やりたいこと、やらないといけないことがあるのになかなか進まない。
こんな悩みありませんか?
その理由はたった1つの理由に行き着きます。その理由とは…
■ものごとがうまく進まないたったひとつの理由
最初にこの理由をお教えしましょう(偉そうに…)。それは、
うまくいくように行動していないから
です。あっあ〜。閉じないで!お願い!!。これからちゃんと説明しますから。
■うまくいくような行動
まず、「うまくいくような行動」って何?って考えてみてください。ここに2つの問題点が出てきます。
1つ目は、「行動をしているかどうか」という話。
たとえば、今年、「○○の資格をとる」って決めたとしましょう。
そのためには、勉強をしないといけませんよね。
で、どのくらい勉強したかっていう問題です。
たとえば、参考書を買ってきて、それを毎晩最低でも10ページとか勉強しないといけないわけですよね。
それができてますか?
つまり、うまくいくような行動のひとつ目は、うまくいくために具体的な行動をしているかということです。
2つ目は、「その行動は正しいか」という問題。
その資格自体にどのような知識が必要で、自分の知識はどの程度なのかをちゃんと把握して、その不足を補うような計画を建てないといけないわけです。やみくもに練習問題を解いてみて、答え合わせをしているだけでは、合格はおぼつきません。現在のレベルが「○○の資格」に対して、多少は知っているレベルだったとすれば、自分にどのような知識が足らないのかをまず知ることが大切でしょう。つまり、何をどのように勉強するかを調べないといけないわけです。
いわゆる、「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」なのですが、そのいずれか、あるいは両方を知らなければ、百戦して毎回危ういわけです。
無駄な努力というやつです。
つまり「うまくいく行動」というのは、
・その行動が必要であり
・その行動を十分にとっている
ということです。
これが不十分なので、うまくいかないだけです。
もちろん、人によって進捗には千差万別あるでしょう。しかし、これが必要十分なのであれば、必ずうまくいきます。大して難しいことではありません。
うまく行っていないのは、行動していないか、行動が間違っているか、2つにひとつなのです。
なので、
うまくいくように行動していないから
と表現するしかないわけです。
■他人の行動に左右されている
ここまでは、資格試験を例に取ってきました。これは、すべて自分の行動によって「うまくいく」ようになる例です。
ところが、他人の行動に左右される場合はどうでしょうか?
たとえば、社内の業務改革がしたい。そのための提案を作り、役員にも話を通した。GOサインも貰った。ところが、隣の部署の課長が影に日向に妨害工作をする。それは
「うまくいくように行動していないから」なのか?
と思えるかもしれません。
でも、そうなんです。
たとえば、その改革が実施されてしまうと、その課長の立場や存在意義が脅かされるとしたらどうでしょう?
私なら必死に抵抗しますよ。
つまり、その改革の提案は抵抗勢力を作ってしまうような提案だったわけです。もちろん、すべての人にメリットがあるような改革なんてありえません。何かを変えれば損をする人は出てきます。既得権益がある限り。
でも、それを事前に察知して、その人に納得してもらえるようにしていなかったのは、あるいはその人の抵抗がプロジェクトの妨げになるような地位にいる人に不満をもたせた時点で、あなたの行動は十分ではなかったということです。
なので、抵抗勢力に対して、正しい行動をしていれば問題はある程度解消して、「うまくいく」状態に持っていくことが可能です。具体的な方法は本稿の趣意ではありませんので省略しますが、こうした場合大別して2種類の方法があります。ひとつは、抵抗勢力を分断させることで力を削ぐ方法。もうひとつは抵抗勢力の勢力範囲をプロジェクトから切り離してしまう方法です。ここらへんはまたそのうち。
いずれにしても、「正しい行動」をとっていれば、正しい結果が得られます。
割とシンプルな話です。
ただし、「今、正しいこと」がこの先も「ずっと正しい」とは考えないことです。つねに、「正しい行動はなにか?」を考え続け、さらにその結論に従って「行動し続ける」ことで、やりたいことは自ずから達成できるようになります。
■参考図書 『なぜ間違えたのか』
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●本書を引用した記事
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なぜ、間違えたのか?
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ライト、ついてますか―問題発見の人間学
畑村式「わかる」技術(講談社現代新書)
ブレイクスルーひらめきはロジックから生まれる