目標を達成するためにはリソースが必要





仕事で目標を決めるにあたって、重要なことは、達成可能な目標を立てることです。当たり前のことのように聞こえますが、これは多くの人が失敗するところです。




■目標設定で場を読んではいけない


ある程度顧客や会社・上司の期待が理解できるようになると、どうしても空気を読んだ目標設定というものをしがちです。そうすれば相手が受け入れてくれやすくなるのは当然のことなのですが、それが本当に自分にできるのかを問わなければいけません。もし、目標を立てたものの、それが達成できなかったときに起きる問題は、特に相手が顧客である場合には会社の賠償の問題にも発展しかねませんし、そうではなくともあなた自身への信頼は揺らぐことになります。もし、目標未達の可能性が出てきた段階で、チームや会社にかける負担が少なくない場合には、同僚からの不満も出てきます。目標未達で良いことはあまりないのです。

これはリスク管理の問題です。どのようなことにしろ、リスクを想定しそのリスクをどのようにしたら減じられるかを最初に検討して置かなければ、いざそのときになっても有効な対策は取れません。問題が起きたあとに問題を解決するために投下するリソースは、半年前に問題を起こさないようにするために投下するリソースよりはるかに大きいことを肝に銘じておくべきです。




■自分が使えるリソースを正しく評価する


リスクを避けるための方法は、目標を自力で到達可能な数字にしておくことと、リソースを確実に確保することです。目標数値については、前述していますので、ここではリソース(目標を達成するための資源)の確保の方法について説明します。

リソース(目標を達成するための資源)は大別すると
?   工数
?   お金や資材
?   情報
に分割できます。

■工数のリソース


工数については、目標未達が多い人の傾向として、過小評価している場合が多いです。例えば、「出張報告書を明日中に提出する」という目標があった場合に、どのくらいの時間でできるのかを考えてみてください。そしてそれを実際にやってみてください。多くの人は、その時間内に終われることはありません。理由は様々ですが、「伝票を探すのに手間取った」「作業中に誰かに話しかけられた」「急な割り込み作業を上司から指示された」「トイレに行きたくなった」など思わぬ事態に巻き込まれて、結局目標時間に終わらなかったのではないでしょうか。
期限と達成度を考えたときに、実際に想定した時間に対して、実際に掛かる時間は1.5〜2倍程度必要です。これは、実際に作業したと思っている感覚的時間と実際の時間にずれがあるためです。そのずれがリスクに成るわけです。
したがって、目標を決める際に、どの程度の工数を投下するかは、過去の事例を参考にするのですが、その事例自体が実際に測定したものでない場合には、必要な工数は約2倍で想定することです。

■お金や資材のリソース


次に、お金や資材についてですが、これはサラリーマンであれば自分で用意できることはあまりありません。上司に提供して貰う必要があります。これは、上司の目標として確約をもらうことです。そして目標管理のための提出シートにそれを明確に書き込むことです。「××月○○日までに△△の資材を提供してもらえる」という目標達成の条件です。これが守られなかった場合には、目標未達は上司の責任とはっきり言わせることです。
現実には、それでも上司は、「目標未達は未達」という場合もあるかもしれませんが、あなたは「未達の責任は上司にある」とはっきり主張できるようにしておかなければいけません。

■情報のリソース


最後に情報です。目標を達成するにあたって、そのリソースとして情報が欠落している場合が少なくありません。情報というのは、今どきは手に入れられる状態になりさえすれば、一瞬でかのうですが、手に入れられる、あるいは所在がわかるまでの時間というのは、現代のような情報社会になっても同じです。情報にはコストが掛かります。コストが安い情報は、ゴミ情報も多いため、ふるい分けのための工数が必要になります。
目標を達成するために必要な情報は、最初に書き出しておける程度には明確にしておきましょう。可能ならその取得元が明記できるくらいに絞り込んで置けるのが理想です。



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posted by 管理人 at 15:45 | Comment(0) | 知的生産術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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