「どうでもいい」という解答がある




巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。

本日の巨人 : 寺田寅彦
本日のお言葉: ある問題に対して「どーでもいい」という解決法がある
お言葉の出典: 『心のポケットに入れておきたい名言手帳




■寺田寅彦


寺田 寅彦(てらだ とらひこ、1878年(明治11年)11月28日 - 1935年(昭和10年)12月31日)は、戦前の日本の物理学者、随筆家、俳人。吉村冬彦(大正11年から使用)、寅日子、牛頓(“ニュートン”)、藪柑子(“やぶこうじ”)の筆名でも知られる。高知県出身(出生地は東京市)。
――Wikipedia より引用

■そんなことをオレが考える必要はない


戦前にイタリアやフランスの対しを歴任した 杉村陽太郎という人物がいます。

 寺田寅彦
 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9D%89%E6%9D%91%E9%99%BD%E5%A4%AA%E9%83%8E

かれが国家公務員試験を受けたときのエピソードがすごく面白いです。

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筆記試験で、やけに細々とした問題が出た。杉村は白紙で提出した。

続く口頭試問でそのことを問われ、答えたという

 「私が外交官になったら、あんな問題は属官に調べさせます」

面接官はうなずき、杉村は合格した。

竹内政明(著) 『心のポケットに入れておきたい名言手帳
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私はIT屋なので、いろいろな組織に御用聞きに行きます。そのときに、業務のプロセスについての相談を受けることもありますし、経営課題に関するお話を聞きます。逆に、現場で今困っていることなども聞きます。

そのときに、

 それは自分が考えることではなくて、現場が考えることでしょう?

と思ってしまうことがあります。

IT屋なので、ちょっとしたアプリを作れば解決する問題もありますが、その開発に工数やお金をかけてまでやる必要はなくて、「報連相の時間を5分取るだけ」でいいのに、「リアルタイムに情報が伝わるツールがほしい」とか言われても、「アホか」と思うだけです。

何かを考えるときに、マルかバツかを聞かれたら、「どうでもいい」という選択肢もあることを考慮に入れると良いかもしれません。

私が「どうでもいい」と思っているときには、たいてい「好きにすれば?」と答えてます。

相手から問われた選択肢に縛られないようにすることも選択肢の一つかもしれません。









■参考図書 『心のポケットに入れておきたい名言手帳




読売新聞「編集手帳」の筆者が古今東西の名言を厳選。映画やドラマの名セリフから、俗謡に川柳、三島由紀夫、北野武、サマセット・モームまで言葉から生きていく力をもらう。生きる道標となる108の言葉。





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●本書を引用した記事
 決断の種類
 追うのは己の影なるを

●このテーマの関連図書


読売新聞朝刊一面コラム-竹内政明の「編集手帳」傑作選(中公新書ラクレ)

「編集手帳」の文章術(文春新書)

心にジーンと響く108の名言(だいわ文庫)

名文どろぼう(文春新書)

名セリフどろぼう(文春新書)

書く力私たちはこうして文章を磨いた(朝日新書)





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posted by 管理人 at 08:03 | Comment(0) | 巨人たちの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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