「〜ねばならない」は刷り込み




将来の目標を考えて、それをノートに書いて、毎日読み返して、それに向かって一歩づつ…、よく言われる成功法則の第1原則です。自己啓発書でこれが書いてない本はない、ってくらい有名なやり方です。

でも、よくわかんないのが、将来の目標

「それってどう考えればいいの?」っていうのはにはなかなか答えがある場合が少ない。「自分で考えないとだめですよ」みたいに言われたり書かれたりしていて、どこにも正解が書いてない。




■将来の目標の決め方


結局は、将来何をしたいかなのですが、サラリーマンにとっては、わかりやすい目標は昇進なのですが、昇進しても、結局はサラリーマンです。上司がいます。社長になればなったで、株主やら会長やらいて、どのみち誰かに怒られ続けるか、誰かの顔色を見ながら仕事するしかない。

といって、自分で独立して「一国一城の主」になりたいかというと、サラリーマンという環境にどっぷり使ってしまうと、そんな明日をもしれないことに賭けるほど勇気があるわけでも、情熱があるわけでもない。

「今好きなことをもっとやれるようになりたい」と言っても、過去の経験から言って数年後にはきっと好きなことも様変わりしてます。それを「10年後に達成するぞ」なんて思えるわけもない。

…とまあ、凡人・小市民のできないことへの言い訳です。

多分、世の中で普通に生きて普通に死んでいく人間が多数なのでしょうから(だから「普通」っていうんですね)、そんな普通の人間が、曲がりなりにも他人に人生訓が語れるほどの人間と同じこともできようがないというのが、凡人の凡人たるゆえんですな。

で、こういう立派な人達の「将来の目標」なるものに踊らされると、凡人はろくなことになりません。

 充実した人生を送るために目標を決めなければならない

って思っちゃうわけですよ。これが。




■「〜ねばならない」は刷り込みの結果


日本人であれば、ほとんどの人は中学校は卒業してますね。

学校は何のためにあるのかというと、ひとつの目的は「国家のために奉仕する人間を作る」という目的があります。
それのなかで都合のいいのは、「ある基準を超えると良い評価する」という仕組みです。

良い評価がもらえると、単純に嬉しいです。大人だって同じなのだから、子供に関してはいわんや、です。
で、良い評価をもらうために、良い子を演じていると、それが普通の行動になっちゃいます。

「オレに奉仕すると褒めてやるぜ」とやれば奉仕する人間を作れるわけです。それがその人の行動指針、いわゆる正義になります。正義なのだから「それは守らなければならない」という「ねばならない思考」が生まれます。

大抵の人はこういう刷り込みを受けて、「会社に貢献しなければならない」とか、「社会で認められる人間にならねばならない」と考えるわけです。

まあ、多くの人がそういないと社会として成り立たない危険があるので、それはそれでいいのですが、「目標を建てなければならない」「〜かくあるべき」みたいな思考のもとに自分の目標も決めると、自分が心から望んだものではないので、頑張っても心が疲れちゃうんですね。それを認めるか認めないかもありますけど。

 三日坊主になるのはたいていこれが原因

だって、ほかにやってて楽しいことがあるんでしょ。

★P134〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

●「ねばならない」で変えてはいけない
しかし、「将来こうあリたい」というゴールを設定しゴールに向かって自己イメージを変えているのなら、それはシンプルに「したい」からしているだけ。have to はつもなく、すべてが want to になっています。

ゴールを設定し、コンフォート・ゾーンを正しく設定すれは、「やらねほならない」ことはスコトーマに隠れ、見えるものはすべて「したいこと」に変わります。ストレスはなく、体と心はリラックスしています。そして頭のモヤモヤは消え、高いパフォーマンスが発揮されます。

 ・捨てるべきものを捨てた後、自分に本当に必要な物を、自分のモノサシで選び直すため。
 ・「捨てねばならないから捨てる」のではなく、すべてがw目tt。に変わるため。

この二つのために共通して必要なのが、ゴールを設定することです

ゴールを設定し、ゴールに向かってホメオスタンスが働けは、これまでのステップで述べてきた各種の「頭のゴミを捨てる」行動が、努力なしに自然とできるようになります。

そして、ゴールを設定すれば、自分のゴールに必要でないものはすべて捨てるべきゴミとなります捨てるべきものを捨てた後は、自分のゴールに意味があるものたけを選んでいけばよいのです。

苫米地英人(著) 『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
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■やれればいいなぁ


だからといって、目標を立てることを否定するつもりは全く無いです。

というか、何かを達成するためには、その「何か」を決めていないことには達成できませんから。ただ、

 達成できたことが嬉しいのか、
 褒められることが嬉しいのか

は区別しておかないと、「また三日坊主だった… orz」って自分の評価を自分で下げちゃうので要注意。

で、ひとつ提案。

 将来の目標ではなくやれたらいいなぁ

で目標を決めませんか。

「〜だといいなぁ」なので頑張る必要はありません。なにかそれに近づくネタが転がっていて、それがやれそうなものであればやればいいし、気が乗らなければやらなくてもいい。

「やりたいことリスト」、いわゆる Wish List を作って見える方もいらっしゃるかもしれません。そこにはもしかしたら、「ねばならない」という項目も含まれているのではないでしょうか?

それは一旦別のところに移動してしまいましょう。

 「やれたらいいなぁリスト

に入れておくと、ちょっと気持ちが軽くなるかもしれませんよ。






■参考図書 『「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!




頭のゴミの掃除を始めよう。ゴミが出ない頭になって、澄み渡った心境、クリアな一瞬で物事を理解できる頭脳で生きて行こう。





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「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
著者 :苫米地英人
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「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!
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●本書を引用した記事
 「やりたい」が見つかる秘訣
 義務感はあなたを危険にさらす
 個人と組織のパフォーマンスを上げる「Want」のチカラ
 楽しさは副産物、目標とは切り分けて考える
 時間は未来から過去に流れている
 「〜ねばならない」は刷り込み

●このテーマの関連図書


苫米地英人コレクション3「頭のゴミ」を捨てれば、脳は一瞬で目覚める!

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コンフォートゾーンの作り方聴くだけで目標達成できる!CD付〜図解TPIEプログラム〜

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posted by 管理人 at 05:15 | Comment(0) | 自己マネジメント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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