普通のサラリーマンではなし得ないようなことをした人が一流になります。
もちろん、会社が二流でも、世界的に認められた一流はいます。一流になれないのは会社のせいではなくて、自分のせいです。
一流と言われる人たちは、当然ながら行動においても実績においても他の人より抜きん出ていなければいけません。全員が同じことができたら、その人は一流とは呼ばれないわけで、あくまでも相対的なものです。絶対的な評価基準はありません。
どこに差があるかというと、やっぱり若い頃から、あることに一生懸命取り組んでいることなのでしょうけど、一生懸命なら誰でもできますが、他人と差がつく結果を伴わせることは誰にでもできるわけではありません。
■モチベーションの維持
過去記事でも書いているとおり、モチベーションを頼りにした仕事の仕方はしないようにしています。モチベーションがあろうがなかろうが、確実に一定のレベル(仕事の発注者が考える合格線)をこえるようにしないと(良い)評価はされません。
一方で、全くモチベーションがゼロのときに仕事ができるかと言われると、たとえば、上司から理不尽なことでネチネチ言われたとか、後輩の前で大恥をかいた、なんて状態のときに仕事に身が入るはずもありません。
私がときどきモチベーションアップ(最低限の維持?)のために目を通すのは、
格言、名言
です。当然、格言が残せるほどの人になれるわけはありませんが、「こう考えて仕事はしたいよな〜」と思いながら読んでいると、わりとモチベーションが維持できます。
相変わらず、前置きが長いですが、本日はビジネス書というより、私にとって「モチベーション書」な一冊。
『一流たちの格言』
■読んでいるとちょっとやる気が…
私としてはよく聞くお話だと思っていますが、「ソニーの厚木工場のトイレの落書」のお話をご存知でしょうか?
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ソニーの社長時代、最新鋭の設備を備えた厚木工場ができ、世界中から大勢の見学者が来られました。
しかし一番の問題だったのが便所の落書きです。
会社の恥だからと工場長にやめさせるよう指示を出し、工場長も徹底して通知を出した。それでも一向になくならない。
そのうちに『落書きをするな』という落書きまで出て、私もしょうがないかなと諦めていた。
するとしばらくして工場長から電話があり「落書きがなくなりました」と言うんです。
「どうしたんだ?」と尋ねると、
「実はパートで来てもらっている便所掃除のおばさんが、蒲鉾(かまぼこ)の板2、3枚に、
“落書きをしないでください。ここは私の神聖な職場です”
と書いて便所に張ったんです。それでピタッとなくなりました」
と言いました
この落書きの件について、私も工場長もリーダーシップをとれなかった。
パートのおばさんに負けました。
その時に、リーダーシップとは上から下への指導力、統率力だと考えていましたが、誤りだと分かったんです。
以来私はリーダーシップを“{影響力}”と言うようにしました
出典:知致
※一部省略
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本書でも紹介されています。格言部分は「リーダーシップを“{影響力}”と言う」なのですが、これを読むと、「上が動いてくれない」「指示が曖昧…」とか思ってモチベーションがさがっているときなどに、
「自分がなにをするか、だよな〜」
「役職がある=リーダーシップじゃないよな」
とかいろいろな側面から自分の存在意義を振り返られます。
●料理の鉄人
「料理の鉄人」というテレビ番組をご存知でしょうか。
そこの初代、和の鉄人、道場六三郎氏のお話も身にしみます。
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「人の二倍働く。人が三年かかって覚える仕事を一年で身につける」
:
:(中略)
:
ネギを切るとき、人が2本持って切っていたら、僕は3本やる。それができたら、4本、5本で挑戦してみる。
さらに違う野菜でもやってみる。
そうすると仕事が早く片づくだけでなく、「きょうは1本多く切れるようになった」と励みになるんですね。
:
:(中略)
:
できる料理人なら冷蔵庫を開けなくても、どこに何が入っているかわかっているもんです。
すべて暗記しろというんじゃない。
冷蔵庫の中を仕切って、どこに何が入っているかメモをとり、扉に張っておく。そうすると、指示されたときにすぐ取り出せるし、庫内の温度も上がりません。
「冷蔵庫の開け閉めなんて些細なことだ」と思うようでは、一流の料理人にはなれませんね。
:(中略)
:
些細なことを疎かにする人は伸びていかない。
出典:知致
※一部省略
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小さな改善から徹底的に。
「トヨタのカイゼン」みたいですが、派手な結果だけに気を取られて、本当は派手な結果のまえにこういう地道な努力があったからこその結果だということです。
何かをメモしようとして、ペンやメモ帳を探したりしていませんか?
■繰り返し読むといまの状況ごとに発見がある
本ブログでは、私が繰り返し読む本をご紹介しています。こうした本は読んだ回数だけ発見がある本の一冊です。
もちろん、他の方に当てはまるとは限りませんが、今悩んでいることに対して、一流の人も状況は違えど、同じように考えていた時期があったのかもしれない、と思ってしまいます。
※私が勝手に思っているだけで、そうだとは限りませんがね。
ちなみに、本記事でご紹介したように、知致でも読めます。
ちょっと、回遊先に加えてみてはいかがでしょう。
■参考図書 『一流たちの金言』
立ち読み可 | 弊社から毎朝配信している 「人間力・仕事力がアップする――人間力メルマガ」。 過去に掲載された月刊「致知」の記事から、 一日一篇ずつ紹介するものです。 現在、読者数は3万7000人に及び、 「朝のやる気スイッチをオンにしてくれる、 私にとっては欠かせないメルマガです」(30代・女性) といった熱い読者も少なくありません。 今回、書籍化への要望が多数寄せられてきたこともあり、 5年分のメルマガを厳選、一冊の本にまとめました。 「名経営者の逸話が教えてくれること」 「一流経営者の発想」 「プロ論」「仕事術」 「教え」 「心を磨く」の6章に分けられ、 松下幸之助、本田宗一郎、王貞治、安藤忠雄など、 各界一流のプロ、二十六人の生き方・働き方が詰まっています。 心に響く言葉、感動実話、モチベーションを高めるヒントなど、 日常を好転させていく要諦(ようてい)をつかむことができます。 人間力を高めたい人、必読の一冊です。 |
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一流たちの金言 著者 :月刊「致知」編集長藤尾 秀昭 | 楽天では見つかりませんでした | 一流たちの金言 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
やる気が湧いてくるかも「一流たちの金言」
やる気が湧いてくるかも「一流たちの金言」
●このテーマの関連図書
一流たちの金言2〜ひたむきな人生を送った〜
ポケット名言集「小さな人生論」(「小さな人生論」シリーズ)
人間学入門
心に響く小さな5つの物語(小さな人生論シリーズ)
プロの条件
いかに人物を練るか