戦術と指揮―命令の与え方・集団の動かし方1





仕事に役立つ本をご紹介しています。本日は、戦争のやり方の本。

よくビジネスで、「戦術」とか「戦略」という言葉を使いますが、これは文字通り戦争をするために考えられたものをビジネスに転用していることはよくご存知かと。

孫子」なんてその典型的な例ですね。
ただ、「孫子」は普通のヒラサラリーマンにとっては、それを使う場面なんてあまり多くありません。どちらかというと、「あっちに行って、死んでこい」と言われる方なので…。

ただし、何かのリーダを任されるときはあります。小部隊の隊長さんレベル。



そこで、本書は少部隊の隊長になって特定の条件下に置かれたときにどのように判断するのか、どのような情報収集をすればいいのか、どのように上司の支援を仰げばいいのかについて、仮想戦場に放り込まれた感じで考え方を教えてくれます。

まあ、戦場と自分の仕事の共通点を考えられない人にはもう少し具体的に仕事の局面を挙げた本のほうがいいかもしれませんが、エッセンスを抽出したり、教訓を活かしたりする事ができる人には、役に立つ本だと思います。

何回かに分けてご紹介します。
本日は目次だけ。

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■■目次


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◆第1章戦いに勝っための9の原則


・紀元前からつみかさなった戦いの知恵
 「目標の原則」
 「統一の原則」
 「主導の原則」
 「集中の原則」
 「奇襲の原則」
 「機動の原則」
 「経済の原則」
 「簡明の原則」
 「警戒の原則」
・戦いの基本となる四つの部隊
・戦闘力には種類がある
・部隊の大きさのきめ方
・コラム一戦術の誕生
・将棋の駒に相当する部隊記号
・基本となる師団の大きさ
・背後連絡線の存在意義
・地形の読み方
・獲得する必要のある「緊要地形」
・後方からの支援をえる「接近経路」
・日本の地図は精密すぎるのが欠点だ
・「視界・射界」と「隠蔽・掩蔽」
・数が多いと有利なのか
・人類の歴史とともに歩んできた戦闘陣
・ナポレオンも愛用した縦陣
・陣形は戦いによって変化する
・コラム古代戦史に見る歩兵の戦陣形

・戦いに勝っための戦術的行動
 ・攻撃
 ・包囲機動
 ・迂回機動
 ・突破機動
 ・防御
 ・宿営/集結
 ・伏撃
 ・追撃
 ・遅滞行動
 ・退却
 ・部隊交代
 ・戦線離脱・離隔
 ・攻撃転移・防御転移
・コラム古代の兵站システム
・コラム力の予備の必要性

◆第2章基本演習5敵と味方を考える幻の質問


・コラム軍隊の階級とは何か?
・Battle1川はどこから渡るのか?
・Battle2障害と敵があまりにも近い
・コラム森林・都市は兵をのむ
・Battle3守る場所を見つけだせ
・Battle4屈折点における戦い方
・Battle5山と山にはさまれた隘路における戦闘
・Battle6最初に進出させるのは戦車か?歩兵か?
・Battle7複雑性の高い日本の地形
・Battle8隘路を後方にする敵への攻撃
・Battle9時間をひきのばそうとする敵
・Battle10森林において危険な場所
・Battle11「主力」と「支隊」
・コラム山地の戦闘は独立的戦闘
・Battle12まじわる三本の作戦軸
・コラム燕返しの戦術
・Battle13突破における「助攻」
・コラム装備かものをいう積雪寒冷地・砂漠の戦闘
・Battle14包囲してからの攻撃
・コラム都市や工場は破壊の目標ではない
・Battle15攻撃か?防御か?遅滞行動か?
・Battle16突破点はどこにする?
・コラム築城
・Battle17主火力は前に出すへきなのか?
・Battle18決戦における火力部隊
・Battle19予備の人員構成
・Battle20どうやって本隊にもどすのか?
・Battle21突然の敵との遭遇
・コラム態勢の弱点にダマされるな!!

◆第3章集団における命令の下し方


・軍隊の指揮組織と一般企業の指揮組織
・有効な命令の下し方
・現場と中央指揮官のギャップをどううめるか?
・命令の背景を説明せよ
・どこまで命令を聞くのか?


・100%%の情報は存在しない
・情報収集以外にすることはある
・コンピュータ情報は有効か?
・アマチュアをすぐに実戦に送りだすテクニック
・コラム想像力と着相

◆第4章『Simulation1 中川盆地における戦闘』


 ――問題解決の思考順序を学べ
・X軍第一歩兵師団の全般状況
・Q.X軍師団長は最初に何をきめたか?
・Q.戦術的に意義の高い地形を選定し、丸をつけよ
・Q.敵は、なにが自軍にとって有利だと考えるか?その場合の弱点は?
・Q.各案の利点と欠点は?どの案を採用するか?
・Q.敵の戦力を読む
・Q.どこを攻撃すれば有利か?
・Q.流動する状況を考える
・Q.過去の決心は変えるべきか?
・Q.決心を変更して退却すべきか?
・Q.休息?防御?攻撃?


・第5章『Simulation2 海に浮かぶ、仮想島″Q島″』
 ――少人数をひきいる現場指揮官の決断
・仮想地形″Q島″を設定する
・Q島の全貌
・Q.また命令の出ていない結城軍曹はどう行動するのか?
・Q.夜間戦闘においてどこを進むのか?
・Q.捕虜輸送に適した装甲車の位置は?
・Q.脱走者への対応
・Q.どの敵を最初に射撃するか?
・Q.地雷を設置する最良の場所は?
・Q.敵の偵察隊とどう接するのか?
・Q.結城軍曹の偵察要領と、その理由
・Q.今夜、どう生き残るのか?
・Q.命をともにした装甲車を捨てるのか?
・Q.部下の窮地に指揮官はどう動くか?
・Q.最後まで戦うつもりの仲間をどうするのか?
・Q.32包囲からの脱出
・Q.不時着ヘリにどうやって接近するか?
・Q.敵の存在を味方に知らせる


◆第6章『Simulation3 Q島における三鷹戦闘団の戦い』


 ――大組織を動かす指揮官の決断
・三鷹戦闘団の概要
・Q.上陸においてどの案を採用するか?理由はなにか?
・Q.敵の上陸にどう対処するのか?
・Q.平和創造軍の命令をどこまで聞くのか?
・Q.部下の意見を尊重すべきか?
・Q.部隊のはらがまえをきめよ
・Q.まきおこる、官僚との確執
・Q.ワナに落ちた危険はないのか?
・Q.最上の防御策を選びだせ
・Q.どうやって防御に移行するのか?
・Q.指揮官の孤独
・Q.試される新任少佐
・Q.休息のあとのあらたな攻撃
・Q.三鷹大佐の最後の決断
・Q.命令違反は罪なのか?
・Q.仮想島 "Q島"とは何だったのか?




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