自己啓発書などを読むと、「到底届かないような目標を掲げて、それに邁進することでより大きな達成ができる」とか書いてあります。
まあ、それはそれで効果がある人にはあるかもしれませんが(あたりまえか)、平凡なサラリーマンが、「年収1億になる」なんて目標を立てたり、「社長になる」なんて言っても自分へのプレッシャーになるだけでたいして効果はないかもしれません。
■目標の段階
プロジェクトマネジメントの勉強をすると、
最終的な目標
中間目標
中間目標の中間目標
みたいに複数の目標が出てきます。
結局、そういう小さな目標をこつこつ潰していった先に、最終的な目標にたどり着きます。
大きな目標を持つことも重要なのかもしれませんが、その大きな目標にだけ目を取られて、「一歩を出す」レベルが大きすぎて手に負えない、という状況も少なくありませんね。
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目標を高く掲げるのはとても大切なことです。
けれども、それと同じくらい大切なのは、「究極目標」「達成目標」「当面の目標」などと分割して、まずは当面の目標からひとつひとつクリアしていくことです。
誰だっていきなり人間関係を劇的によくできるものではありません。
苦手な相手であっても、無二の親友を目指さなくてもよいのです。まずは、協力して一つの仕事を成し遂げるところから歩んでいきましょう。
岩井俊憲(著) 『感情を整えるアドラーの教え』
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結局、どんな大山であっても、小石を積み上げることをしていかないと山にはできないということでしょうかね。
■自分自身で過度なプレッシャーをかけない
大きな目標を掲げて、それに邁進していくこと自体は、本書の通りで否定するものではありませんが、小さな目標、今日やる目標にフォーカスしないと、大きすぎる目標がプレッシャーになります。
プレッシャーが強すぎて、自分自身が潰れてしまっては元も子もありません。
とりあえず、これをやろう
が気持ちをらくするコツなのかも。
ちょっと疲れたら、これを思い出すようにしています。
■参考図書 『感情を整えるアドラーの教え』
怒りや不安、嫉妬――「負の感情」をコントロールすることで、人生は大きく好転する! アドラー心理学が語る、自分を変えるレッスン。 |
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●本書を引用した記事
他人のやる気を削ぐ方法
目標の階層を分ける
日誌を付ける意味
「不安」の大半は根拠がない
ちょっと前向きになれるアドラーの指針
「好きかどうか」ではなく「どう自分の役に立てるか」を考える
●このテーマの関連図書
人間関係が楽になるアドラーの教え
自分を勇気づけるアドラー心理学7つの知恵
働く人のためのアドラー心理学「もう疲れたよ…」にきく8つの習慣(朝日文庫)
2時間で折れない心を手に入れるアドラー心理学
アドラー流 人をHappyにする話し方(王様文庫)
アドラー流一瞬で心をひらく聴き方