仕事をする上で、どうしても避けて通れないものが、人間関係です。
結局、仕事をやりやすくするのも、会社に行きたくなくなるのも人間関係。
この人間関係における相互の信頼感みたいなものを作るにはどうすればいいでしょうか。
実は大したことはなかったりします。
■人間関係は接触回数で決まる
では、単純に「話しやすい人」というのはどういう人かと考えてみるに
なんども合っている
というのが条件のひとつなのではないかと思います。
一緒に仕事をしたことがある
なんてのも、「一緒に同じ目標に向かって活動した」ということも重要だとは思いますが、それ以前に、会話の絶対数が多いわけです。
そりゃそうで、初めてあった人に対して「この人には頼みやすい」なんて思うことは少ないですよね。もちろん、相手にそう思わせるだけの才能があれば別でしょうけど。
どのあたりで、親近感みたいなものを覚えるかというのは、やっぱり人によりますが、少なくとも接触回数の多い人は、「知人」というポジションを確立できるわけです。
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●言葉の「やりとりの多さ」が信頼感を生み出す
人間関係の基本は信頼である。どんな内容でもいいから、とにかくコミユニケーションする機会をたくさん持つこと、これが信頼感を得るためのもっとも確実な方法だ。
テキサス大学ビジネス学科のサーカ・ジャべンパー教授とドロシー・レイドナーは、世界 28 カ国から 350 名の人たちをネット上で募集し、いくつかのチームに分けて新しいプロジェクトの企画を考え、実際にやってみるという実験を行った。
そして 4 週間後に、どのチームのメンバーが互いに信頼し合っているかを測定した。
すると、たくさんのメールのやり取りをし、しかもメッセージを長く書いているチームほど信頼感が生まれることがわかった。
さらに、信頼感の低いチームのメールを分析してみると、「了解!」といった具合に言葉が極端に短いことや、「ちゃんとやれよ」といった相手を否定する発言も目立った。
一方、互いを信頼できるチームでは、メッセージが長く、しかも温かい雰囲気を持っていた。
例えば「本当に、本当に、助かったよ」「大丈夫、僕たちならやれる」という感じである。
人に信頼されたいのであれば、言葉をたくさん交わし、温情にあふれたメッセージをたくさん聞かせてあげることだ。
そうすれば、あなたは相手から信頼されるはずだ。
内藤誼人(著) 『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典』
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■接触におけるフレンドリーさ
当然、接触回数が多ければいいというわけでもなく、数多い接触の中で嫌な思いをすることもあります。相手に与える悪い印象を極力少なくしていけば、まあ、仕事上であれば「問題ない」程度の人間関係は作れます。
もちろん、相手の思う印象なので、完全にコントロールできるわけでもなく、どうしてもウマが合わない人や一方的に嫌われる人は出てきますが、まあ一般的には、そこまで感情的になってくる相手も少ないでしょう。大抵の人は多少問題があっても「まあ、仕事だし」で割り切れる範囲に入るはず。
本書『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典』にあるように、濃密な接触時間というのも重要なパラメータでしょう。
単純に言えば、「一緒に飲みに行く」なんてことが何度かあると、まあそこそこ仕事はやりやすくなるのではないでしょうか。
ようは、あくまでも相手を思いやるような言動をもって相手と何度も接触することです。そこらへんがまず第一に必要な条件だったりすると思ってます。
■参考図書 『図解 3秒で相手を操る!ビジネス心理術事典』
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