「なんでもっと早く言わないんだ!」
かつて上司にちょくちょくこのセリフを言われました。
状況が悪化していくのは担当していれば分かるのですが、「もうちょっとガンバレば…」と頑張っても結局報われずに、トラブルとして表面化してから上司に「あの〜。実は…」と報告すると、大概こう言って怒られました。
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たとえば、期限当日の終業時間になって、
「すみません、今日××の期限なんですけど、まだできてません」
なんてこと記憶にありません?
タスク管理をしっかりやっている方は、こんなことにはならないかもしれませんが、私はいまだに…。
下手をすると、上司から
上司:○○君(私)、昨日××の期限だったけど、提出した?
私 :げっ! ………次の言葉がない………
これは、実際仕事を出す側からすると、「サイテーなヤツ」と言われても仕方ありません。
■結果が確定してからでは手遅れ
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●報告はわかってからでは遅い
上司にしてみれば、悪い報告は早ければ、早いほどいいものです。そのため、多くの上司が「わかったら、すぐに報告しろ」という言い方をしているのではないでしようか。
しかし、私はわかってからでは遅いと部下たちに話しています。それよりも前、つまりは予測できた時点でまずは第一報を入れるように伝えているのです。
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私は、その時点で一度は連絡なり、報告なりをするべきだと考えます。「期日は二日後なんですが、間に合わない可能性が出てきました。もちろん、全力で間に合わせるように努力はしますが、念のため頭に入れておいてください」と報告しておいて欲しいのです。そうすることにより、上司としても次の一手を考えておくことができます。
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報告・連絡・相談というのは、仕事の基本ではありますが、どのようにやるかによってその人が与える印象、仕事のやり方などたくさんの部分に影響してきます。自分が管轄している部門のメンバーには、どのような夕イミソグで、どのように報・連・相をするのか、しっかりと教えておくことが肝要です。
嶋津良智(著) 『あたりまえだけどなかなかできない上司のルール』
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他の記事でも期限について何度か書いてますが、やっぱり報連相で最も大切なのは、「仕事が要求通りにできない可能性がある時に、いかに迅速に報告するか」ですね。
でも、本書にも書いてあるように「できない」ことが確定してからでは遅いんです。だって、できないことが確定してしまえば、もう取り返しがつかない。
確定する前に何とかするから、形式的には「できた」ことになるし、上司としても助けようもあるわけですね。禅問答みたいですが。
■上司として、部下は助けてあげたい
上司と呼ばれるようになってから、部下からこういう報告を受けるようになります。
「それ、1週間前ならなんとかしてあげられたのに…」
という問題も少なくありません。
部下にはどうにも出来なくても、上司になると多少は回避策を持っていたり、回避するための人脈があったりするからです。
ただし、報告も、期限を過ぎてから、あるいは完了不可能が確定してから
「××がうまく行かなくてできませんでした…」
なんていう死亡診断書をだされても同仕様もありません、死んだものは生き返らない。
で、さらに自分の上司にも「出来てません」っていう報告をしなくちゃいけなくなって、「上司としてどういう部下指導をしているんだ!」とか「管理がなってないな…(ボソッ)」って言われる羽目になります。
部下のためにも自分のためにも、問題は起こしたくないんですよ。
だから、上司として部下が問題を起こすのを歓迎するわけではありませんが、「せめて危篤状態で報告してくれれば」とホゾをかむことになります。
できない可能性があるときには、確定前に報告しましょう。反省を込めて。
■参考図書 『あたりまえだけどなかなかできない上司のルール』
立ち読み可 | 日常業務をこなす中で、人材に教育を施している時間もお金もない。そんな企業にとってもっとも重要なのは、上司がオンジョブトレーニングを施していくこと。それが最も効果的で効率的な人材育成です。 著者の嶋津氏は「優秀な部下を育てられる上司」を育成する方法を体系立ててまとめた「上司学プログラム」があり、それが効果を上げている。 本書は、このプログラムの中から、明日からでもすぐに使えるノウハウだけをまとめた。 新米上司や部下との関係で悩んでいる上司、今以上に組織・会社の結束力を強め業績を上げたい上司の皆様にとって日々の行動指針となり手離せない1冊になる事でしょう。 |
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●本書を引用した記事
仕事の五要素と5W2H
振り返りのコツは「予行結差学改」
わかってから報告しても手遅れ
催促されない
必ず人がモチベートされるされる方法
あたりまえだけどなかなかできない上司のルール
●このテーマの関連図書
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