私は、このブログで
私の知っている範囲では
というフレーズを時々使います。割と意識して。
■その前提が間違ってます
もうずいぶん昔の話ですが、iPhone6 が発売された時に U2 というロックバンドの楽曲が無料でバンドルされていたそうですね。
iPhone6 には興味がなかったので知らなかったのですが、
"iPhone6 U2"
で Google に入力してみると、次に出てくる予測単語はなんと "削除"。
あらまぁ、みんないらなかったのね。
おそらく、iPhone6 のマーケティング担当者からすれば、
「U2の楽曲がただで手に入るなんて、なんてオトク!」
と思ったのでしょうが、iPhone が欲しい人から見たら
「この U2 って何よ?」
だったのではないでしょうか。まあ、わたしも新しいスマホやPCを買ったときには、まず「削除」するものを探して、全部削除してしまってから、ようやく自分に必要なアプリを入れますから。
とくに、ディスク領域をバカ食いするような動画なんて、入れてほしくない。
すっぴんの Windows だって、メモ帳だの MusicPlayer だの邪魔なものがいっぱい入ってるのに、その上、メーカのお仕着せアプリなんてムダ以外の何物でもない。でも、メーカとしては「良かれ」と思って入れているわけですよね(宣伝もあるでしょうけど)。
つまり、自分にとって「常識じゃん」と思えることでも、すべての人に「常識」であるとは限らないことの実例だったわけですね。
ちなみに、私も U2 というのは初めて聞きました。
というか、芸能人の名前を言われても、ほとんどわからないのですけどね。
■知る人ぞ知る
人はそれぞれ異なる経験をし、ことなる考え方を持っています。知識だって異なっているわけ。
ようは、「これは有名だ」というものは「知る人ぞ知る」(知っている人は知っている)というのは当たり前で、知らない人が知っているわけはないんです。
「知らない人がいない」こと自体が非常に稀なのです。
「○○○は問題ですから改善しましょう」と提案したとしても、○○○を知らない人にとっては、「だから何?」と返されてしまうわけです。
■あなたの報告の前提は相手の前提になっていますか?
過去記事エレベータートークで、いかにスッキリ話すかのトレーニングについて書きましたが、スッキリさせすぎて、相手の持っている前提と自分が話そうとしている前提に違いがあれば、
おまえ、なにがいいたいの?
となってしまいます。というか、違いがあるのが当たり前なんです。
だから、人に何かをはなしするときには
{あなたの前提は、他人のの初耳}
の可能性を十分考慮しましょう。
特に上司に報告するときは注意が必要です。
先週報告したことの続きを報告しようとして、先週までの経緯を省略すると、「おまえ、なんでそんなことやっているの?」などと返されるかもしれません。
その時に、「先週、こうやれ、といったじゃないですか!?」とキレないように。
あなたの前提は、他人にとっては前提ではありませんから。
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その前提が間違いです。
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