あまり使いませんし積極的に使いたいとは思いませんが、説得に応じない相手に無理やり YES と言わせる方法があります。
大義名分
ってやつです。
■銀英伝:帝国領侵攻
このテーマでいつも思い出すのは、銀英伝の帝国領侵攻作戦。
この時の軍事会議で、アンドリュー・フォーク准将がビュコック元帥やヤン・ウェンリーを言い負かすシーンがあります。
ヤン :具体的にどのようにどこまで侵攻するのか
フォーク:高度の柔軟性を維持しつつ、臨機応変に対処すべきであります
銀英伝に詳しくない人はごめんなさい。わからないですよね。
ということで、ちょっとそれっぽい本から引用。
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昔、戦時中の日本では、「お国のため」「天皇のため」と言えば、どんな理不尽なことでも大手を振ってまかり通った時代がありました。
「隣組」と呼ばれる町内会組織よりも細かい官主導の班組織で国民を縛り、物資の供出や配給、思想統制、相互監視の役割を担わせ、それに非協力的だとただちに「非国民!」呼ばわりして、排除の論理で国民を支配していた時代というわけです。
ドイツのことわざに、「愛国心とは、ならず者の最後のよりどころなり」というのがあります。大義名分を押し立てられると、人が逆らえなくなることを憂えたものでしょう。
上司:きみ、来週金曜日に、うちの他、T 社、 Q 社、 D 社の大手 4 社が集まって、出荷額の調整について、申し合わせをすることになったから、きみも出席してくれ
部下:部長、申し合わせって、まさか、談合ですか?それって独禁法違反では?
上司:馬鹿!お前、なに青臭いこと言ってんだよ。会社のためだろう?うちの会社が価格競争の消耗戦に巻き込まれて、つぶれてもいいと思ってんのかよ!
神岡真司(著) 『思い通りに人をあやつる101の心理テクニック』
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会社のためだから
家族のためだから
みたいな思考停止ワードを使って相手を反論できない状態に追い込んでしまう方法です。
■大義名分は反論が難しい
まあ、これに限らず、大義名分というのは、一般論かつ抽象的なので反論は難しいです。
もちろん、大義名分自体に問題があるわけではなく、それは多分私達にとって必要なものなのだとは思いますが、それを自分の都合のいいように使ってしまえば、上記の『思い通りに人をあやつる101の心理テクニック』のように悪用も可能です。
なにかをやるのに、どうしても強硬に反論する人がいて、その人の協力が避けて通れないような場合には、こうした「反論できない議論(暴論?)」をふっかけるしかなくなります。
まあ、意図してやっている場合には、やったほうもやられたほうも後味が悪いですが。
フォーク准将みたいな天然は別なんでしょうけど。
■参考図書 『思い通りに人をあやつる101の心理テクニック』
![]() ![]() | ▼どうしたら思うように相手を動かすことができるのか? 本書に関心を寄せていただいた読者の方は おおむね次のような不満を抱えているのではないでしょうか? ――どうしたら、部下が自分の思うように仕事をしてくれるのか? ――どうしたら、苦手な上司や取引先をラクラク攻略できるのか? ――どうしたら、気になるあの人に振り向いてもらえるのか? ――どうしたら、営業のクロージングでNOをYESに変えられるのか? などなど・・・ 「いったいどうしたら、相手を動かすことができるのか! ?」 人を自由にあやつることができれば、 私やあなたの毎日は楽になることでしょう。 しかし、そう簡単にはいかないのが現実です。 人生の成功者たちは「コミュニケーションの巧拙」が 地位や年収に結びついていることを、体験的に知っています。 人間同士で構成されるのが人間社会です。 人間心理を制するものが人生を制するのです。 ▼即効性の高い実践心理テクニックを101本収録! 相手を「動かす」「あやつる」という行為は けっして相手を「だます」ということではありません。 自分も相手も、狙った方向に気持ちよく向かわせ、誘導する。 そんな魔法のような心理技術が、この世には存在するのです。 そこで本書は冒頭に掲げたような不満を解消する心理技術を 厳選して計101本取り上げました。 心理学で検証・確立された理論をベースにした きわめて実践的で即効性の高い心理テクニックです。 ※決して悪用しないようにしてください。 ぜひ、ご一読いただき、すぐにでも実践すれば その効果のほどをたちまち実感されることと、保証いたします。 この101のテクニックを駆使しさえすれば 思うようにならないさまざまな人間関係のイライラから解放されます! ↓特設Facebookページへお越しください http://www.facebook.com/shinri101 |
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●本書を引用した記事
ランチョン・テクニックで和やかに議論する
サインに気をつける(話半分、観察半分)
不意打ちでYESと言わせる方法
一拍おいてから話し始める
反発心を利用して他人を操る方法
褒めるのは難しいけど教えてもらうのは簡単
部下の行動を改めさせる恫喝と一罰百戒
部下に評価を伝える時には、良い・悪いを同時に言う
相手からのツッコミをかわす比較効果
大義名分を振りかざして反論を封じる
●このテーマの関連図書
相手を自在に操るブラック心理術(日文新書)
面白いほど雑談が弾む101の会話テクニック(フォレスト2545新書)
他人を支配する黒すぎる心理術
ヤバい心理学(日文新書)
あなたの「影響力」が武器となる101の心理テクニック(フォレスト2545新書)
「しぐさ」を見れば心の9割がわかる!(王様文庫)