サラリーマンだけでなく、すべての人に必要なもののひとつが信用という他人からの評価。
これをなくすと、自分にどれほど能力があっても結果にはつながりません。そもそも結果につながる仕事がもらえなくなる。
ところが、この「信用」というやつ、抽象的で目に見えるものでもなく、他人の感覚から生まれるものなので、自分が直接的にコントロールすることができません。
■信用を失う行為
信用を得る方法というのは、小さな積み重ねを長期間繰り返す必要があるのですが、失うのは非常に簡単です。
ここらへんは、中学生程度でも感覚的に理解しているでしょう。その信用を得る行動、失う鼓動としてそのものズバリを切り込んだ書籍がこちら。
『信用される人が絶対にやらない44のこと』
本書には、タイトル通り、信用されない行為が多数記されています。
本書を読んでみて、意外と多いんだなと思ったのが、打ち合わせ中の電話。
何かの会議中や個人的に会話中にスマホがなります。相手は「ちょっとすみません」と言いながら電話を取り、電話の相手と会話を始めながら会議室から出ていったり、そこで会話を始めたり。
まあ、仕事をしていればよくあるシーンですね。
多くの人は、会社の固定電話ではなく、会社からあつらえられた携帯やスマホを持っていて、個人攻撃的に電話がかかってきます。
打ち合わせ中だからといって無視する人は少なくて、たいていはスマホを取り上げて電話に出ます。私の感覚では8〜9割の人が電話を取ります。
それって、今会話している人や大勢の人が集まっている会議で失礼じゃない?
まあ、そのまま会議に戻らなければ、その人なしで会議を進めればいいだけなのですが、あとで戻ってきて、開口一番「で、何を話してましたっけ?」などと、自分が不在の間の打ち合わせはなかったかのように話をリセットする…
テメー、何様だよ!?
と思っちゃうのは私だけ?
以前は会議中にその場で電話で会話を始める豪傑がいました。最近は少なくなりましたがね。
さすがにそういう人には、「出てってくれ。もう戻ってこなくていい」と言ってましたが。
会議や話をするときには、マナーモードにするか電話は切っておくのが良いかも。
■信用されない人の8つの行動
その他にも「うん、うん」とうなずける事例や「そうか、これ、まずいんだ…」みたいな事例が列挙されており、自分や他人の素性を見極める上で、大いに参考になます。
同時に、信用されるためのポイントも記されているので、「我が振り直す」には、格好の1冊だ。
「あなたは信用できない」−−言われたらショック大のこの言葉。最後に、同書が指摘する「信用できない人の8つの共通点」を転機しておきます。
(1)自分のことばかり考える
(2)一方的にしゃべる
(3)いつも「今度」といって実現した試しがない
(4)人を類型化する
(5)利を優先しているのがあからさま
(6)どこまで行っても建て前、裏を見せない
(7)フィードバックがない
(8)責任をとらない
一般論としてこう書かれると、「当たり前じゃん」と思えるのですが、電話の例のように意外と「あ、これやってる」と思えることが事例として書いてあります。我が身を振り返る良い機会になります。
スムーズに仕事をすすめるなら、信用第一ですからね。
■信用できない人にならないために
信用の損失を防ぐためには、細かな行動を確認しながら、信用を積み上げていくことがとても重要です。
細かいことに気付き、それに対して問題ないかを自ら確認してから連絡をすることができるようにならなければ、あっという間に信用を失います。
一つの連絡ミス、たった一言の失礼だけで、「信用できない人」というレッテルを貼られてしまう可能性だってあります。
リカバリーできる相手ならまだしも、顧客との商談など刹那の関係性しかない相手だとしたら、あなたの信用は落ちたままになってしまい、、仕事としての結果が伴わなくなります。
本書でいちど自分の行動が、相手の「信用」というパラメータに対してどのように影響しているのかを振り返ってみるといいのではないでしょうか。
簡単に避けられるミスもいっぱいありますよ。
少なくとも私にはいっぱいありました。
■参考図書 『信用される人が絶対にやらない44のこと』
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