文章の技術:シンプルに書くための7つのポイント



文章を書くというのは、文盲でない限り当たり前に誰にでもできるのですが、人にわかりやすい文章をかけるかというと、結構技術力に差が出ます。

私の専門のひとつであるプログラミングでも、ひとによりコーディングの作業効率や性能が(文字通り)桁違いなプログラムができます。
過去の経験だと、今まで処理に数時間かかっていたプログラムを別の人が改定したら10分もかからなくなったとか、ザラにあります。




詳細は過去記事でも何度か書いてますので、本日は「シンプルに書くための文章の技術」のエッセンスだけに絞ってご紹介します。

■シンプルに書くための7つのコツ


なにが文章をわかりにくくしているかというと、言葉を飾り、気の利いたかっこいい文章を書こうとすること。
もちろん文筆家であれば、プロとして気の利いた文章を期待されるのは当然なのですが、こうしたブログレベルや仕事の報告書で書いている程度であれば、シンプルイズベスト

そのポイントは

 1.ひとつの文章を短くする
 2.一度にたくさん運ぼうとしない
 3.文章の枠を明らかにする
 4.文の形をシンプルにする
 5.同じ言葉を何度も繰り返さない
 6.削れる言葉は徹底的に削る
 7.無意味な言葉を書かない

の7つ。

ホントは事例を交えて書くと理解しやすいのでしょうけど、詳しくは「日本語文章術」みたいな本で詳しく読んでみてください。
結構、「なるほど〜」と思えることが多いですよ。

以下、簡単な説明。




■ひとつの文章を短くする


一つの文を不用意に長くしないこと。それがシンプルに書くための第一のポイントです。

思い切って句点「。」を打ち、短く言い切りながら、前に進めましょう。句点までの目標は60文字以内。

■一度にたくさん運ぼうとしない


文章は情報を載せて運ぶ伝達手段です。

多くの情報を一つの文に詰め込んで、一度に伝えようとすると、読み手に大きな負担を掛けてしまいます
1文で伝えるのは一つのことだけ。2つのことは2つに分ける。

簡単なことですが、頭のなかには複数のことが平行して浮かぶので、結構失敗します。

■文章の枠を明らかにする


文章には、幹があり、そこに枝や葉が付いています。
その幹を、まずはっきり表現し、次に枝葉を付けていけば、分かりやすい文章になります。

「主語+述語」または「主語+目的語+述語」が文章の幹です。例えば、「彼は、彼女に結婚を申し込んだ」というのが幹です。

報告書でいえば、「誰が」「何を」「どうした」。
これだけを1文で最初に書くように心がけると、伝わりやすい文章になります。

「いつ、どこで、どのような言葉を使って、どのような状況で(例えば雪の降る夜に)……」というような描写が、枝葉に当たります。

まずは文章の幹を読み手に明確に伝えることが大切です。

■文の形をシンプルにする


複文と言われる文章があります。

ある文が何かを表されるものが別の文章に組み込まれているような文章で、

 「AがBが死んだ現場にいたと証言した」

みたいな文章で、「Bが死んだ現場にいた」が「Aは○○を証言した」の中に組み込まれてしまっています。

これをやると、読んだ人は「Bが死んだ現場にいた」という部分をまずひとカタマリとして覚え、それを「Aは○○を証言した」の文章に当てはめて、頭のなかで2層構造をつくらないと理解できません。

■同じ言葉を何度も繰り返さない


同じ言葉を何度も繰り返している文章というのを時々見かけます。

たとえば、

 自分から英語で積極的に話しかけて、自分の伝えたいことが伝わったときは、自分の世界が広がったように感じた

すごく読みにくいですね。

同じ言葉でなくても、同じ意味の言葉も違和感を感じる原因になります。

 多くの人の心に感動を与えた

「感動」とは「心を動かす」ことなので、「心に感動を与える」という言葉は意味が重複しています。シンプルに「多くの人が感動した」でよいかと。

■削れる言葉は徹底的に削る


無駄な言葉を挟むことで、文が長くなってしまうケースがよくあります。

「言葉を削ると微妙なニュアンスが伝わらない」ともいえますが、仕事で使う文章でそんな細かなニュアンスは殆どの場合必要ありません。

むしろ、意味のない言葉を挟むことによって、伝えたいことが伝わりにくくなります。

報告書などの場合、「したがって」「その結果」「その上」などの接続詞も、抜いても意味が通れば削ってしまったほうが読みやすくなります。

■無意味な言葉を書かない


「削れる言葉は徹底的に削る」と同じような意味ですが、ちょっと目的が違うので別項扱いします。

文章を飾りたい気持ち、言い切ることから逃げたい気持ちが潜んでいると、文章に無意味な言葉が入り込んできます。

これは、このブログでもよくやります。意図的にやっている場合も少なくありませんが。

 東京は基本的に何でもあるから便利である

なんて文章もあるように、「東京はなんでもそろっている」とかくと、「××は鳥取にしかない」とか突っ込まれるので、逃げの手段として「基本的に」とか書きますが、多くの場合はそれ自体には意味がありません。
単になにか突っ込まれたときに「例外もあるよ」と言いたいがために書いているだけです。

曲解を恐れて予防線を張ろうとすると、文章の本質がぼやけます。




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