昇進昇格の機会が来ない人のために



昇進のチャンスが回ってこない、というのは、何を見ればわかるかというと、後輩に自分の職位をに追いつかれたり追い越された時というのが、判断契機になると思います。

ただし、上司がその後輩をどのように評価しているかによっても、この判断は変わってきます。つまり、自分が思う後輩のレベルと上司から見た後輩のレベルは異なるものだということです。




■自己評価は正当か?


極論ですが、自分の仕事でいろいろな成果が出たり、スムースにこなせるようになり、天狗になったりすると世の中がみんなバカにみえます。そういうときに、後輩のほうが高く評価されたと知ると、感情的な判断が強くなります。

人間なので「自分の都合のいい解釈」というバイアスからは逃れることはできません。

もちろん、上司にも、「部下に対する思い入れ」みたいなものがあって、「この部下はデキるから昇進させたい」というのが、本当に客観的なのかはわかりませんし、本当に客観的な状態というのは存在しないと考えます。

しかし、ある年齢になっても、職位が上がらないとか、給料が上がらない、平均値より低く抑えられているみたい、なんていう状態に気がついてしまえば、モチベーションの維持は徐々に難しくなります。




■出世階段の「行き止まり」


サラリーマンにとっては、特定の会社に所属しているので、出世(いわゆる昇進・昇格)には限界があります。

まあ、無限に上があるわけではないので、あるところで諦めざるを得ませんが、「もっと上に行きたい」「行けるはずだ」と思っているところで、そうならない場合「あがり」に到達しているということです。

それをヨシとしないのであれば、やっぱりこの方法しかないでしょう。

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●昇進昇格のチャンスが来ない人のためのアドバイス
ほとんどの会社は何らかの形で昇進昇格のチャンスを提供するものだが、この章の全てのアドバイスに従っても、何らかの理由でいかなる機会も与えられない場合があるかもしれない。

その場合はどうすればいいだろう。

辞めることだ。まず、新しい就職先を確保しておこう、しかし、自分が行き止まりのポストに押し込まれていることに気づき、もっとマトモなチャンスを探さなければならない場面もある。

作業環境がピリピリしていて精神衛生上よくないとか、縁故が強くて昇進のチャンスがないといった場合だ。理由が何であれ、そのようなところからは脱出する必要がある。

ジョン・ソンメズ(著) 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル
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本書の「この章のアドバイス」というのは、以前の記事「出世階段の上がり方」シリーズでご紹介した

 ・責任を引き受ける
 ・自分の存在を主張する
 ・勉強していることを知ってもらう
 ・社内政治を知る

の4点です。

この4点が全てだとは思っていませんが、特徴的なやり方であることは確か。

そして、結論としては、自分が満足できなければ、別の会社で満足できるかどうかをやってみるしか方法はないというのもやむを得ないところですかね。




■参考図書 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル





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「より良い人生」を送るためのノウハウ・スキルを網羅した、生き方バイブル本です。

ソフト開発者向けに書いてありますが、そこで言われていることはあらゆるビジネスパーソンに通じることばかり。

良い人生を送るためには、技術習得法やキャリア構築法といったノウハウに加え、対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力や知恵、すなわち「ソフトスキル」が不可欠です!

本書では、キャリアの築き方、自分の売り込み方、技術習得法、生産性の高め方といった仕事で成功する方法だけでなく、財産の築き方、心身の鍛え方、恋愛で成功する方法など、「人生全般をより良く生きる方法」を具体的に説明します。

●「解説」から抜粋
本書はソフトウェア技術者向けの書籍ではありますが、いわゆるテクノロジーのことはほとんど書いてありません。しかし、「成功者」になるために必要なそれ以外の多くのことが書いてあります。(中略)今こそ私たちがもっと成功に貪欲になれるチャンスなのではないでしょうか。

●「訳者あとがき」から抜粋
全体を読み通して感じたのは、人の弱さを十分に意識して書かれていること、率直であること、上からではなく同じ高さから話しかけてくることでした。
(中略)校正のために読み返してみると、株や栄養や腹筋のことなど、「何かで読んだんだけどさあ」という枕で出てくるような話の多くを本書で覚えたことに気づきました。無意識のうちにいろいろな影響を受けているようです。この本、ただものではないですよ。

●目次
第1部 キャリアを築こう
第2部 自分を売り込め!
第3部 学ぶことを学ぼう
第4部 生産性を高めよう
第5部 お金に強くなろう
第6部 やっぱり、体が大事
第7部 負けない心を鍛えよう

付録A コードを書けるなら金融は理解できる
付録B 株式市場の仕組み
付録C 食事と栄養の基礎:ガラクタを入れればガラクタが出てくる
付録D 健康な食事の方法:ピザは食品群ではない






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●本書を引用した記事
 時間を無駄に浪費している習慣を塗り替える
 時間を無駄に浪費している習慣を塗り替える
 時間の浪費を見つける方法
 繰り返しタスクは目標見直し期限を設ける
 「教える」のではなく「シェアする」意識
 集中力を高める環境の作り方3:アプリを閉じる
 集中力を高める環境の作り方2:机の上にはなにもおいてはいけない
 Pomodoroテクニック
 キャリアの目標を持っていますか?
 教えることの効用は脳内変換にある

●このテーマの関連図書


プリンシプルオブプログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101…

RealWorldHTTP―歴史とコードに学ぶインターネットとウェブ技術

エラスティックリーダーシップ―自己組織化チームの育て方

ZEROBUGSシリコンバレープログラマの教え

新装版達人プログラマー職人から名匠への道

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