本ブログで「心理術」に関する技術を時々取り上げています。心理技術系の本で私が最も読み返す場合が多いのは、『影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか』シリーズで、その次に読み返す回数が多いのがこの本
『心理戦で絶対負けない本』
『心理戦で絶対負けない本実践編』
の2冊。
著者の伊東明氏,内藤誼人氏はいろいろな心理技術を、シロートにわかりやすく説明してくださるので、理解しやすく実践しやすい著書が多いのが特徴。
本書でもさまざまな学術的成果を、性風俗産業での実例やスラングを交えながらわかりやすく説明してあります。
ただし、読んだからと言って、そういった罠にはまったりしないかというとそういうものでもない、でしょう。また、自分がそういったツールを使ってビジネスがうまくいくようになるというわけでもない。
本書の最後に}とっても重要な事}が書いてあります。
引用しておきますね。
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●おわりに
私の場合、一冊の本を読み終わった瞬間というのは、気分が高揚していることが多い。
「さあ、これからさっそくこの本で学んだ知識を生かしていくぞー」という気持ちとともに、少し大げさだが、生活や人生がよい方向へ大きく変わるような期待感がわき起こってくるからである。
だが、残念ながら、一週間もするとその本を読んだことすら記憶から薄れていることも少なくない。
その本が悪いのではない。
いくら良書であっても、やはり一度さらっと目を通した程度では、その内容を心の奥深くに刻み込むことは難しいのだ。
実際、私にはそれこそ百回以上も通読した本が数冊あるが、そこまでして初めてその内容が自分の血となり肉となったような気がする。
文もほとんど暗記状態に近いのであるが、何より、自分の言葉として(自分なりに解釈した)その本の主張を語ることができるようになったのだ。
もちろん、読者の方々に、「だから、この本をせめて百回以上は読んでください」と言おうとしているのではない。
「ドア・イン・ザ・フェイスニプクニック」を使えば、「百回は読んでください。それができないというのなら、せめて十回、いや百歩譲って三回は読んでください」ということになるであろうが、そのようなつもりもない。
だが、せっかく高いお金を支払って本書を購入していただき、しかも貴重な時間をさいて最後まで読み進めてくださった皆さんには、ぜひとも本書を実践で生かし、実際に役立てていただきたいと考えているのである。
伊東明(著) 『「心理戦」で絶対に負けない本 実戦編(文庫)』
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まあ、そういうことです。
私が100回読めているわけではありませんが、ときおり、適当にめくって、読み返したりしている本の一冊なので、とくにオススメしたいかな…。
ただし、悪用厳禁。
■ちょっとだけ引用
長くなっちゃうので、ちょっと「これは!」というフレーズだけ引用。
・「説教」ではなく「イメージ」させよ
・「新しい」「手軽な」「自然にやさしい」「健康に良い」「驚くべき」といった言葉を含む商品は売れる
・欧米では、視線を向けられたら話し始めるという暗黙のルールがあるのだが、日本人は横を向いているのに突然話し始めることがある
・非合理エスカレーション―他社に勝ちたいという欲求があると、人間は自分の感覚と判断を誤ってとんでもない選択をし、それに固執し続けてしまう
・人間は立っている時のほうが座っている時よりも決断が早くなる
■目次
●第一章 すべては「心」に目を向けることから始まる
ビジネスも人間の営みのひとつ
商談がまとまるかは、お金ではない
そして、しょせん買うのも人間である
心理学で予測する産業成長率
社内の「人」をうまく動かして効率をあげる
心理戦術を活用しよう
●第二章「心の力学」を武器にする
フレーミングを利用する
ピーク・テクニック
想像力に訴える
お中元・お歳暮・贈り物の効果
接待・食事・お茶菓子の効果
面倒くさがらず理由説明をする
名前を変えるだけで
キャッチコピーで心を掴む
「一位」になるか、「二位」に甘んじるか
●第三章「天の時・地の利」を武器にする
「混雑度」を利用する 「地の利」を味方につける
「音」を利用する 「五感」を味方につける(1)
「色」を利用する 「五感」を味方につける(2)
「香り」を利用する 「五感」を味方につける(3)
「晴れ」の日を狙え!
「ホームグラウンド」に敵を引き込め
●第四章「表情・声」を武器にする
顔がすべてを物語る
視線で相手を動かす
信用される声とは
●第五章「資料・データ」を武器にする
プレゼンに強くなるデータの使いかた
データに惑わされないために
●第六章「逆転の発想」を武器にする
「共倒れ」の心理分析
連想法によるイメージ戦略
予言は必ず当たる
ひらめきか、熟考か?
「意外性」のメカニズム
「煮つまった会議」を打破する法
「Eメール会議」は有効か?
「目下」の意見に光を見いだせ
スーパー・マーケットの心理法則
●第七章「ボディ・ランゲージ」を武器にする
「身体が発する言語」を見抜け!
素早い判断を磨く方法
右側から忍び寄れ
なぜ「高慢」と誤解されるのか?
体に触れ、心に触れよ
「着慣れたスーツ」の隠れた実力
相手の「鏡」になれ
「資料に釘づけ」への対処法
■参考図書 『影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか』
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●関連 Web
『影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか』の[第三版] - マインドマップ的読書感想文
影響力の使い方講座 - ダイレクト出版
影響力の武器とは?説得するときにはこれ - DCC用語集
影響力の法則 影響力の武器 - YouTube
影響力の武器:マネジャーとしての影響力は、どうすれば発揮できるのか?-Bizトレンド
●本書を引用した記事
仕事で使える心理学4:ポイント抜粋―ストレスに対応する
多面的交渉術をトレーニングする「ピラミッド交渉力」
多面的交渉術をトレーニングする「ピラミッド交渉力」
仕事で使える心理学3:ポイント抜粋―リーダーにとって必要なこと
仕事で使える心理学2:ポイント抜粋―判断に影響する心理
仕事で使える心理学1:詳細目次
上司にもアポイントメントを取る
お世辞も言わねばサラリーマンは務まらない
魅力的な名前をつける
人を動かす:相手の話を聞くときには手を止めなさい
●このテーマの関連図書
影響力の武器実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
影響力の武器戦略編:小さな工夫が生み出す大きな効果
プロパガンダ―広告・政治宣伝のからくりを見抜く
シュガーマンのマーケティング30の法則お客がモノを買ってしまう心理的ト…
影響力の武器コミック版
ザ・コピーライティング―心の琴線にふれる言葉の法則
■参考図書 『「心理戦」で絶対に負けない本 実戦編(文庫)』
![]() ![]() | 伊東明(いとうあきら) 心理学者(博士)。株式会社東京心理コンサルティング代表取締役社長。早稲田大学政治経済学部卒業後、NTT勤務を経て、慶應義塾大学大学院修士・博士課程を修了。ビジネス心理学のプロフェッショナルとして企業研修・コンサルティングを行うほか、テレビ・ラジオ・雑誌等のマスコミでも幅広く活躍中。『聞く技術が人を動かす』(光文社)、『人望とはスキルである。』(ソフトバンク)、『実戦コーチングマニュアル』(ダイヤモンド社)をはじめとするベストセラーも多数。 内藤誼人(ないとうよしひと) 心理学者。慶應義塾大学大学院社会学研究科博士課程修了。有限会社アンギルド代表として、コンサルティング業務を行う一方、執筆業にも力を入れる心理学系アクティビスト。『パワープレイ』『パワーロジック』『パワーマインド』(以上、ソフトバンクパブリッシング)、『モテる! 心理戦術』(廣済堂)、『「人たらし」のブラック心理術』『「人たらし」のブラック謝罪術』『「人たらし」のブラック交渉術』(大和書房)など多数のベストセラーをはじめ、精力的な執筆活動を行っている。 |
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●本書を引用した記事
心理戦で絶対負けない本
心理戦で絶対負けない本―実践編
●このテーマの関連図書
「心理戦」で絶対に負けない本(文庫)敵を見抜く・引き込む・操るテクニック
「心理戦」で絶対に負けない本―敵を見抜く・引き込む・操るテクニック
人は暗示で9割動く!(だいわ文庫)
軽く扱われない話し方(だいわ文庫)
「プロ経営者」の条件
ベッドの上の心理学感じるオトナのための保健体育
■参考図書 『「心理戦」で絶対に負けない本(文庫) 敵を見抜く・引き込む・操るテクニック』
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心理戦で絶対負けない本
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人は暗示で9割動く!(だいわ文庫)
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だましの手口(PHP新書)
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