考える力は、他人が出した結論を見るだけでは絶対に付きません。
自分の頭で考え、それを整理し、行動してそれをさらに最初の考えにフィードバックするというループによってのみ強化されます。
本カテゴリでは、さまざまなテーマを設問としてご紹介していきます。
そのテーマについて、ノートに自分の考えを書き出して、それから導き出される結論に基づくアクションを決定して行動してみてください。その結果自分の考えがどのように変わったのか、一度このノートをを見なおしてください。
Practice Makes Pefect!!
■本日のテーマ「プロであることを確認する」
「プロとアマチュアの違い」というテーマは、あちこちに書かれていますので、私程度が言うのもナンですが、
「プロは正しい仕事のしかたを実践して結果が出せる」
と言うセリフが結構気に入っています。
「正しい」という言葉は人によってかなり認識が違う言葉でもありますが、ここでは、「正しい」の基準を持っているというレベルで捉えています。
つまり、何が正しいのかを明確にし、それを満足するような行動と取っているということです。
言うだけなら誰でも、ある程度の知識さえあれば可能です。
それを実践し、なおかつ結果に結び付けられるということに「プロ意識」みたいな言葉を当てはめている、ということですかね。
この中には、たとえば時間管理みたいなツールも必要ですし、「約束した結果をだすこと」も必要です。結果を出すために何をやってもいい、というわけでもありません。全部を満たすことを目標にしているつもりです。
★P53〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
プロを見分けるのは簡単だが、自分がプロになるにはどうすればいいのだろうか。
仕事にアマチュア臭がするというのはどういうことで、その臭いはどうすれば消せるのか。
それは習慣から始まる。
私たちが毎日行っていることの大部分は習慣的なもので、習慣はプロになるための重要な要素である。
私たちは、起きて、働いて、毎日のルーチン作業をこなす。そのとき、ルーチン作業については、ほとんど何も考えていない。
人生を変えたければ、この習肌を変えるところから始める必要がある。
もちろん、それは言うは易く行うは難しだ。悪い習肌を打ち破るのはきわめて難しいことであり、新しい習肌は簡単に身に付かない。
しかし、プロになりたければ、プロの習慣を身に付ける必要がある。
以前、スクラムプロセスに従うチームで働いていたことがあった。スクラムでは、毎日朝礼を行い、自分たちが行ったこと、自分たちがやろうと計画していること、自分たちの障害になっていることを言うことになっており、 自分が言う予定の内容をいつもきっちり書いて持ってくる開発者がいた。
私たちの大半は、ミーティングの間に発肩内容を準備するが、彼は毎日欠かさずスクラムミーティングが始まる前に発万内容を準備してくるのである。
プロが身に付ける習慣とは、たとえばこういうものだ。
時間管理能力も、プロとして身に付けるべき習慣のひとつである。
あなたは時間管理がどれくらいできているだろうか。
毎日仕事をする前に今日は何の仕事をするのか把握できているだろうか。
ルーチン作業にどれくらいの時間がかかるかの目安を持っているだろうか。
あらかじめ今日のプランをしっかりと練って時間を効果的に管理する習慣を身に付けよう。
プロは、毎日どのような仕事をしなければならないか、その仕事をするためにかかるおおよその時間がどれくらいかを把握しているものだ。
ジョン・ソンメズ(著) 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』
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あなたは、プロとしてどのような習慣とどのような矜持を持っているでしょうか?
■本日のお題
★P56〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●プロであること
・今、自分のことをプロだと思っているだろうか。思うならその理由を、思わないならはやりその理由を述べよ
・あなたの習慣を見直そう。自らの1日を観察して、出来る限り多くの習慣を見つけよう。良いものと悪いものに分けてリストアップしよう。次に良い習慣を考えて、それを身につけるためのプランを立てよう
・最後に「ノー」と言わなければならななかったときはいつだろうか。そのような場面に遭遇したことがないなら、上司に間違っていることを指示されたときに自分がどうするか考えてみよう。どのように反応するだろうか
ジョン・ソンメズ(著) 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』
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■参考図書 『SOFT SKILLS ソフトウェア開発者の人生マニュアル』
![]() ![]() | 「より良い人生」を送るためのノウハウ・スキルを網羅した、生き方バイブル本です。 ソフト開発者向けに書いてありますが、そこで言われていることはあらゆるビジネスパーソンに通じることばかり。 良い人生を送るためには、技術習得法やキャリア構築法といったノウハウに加え、対人的な交渉・指導・意思疎通などをうまく行える能力や知恵、すなわち「ソフトスキル」が不可欠です! 本書では、キャリアの築き方、自分の売り込み方、技術習得法、生産性の高め方といった仕事で成功する方法だけでなく、財産の築き方、心身の鍛え方、恋愛で成功する方法など、「人生全般をより良く生きる方法」を具体的に説明します。 ●「解説」から抜粋 本書はソフトウェア技術者向けの書籍ではありますが、いわゆるテクノロジーのことはほとんど書いてありません。しかし、「成功者」になるために必要なそれ以外の多くのことが書いてあります。(中略)今こそ私たちがもっと成功に貪欲になれるチャンスなのではないでしょうか。 ●「訳者あとがき」から抜粋 全体を読み通して感じたのは、人の弱さを十分に意識して書かれていること、率直であること、上からではなく同じ高さから話しかけてくることでした。 (中略)校正のために読み返してみると、株や栄養や腹筋のことなど、「何かで読んだんだけどさあ」という枕で出てくるような話の多くを本書で覚えたことに気づきました。無意識のうちにいろいろな影響を受けているようです。この本、ただものではないですよ。 ●目次 第1部 キャリアを築こう 第2部 自分を売り込め! 第3部 学ぶことを学ぼう 第4部 生産性を高めよう 第5部 お金に強くなろう 第6部 やっぱり、体が大事 第7部 負けない心を鍛えよう 付録A コードを書けるなら金融は理解できる 付録B 株式市場の仕組み 付録C 食事と栄養の基礎:ガラクタを入れればガラクタが出てくる 付録D 健康な食事の方法:ピザは食品群ではない |
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