嫌なことがあると、一人になったときだったり、寝ようとしてウトウトし始めたときに、ふいにそれがフラッシュバックして、寝付けなくことがよくありました。
おかげで、ウツなどというありがたくないトラブルをもらいまして会社を長期休みしたのですが…。
■記憶との距離感
「記憶」と「距離感」とは、普段ほとんど一緒に使うことがない単語ですが、
記憶との距離感
で結構強烈に印象に残ったのが本書。
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●「どこに着目するのか」によって記憶との距離感が変わる
過去の出来事を振り返る。そのコツの二つ目は「できていることを拾い上げる」という方法です。やり方はとても簡単。
出来事を思い出す際「自分にできていること」をとにかく拾い上げるだけ。「できていること」であれば、その内容はどんな些細なものでも OK です。
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:(中略)
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たとえば、あなたはきちんと立って相手の話を聞けていたはずです。これだけでも 1 ポイントゲットです。加えてあなたは、相手の話を黙って聞いていた。これで 2 ポイントです。
「できていたこと」はこのレべルで十分です。
「自分のミスについて言い訳をしなかった」「神妙な表情ができていた」「しっかり謝ることができた」「他人のせいにしなかった」など、どんな場面でも「できていること」は必ずあるはずです。
それをどんどん拾い上げていってください。
やってみるとすぐに体感できるのですが、この作業をやると意識がどんどん客観的になってきます。
元来、人はネガティブな感情に支配されているときは主観的になりやすく、ポジティブな面に意識が移ると客観的になりやすい。
つまりここでは「ネガティブで主観的」な意識から、「ポジティブで客観的」な視点へと切り替えているのです。
この切り替えはじつに有効。感情が大きく揺さぶられ、ストレスをため込んでしまうのは「主観的で、当事者感覚に支配され過ぎているから」です。
辛く、苦しい記憶、不愉快な出来事を思い出すときほど「できていたこと」「よかった点」を意識して拾い上げてください。
そうやって客観的な視点に立ち、自分との距離を置くことが大事なのです。
この方法は自分自身だけでなく「他人のよいところを拾う」という形での応用も可能です。
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:(中略)
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記憶との距離を変え、自分への影響を軽減するためにも、あえて意識を「できていたこと」「ポジティブな側面」に向けてください。
当たり前に思える、じつに些細なポジティブ要因だろうが OK 。
その切り替えによって客観的になり、自分を守ることができる。その事実を忘れないでください。
松島直也(著) 『ストレスをためない技術』
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■記憶は一歩離れて
記憶を当人として思い出せば、嫌なことがまた蘇ってきます。
それを客観的に思い出すことができれば、単なる事実として、その反省や振り返りができるようになります。
「嫌なことは忘れたい」と思うのですが、実際嫌なことほど思い出します。
そのときに、私は画像として思い出してしまったことを、文章にするようにしています。
文章として、テキストエディタに書き出すんです。
そうすると、主体がイメージの脳(右脳)から論理の脳(左脳)に移動します。
これが案外ストレス軽減になっているようです。
■離れるための「良いとこ探し」と「文章化」
本書にあるように、あるポイントに着目して、そこをフラッシュバックしたものから探そうと意識したり、それを文章にしようとするようになってから、フラッシュバックが軽くなったような気がします。
以前、万善簿という記事を書きましたが、こういう思い出し方をするように意識すると、ちょっとストレスの軽減に役立っているようです。
■参考図書 『ストレスをためない技術』
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●本書を引用した記事
振り返りはテレビを見るように枠をはめて思い出す
嫌なことは、「もし気分がよかったら」で切り替える
深呼吸をしてストレスを解消する
ピントを外してストレスから逃げる
15分散歩してから会社に行く
車のメンテナンスをするように自分もメンテナンスする
ストレス経験を思い出して、笑い話にする
ストレスと付き合う3つのステップ
「べき」「ベスト」ではなく「できたらいいな」を探すとストレスが減る
記憶の距離感をコントロールする
●このテーマの関連図書
「やめた!」がなくなる続けるスイッチの作り方(アスカビジネス)
NLPのことがよくわかり使える本(アスカビジネス)
NLP速読術~1冊10分で本が読める!時間がなくてもスキルアップ&試験合格~
(文庫)脳からストレスを消す技術(サンマーク文庫)
キラーストレス心と体をどう守るか(NHK出版新書)
苦手意識は捨てられるNLP脳トレーニング