何かをやりたいと思ったら、その何かにいつも触れていると、その希望は長続きします。
一方で、「まだ達成までには遠いから」と、下準備だけをしていると、いつのまにかやりたかったことは、「本当にやりたいんだろうか?」と疑問に思えてきてしまいます。
わたしのお気に入りの本『目覚めよ!生きよ!』という本にこんな一説があります。
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●夢を現実に変える第一歩
夢を現実に変える決定的な第一歩を踏み出すことが大切である。
たとえば、旅行をしたいが、これまで行けなかったとしよう。
この夢を実現するには、やらなければならないことがいくつかある。これをやらない人は、自分の生き方を合理的に考えず、幼稚な無意識の命令するままに生きているにすぎない。
イタリアに行きたいと思ったら、イタリア語を片言でも話せ、イタリア語の最近の新聞記事を読め、イタリアの歴史を知ったら、間違いなく旅行がもっと楽しくなるだろう。
コンパクトな文法書や慣用句集、歴史書のすぐれたものがたくさんある。こういった本を一冊でも買ってきて読むことほど、旅を始めるにあたっていいことはない。
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:(中略)
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ただし、こうした第一歩が・夢想に職る癖をやや念入りに仕上げただけで終わらないように用心したほうがいい。
目標がどんなに遠くにあるように見えても、毎日、目的に向かって何かしらやることだ。
陶芸をやってみたいのなら、明日にでも雑貨店に立ち寄って粘土を買うこと。旅行したいのだったら、資料を集めること。一円のむだ遣いもする余裕がないなら、せめて最寄りの公立図書館に行くなり連絡を取るなりして、司書の専門サービスを利用しよう。
ドロシア・ブランド(著) 『目覚めよ!生きよ!』
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いまどき、「イタリアに行きたい」レベルなら、なんだったら明日の飛行機の予約をネットでポチッとやればできちゃいますね。でも、イタリア旅行を楽しみたいと思ったら、やっぱり、地理や歴史、イタリア語の初歩くらいは知っていたほうが楽しめるかもしれません。
■やりたいモチベーションを維持する方法
「モチベーション」という言葉は、過去記事でも時々書きますが、あまり好きではありません。
仕事をする上で、いつなくなってしまうかわからないものに頼るのは、あまりにも心もとないから。
一方で、なにかちょっと大きなことを成し遂げようとすると、すごく時間がかかります。
時間がかかるということは、その長い時間の間ず〜っと「やりたい」というモチベーションを維持し続けないと、コツコツ準備ができないわけです。
「イタリア語の勉強をする」みたいなにゴールに直接関わることに触れいているときはいいですが、そのためにアルバイトをしたり、貯金をしたりしている時間というのは、ゴールそのものには直接関係ありません。
そういう時間が長く続くと、今が面倒くさいので、「まあ、イタリアじゃなくて隣町までドライブでいいことにしよう」とか妥協したくなっちゃうんですよ。
上司から言われた仕事なら、それでもやらないといけませんが、「こんな仕事がしたいなぁ」とか「こんな役職につきたい」みたいな、未達になってもだれも困らないようなものなら、自分が「やらない」と決めればそれまでです。
モチベーションがなくなってしまえば、そのためにやっていることは、単なる苦行でしかないわけですね。なので、モチベーションというガソリンを供給し続けないといけません。
本書にあるように、「イタリアに行きたい」なら「イタリアに行ったときの楽しみな情報に触れている」ということをしています。
要は、「達成できればこんなに楽しい」と自分に思い込ませ続けることが、「やりたいモチベーション」を維持できるのではないかと思いますし、事実、それで何年もブログを書き続けてたりするわけです。
■参考図書 『目覚めよ!生きよ!』
立ち読み可 | 女流作家ドロシア・ブランドにより1936年に出版されるや瞬く間に全米ミリオンセラーとなり、今も世界中で読み継がれている成功哲学の古典『Wake up and Live!』の初の日本語訳版。この本で語られている最も重要なコンセプトは、人間の心の奥底にひそむ「失敗しようとする意志=破滅願望」の存在である。 「成功の公式」として紹介される内容はシンプルですが、明快な行動基準として示され、実に80年近く前に書かれた内容なので、事例などは少し古さを感じさせるが、根本的にはいまなお通用する原理原則である。また「as if の法則」など近年再び話題となっている考え方も平易に紹介され、多くの方の人生にとって、示唆が多い一冊となるだろう。 |
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目覚めよ!生きよ! 著者 :ドロシア・ブランド | 目覚めよ!生きよ! 検索 :最安値検索 | 目覚めよ!生きよ! 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
腹五分目
なぜ失敗したがるのか
失敗のケーススタディ3
やってみることには苦痛がともなうと意識する
自己管理能力を上げる方法
生産的であるために4:対人関係編、もの編、計画編、食事・健康編の詰め合わせ
目覚めよ!生きよ!:さあ、第一歩を踏み出そう
失敗の報酬
なぜ失敗するのか
生産的であるために3:技術編
●このテーマの関連図書