「マネジメントの技術を学びなさい」って言われたら、「オレ、管理職になるつもりないし…」って思っちゃうかもしれません。
マネジメント=マネージャーがすることみたいな、単語のつながりから想像すればそうなりかねませんが、マネジメント自体は、特別な知識ではなく、普通の教養だと考えます。
…と、ドラッカーが書いていたので、そう思い込むことにしています。
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マネジメントとは、伝統的な意味における一般教養である。
知識、自己認識、知恵、リーダーシップという人格にかかわるものであるがゆえに教養であり、同時に実践と応用にかかわるものであるがゆえに教養である。
したがってマネジメントに携わる者は、心理学、哲学、倫理学、経済学、歴史、物理学など、人文科学、社会科学、自然科学の広い分野にわたる知識と洞察を身につけなければならない。
それらの知識によって成果をあげなければならない。
病人の治療、学生の教育、橋の建設、ソフトの設計と販売など、成果をあげることに使わなければならない。
P.F.ドラッカー(著) 『新訳:新しい現実 政治、経済、ビジネス、社会、世界観はどう変わるか (ドラッカー選書)』
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まあ、とてもではないですが、ドラッカーが上げる学問を全部について「知識と洞察」をつけるのはムリですが、入り口程度なら、可能かもしれません。
『サルでもわかる〜〜』
を読めばいいだけ、くらいがいいのですが。
■いろいろなことに興味を持つ
ただ、世の中で成功している人というのはやっぱり、かなり知識範囲が広かったり、いろいろな趣味を持っている場合が多いようです。
いろんなことに興味があるから、いろんなことを詳しく知るようになって、それが仕事でも活かせるようになって、と良いスパイラルがまわるのかもしれませんね。
まあ、自分レベルでは大したことはないですが、図書館や書店で、一度も手に取ったことのない雑誌を借りる/買うということを毎月の目標にしています。
新聞も、土日の特集コーナーや、本の紹介をしているコーナーがあるので、最低でもこれには目を通すようにしています。
※ちなみに、私が新聞を読むのは、特集と下の方にある本の広告くらい…。※時間があれば、1面の記事と最終面のマンガくらいは読みますが、あとはほとんど…いろいろなことに興味を持つためには、それがあることが認識できなければいけないので、まずはそこから、始めて見てはいかがでしょうか?
過去記事
聞き耳を立てる 若いアタマを維持する2などいくつか書きましたので、ご参考にしてください。
今日、明らかに日本は、経済、技術、政治組織、そしておそらく教育についても、世界の最先端に位置しており、したがって自ら革新を行なわなければならない状況におかれている。世紀の転換をまえにいま時代のトレンドが見えてきた。
15年前のドラッカーの予測が、いまや世界の流れになった!意思決定のヒントを与える洞察の書。
●本書を引用した記事
識者を探す
明日を支配するもの:まだ行っていなかったとして今これを始めるかを問わなければならない
ガーデン・パス・ストーリーの落とし穴に注意
知識とは「何かを変えるもの」
意思決定をする
知識とは「何かを変えるもの」
自分を律すること
継続的学習の方法を身につける
コンセプト化・一般化の効用
自分でしか成長できない
継続的学習の重要性
マネージャになるかスペシャリストになるか。それが問題だ
意思決定回避のリスク
ポストモダンの時代
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