巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。
本日の巨人 : P.F.ドラッカー
本日のお言葉: まだ行っていなかったとして今これを始めるかを問わなければならない
お言葉の出典: 『明日を支配するもの』
「せっかくここまでやったんだから」
つい、そういう判断をしてムダな時間を費やしてしまうことが少なくありません。
本当に必要なのは、これが期待通りの成果を出してくれるのか、それだけの投資をする勝ちがあるのかを常に問い続けることです。
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まだ行なっていなかったとして、かつ今知っていることをすべて知っていたとして、今これを始めるかを問わなければならない。
答えがノーであるならば、次の反応は、それでは何を行なうかでなければならない。
次のような場合には、直ちに止めることが正しい行動である。
第一に、製品、サービス、プロセス、市場の寿命がまだ数年あるという状況では、廃棄が正しい行動である。
膨大な人手を奪うのは、そのような死につつある製品、サービス、プロセス、市場である。
それらのものが、最も生産的で有能な人材を縛りつける。
第二に、製品、サービス、プロセス、市場が償却ずみを理由としで維持されている状況では、廃棄が正しい行動である。コストのかからない資産など存在しない。コストは埋没しているにすぎない。
第三に、最も重要な状況としで、製品、サービス、プロセス、市場が、これから成功させるべき製品、サービス、プロセス、市場にとって邪魔になった状況では、廃棄が正しい行動である。
P.F.ドラッカー(著) 『明日を支配するもの』
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私は、この一説の中で、とくにこの部分を大事にしています。
コストのかからない資産など存在しない。コストは埋没しているにすぎない
たとえば、何かの常駐ソフトを作って利用していたとして、そのソフトがもう既に役に立たないものである時、それを作るのにどれほど時間を書けたからと行って、いまそこにあるだけでもムダなコストをかけている、ということに思い至るように、常に
すべての資産には今現在もコストがかかっている
を意識しています。
■参考図書 『明日を支配するもの』
21世紀のマネジメントを予測今世紀を代表する経済学者、ドラッカー教授の最新作で、全世界で同時出版された話題作である。
「日本興隆の歴史が20世紀の世界史そのものであり、現在の世界経済を生み出したのも日本である」と主張する著者にとって、我が国が今、直面している危機的状況は、世界経済が一大転換期を迎えたことのあかしであると言う。これから起こる変化は、過去の産業革命や大恐慌、第2次世界大戦後の構造変化よりも大規模で急激であり、その時にリーダーたる者は、諸問題を解決する能力を持っていなければならない。
そこで教授は、従来の常識に基づく経営論をあえて視野から外し、「21世紀型のマネジメント」を大胆に描き出した。第1章では、マネジメントは企業や、法、国境、組織などの制限のもとに成立するといった常識がまず間違いだと指摘する。
さらに、破局的な少子化など人口構成の世界的な変化が、企業の経営戦略の前提そのものを変えてしまうことを強調する。それらをもとに、タイトルでもある「明日を支配するもの」、すなわち変革の担い手である「チェンジ・リーダー」像を定義していく。
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