組織でも個人でも、いろいろな変化が必要です。
「変化はリスクに満ち、楽ではない。悪戦苦闘を強いられる。だが、変化の先頭に立たないかぎり、生き残ることはできない。急激な構造変化の時代を生き残れるのは、チェンジ・リーダーとなる者だけである」(P.F.ドラッカー)
もちろん、ドラッカーの言うように、チェンジ・リーダーに慣れる人ばかりではありませんが。
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●自己再生―知識労働者は自らの成長と配置に責任を持つ
今日の社会と組織では、ますます多くの人が、技能ではなく知識によづて働く。
知識と技能には基本的な違いがある。
技能はあまり変化しない。知識は変化する。自らを陳腐化させる。しかも急速に陳腐化させる。
三、四年ごとに学校に戻らなければ時代遅れになる。
これは、若いころ習得した知識、技能、経験では不十分になるということである。
人は変化していかなければならない。新しい欲求、能力、世界観をもたなければならない。自らを再生させていかなければならない。
ここでは、活性化ではなく、あえて再生という言葉を使いたい。
50 年も働くことが当たり前のこととなったからには、自らを再生することが不可欠となる。
たんに活力を得ることを超え、新しい自分をつくらなければならない。(創生の時)
上田惇生(著) 『ドラッカー365の金言』
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■変化を起こすための3つのコスト
何かを変えるときには、3つのコストがかかります。
・経済的コスト
・時間的コスト
・精神的コスト
です。
◆経済的コスト
どのように変わりたいのか、どうやったら変われるのかを知るためには、お金が必要です。
情報はただで得られるものではありません。
たとえば会社であれば、コンサルタントを雇うとか、従業員に変化を起こすための工数を割かせるなど。個人であれば、良い状態というのは何かを知るためにセミナーにでかけたり、本を買ったりするコストです。
◆時間的コスト
当然、時間もかかります。
あることに習熟するためには、トレーニングに費やす時間が必要です。
◆精神的コスト
人はなれたやり方をするのは負荷がありません。一方でなれないやり方というのはストレスになります。
■相補的関係
また、これらは相補的な関係がある程度あるようです。
つまり、ネットで無料で手に入る情報だけでやろうとすると、時間がかかったり紆余曲折したりします。
一方で、その道のプロやコンサルタントを雇えば、変化させるのは手短にできるようになりますが、お金がかかります。
それぞれのコストをどのくらい支払うのがいいのかは、その変化をいつまでに達成したいのかの判断に夜と思います。ただ、あまりに急激に変えようとすると、精神的コストが高すぎて反発を招いたり、リバウンドがありますので、これらのコストと得られるメリット(時間的、経済的)を勘案しないといけません。
■参考図書 『ドラッカー365の金言』
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