人を動かす:心のなかに欲求をおこさせる




巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。

本日の巨人 : デール・カーネギー
本日のお言葉: 他人の立場に身を置き、その心のなかに欲求を起させる
お言葉の出典: 『人を動かす




■他人の欲求に訴えなさい


本日は『人を動かす』の「人の立場に身を置く」の部分から。

★P64〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

本書から、"常に相手の立場に身を置き、相手の立場から物ごとを考える"という、たったひとつのことを学びとっていただければ、成功への第一歩が、すでに踏み出されたことになる。

他人の立場に身を置き、その心のなかに欲求を起させるということは、相手をうまくあやつってこちらの利益にはなるが先方には損になることをやらせることでは決してない。

双方が利益を得なければうそである。

デール・カーネギー(著) 『人を動かす
―――――――――――――――――――――★


プレゼンの技術であれ、説得の技術であれ、「人の聴きたいことを喋りなさい」ということはよく言われます。

自分が言いたいことは常に自分が主語であり、相手を主語にしません。
したがって、相手から見れば、所詮他人事です。他人が痛かろうが痒かろうが、当人にとっては文字通り痛くも痒くもない。

全くそのとおりなのですが、「自分がしてほしいこと」を「他人がしたいこと」にどう変換するかについて、あまり技術的に述べられた本は、(私の知る限り)ありません。これがひらめく人というのが、エラくなっていくのでしょうね。

本書では幾つもの事例が紹介されています。
ここではそのうち一つをご紹介します。




★P66〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

わたしの講習会に参加したある聴講者の話だが、彼は、いつも自分のおさないむすこのことを心配していた。

その子がひどい偏食で、とてもやせていたのである。

世間の親の例にもれず、彼は妻といっしよになって小言ばかりいっていた。

 「お母さんは、坊やにこれを食べてもらいたいんだよ」
 「お父さんはね、坊やがからだの立派な人間になってもらいたいんだよ」

こういわれて、この子が両親の願いを聞き入れたとすれば、それこそ不思議だ。

三十歳の父親の考え方を三歳の子供に呑み込ませようとするのはむりだというくらいのことは、だれだって知っている。

にもかかわらず、この父親は、そのむりを通そうとしているのだ。

ばかな話だが、そのばかさかげんに、彼もやっと気がついて、こう考えてみた。

 「いったいあの子は、何をいちばん望んでいるだろうか。どうすれば、あの子の望みとわたしの望みを一致させることができるだろうか」。

考えればわけのないことだった。

子供は三輪車を持っており、それに乗って家の前の道路で遊ぶのが大好きだった。ところが、二、三軒となりに手におえないガキ大将がひとりいて、そいつが、三輪車を取りあげ、わがもの顔に乗りまわすのである。

取りあげられると、子供は、わっと泣きだして母親のところへ帰ってくる。母親は、さっそく飛び出して、三輪車を取りもどしてやる。

こういうことが、ほとんど毎日のようにくりかえされていた。

この子は、何をいちばん望んでいるだろうか?

シャーロック・ホームズをわずらわすまでもなく、考えてみればすぐわかる。

彼の自尊心、怒り―こういった内心の強烈な感情が彼を動かして、そのガキ大将を、いつかはこっぴどくやっつけてやろうと決心させていたのである。

 「お母さんのいうものを何でも食べさえすれば、いまに、坊やはあの子よりも強くなるよ」

父親のこのことばで、偏食の問題は、たちまち消えてしまった。子供は、そのガキ大将をやっつけたいばかりに、何でも食べるようになったのである。

デール・カーネギー(著) 『人を動かす
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まあ事例なので…。
普段の生活でこんなにうまく行ったことは、私にはありません。




■参考図書 『人を動かす




これを読まざるしてヒューマンコミュニケーションを語るなかれ!
デール・力ーネギーによる自己啓発の源流とでもいうべき不滅の名著。原版(How to Wln Friends and Inffuence Peaple)は、世界各国で 1500 万部以上、日本語版も 400 万部を超える大口ングセラー。
この脅威の部数は、本書が「人間心理の本質」を正面から扱った最初の一冊であることを示している。多くのヒューマンコミュニケーションに関する本は本書の焼き直しと行っても過言ではない。これらの本を読む前に、まずは本書を読んでから語ってほしいもの。






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著者 :デール・カーネギー

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●関連 Web
 悪用厳禁!心理学で人を動かす7つの秘法 - ライフハックブログ
 人を動かす-Wikipedia
 人ひとを動うごかす―デール・参考カーネギーによる人間関係の古典―:日本語文学ガイド
 転職を繰り返したD.カーネギー――世界最大の自己啓発本「人を動かす」を作った男
 説得コミュニケーションの原則―Diamond Online
 悪用厳禁!心理学で人を動かす7つの秘法 - ライフハックブログ

●本書を引用した記事
 上司にお願いする作業は分解してから渡す
 わかりやすく書くコツ
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 能力給と成果給:能力給を重視せよ
 徹底的に丁寧にやる
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posted by 管理人 at 05:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 巨人たちの言葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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