このブログは主に一般職に向けて書いていますが、今年管理職に昇進された方も見て見えるかもしれませんので、本日は管理職向けのヒントをイッパツ。
■本当の情報
管理職になると、だんだんナマの情報に触れることが少なくなります。現場情報は部下を通じて取得することになります。
また、部下の個人的な情報についても同じです。彼氏・彼女ができた。引っ越ししたみたいな情報も、実際入りにくくなります。
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私は、前述の年上部下よりも、はるかに年の近いこの部下を身近に感じていたつもりでしたが、彼女にしてみれば、人生で最初の上司です。
私が思う以上に、そこには距離感があったのでしょう。
その転居の事実は、私には報告していませんでした。プライべートな内容なので、どこまで立ち人るか難しいところですが、その転居の話をある飲み会の席で知った私は、私以外の彼女の同僚がすでに知っていることに腹を立ててしまったのです。
そこで彼女に、「上司である私に、なぜそういう報告をしないのか」と叱りました。
しかし、そのときの彼女の答えは、私の予想外のものでした。
「上司だから、話しにくいんです」
この言葉に、ハッと我に返りました。
自分が部下であれば当然のことを、忘れかけていました。
年が近いといったこととは関係なく、部下から見れば、上司は距離のある存在なのです。
査定される相手ですから当然です。弱みを見せたくない、いいところを見せたい、プライべートには立ち入られたくないなど、どれも自分が部下であれば当然考えることです。
それを忘れていたのです。上司は、部下からはそのように思われているということを、自覚しなくてはならかったのです。
新名史典(著) 『上司を上手に使って仕事を効率化する「部下力」のみがき方』
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もちろん、仕事に影響するようなことなら上司に報告しないわけには行きません。たとえば、「介護のために早出・早退がしたい」とか。
ただ、そうでないことというのは、雑談できる人には話すことができても、上司には話しにくいですね。
査定される側だからというだけではなく、上司として扱うためには、そうおうに距離が必要になりますので。
逆に言うと、部下の本音に近いことや、プライベートなことなどの情報は上司には入ってこないと考えて対応したほうがマトモだと考えています。
仕事自体については、部下には報告の義務があります。一方で義務ではないことは、わざわざ上司に改まって話には来ません。なので、上司としてまずやらないといけないのは、
部下の情報を取りに行くこと
です。
簡単に言ってしまえば、「最近どう?」って話しかけることです。
私ができているわけではありませんが、会社には1日1回はすべての部下と雑談をする、という目標を掲げている人もいます。
見習いたいなぁ…とは思うのですが。
それでも、ミーティングや飲み会など部下と話をするときには、部下90、自分10を心がけてます。
■参考図書 『上司を上手に使って仕事を効率化する「部下力」のみがき方』
常に「上司の考え」を予測しながら動く能力、それが「部下力」。この「部下力」を身につけることで、上司を上手に動かすことができるようになり、あなたの仕事も効率的に回っていく!
上司は、仕事ができる部下が可愛く思えても、可愛いから仕事を任せるわけではない。また、仕事は一人で進めるものではなく、上司の決裁がないと進まないものがたくさんある。
そこで本書は、一所懸命に実務をこなしていても、なかなか上司に認められない、仕事を任せてもらえない、または、仕事がスムーズに進められないという部下が身につけたい「部下力」を丁寧に解説!
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●本書を引用した記事
分割報告法:報連相の頻度を上げる
新しいシステムには一番協力してほしい人の名前を入れる
人を動かす:相手の話を聞くときには手を止めなさい
上司が部下の相談に乗ってくれないのはなぜ?
海外出張に行くときは、その国の言葉で挨拶をしなさい
事前に上司に電話をしてもらう
人を理解するなら修飾語に注目する
報告書のコツ:追加資料は生情報へのショートカットにする
最初が肝心、あとは惰性でもOK!
部下力のみがき方4:キーメッセージ2
部下力のみがき方3:キーメッセージ
部下力のみがき方2:要約
部下力のみがき方1:部下力のみがき方
わかってから報告しても手遅れ
報連相の手段―上司を捕まえる
報連相の手段―上司を捕まえる
成功の秘訣
貢献をしない
変化を起こすための3つのコスト
人を動かす:心のなかに欲求をおこさせる
人を動かす:人に好かれる原則6「重要感を与える―誠意を込めて」
人を動かす:人に好かれる原則5「相手の関心のありかを見ぬいて話題にする」
上司から歩み寄らないと本当の情報は入ってこない
その他大勢から抜け出す6つの習慣
結果の成否を検討せずにコミットメントしてはいけない
人を動かす:名前を覚える努力をする
会話の階層構造を理解する
人を動かす:人に好かれる原則2:聞き手にまわる
人を動かす:人に嫌われる方法
目標は自分だけが管理できる
人を動かす:日光を吸い込みなさい
上司には上司がいる
人を動かす:一心に相手の話を聞くことは、相手に対する最大の賛辞である
人を動かす:人に好かれる原則3「名前は当人にとって最も快い、最も大切な響きをもつものであることを忘れない」
人を動かす:人に好かれる原則1「誠実な関心をよせる」人を動かす:人に好かれる原則1「誠実な関心をよせる」
人を動かす:人に好かれる原則2「笑顔で接する」
人を動かす:幸福は自分の気持ちで決まる
人を動かす:笑顔で電話しなさい
人を動かす:あなたの応援がしたい
人望が集まる人の考え方:相手に注意を与えて成果を上げるための7つのルール
人を動かす:相手が優位であることを探す
人と動かす:他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならない
人を動かす:相手の心のなかに強い欲求を起させること
人を動かす:心のなかに欲求をおこさせる
人を動かす:相手の立場から物事を見る
ドラッカー365の金言:組織の精神はトップから生まれる
人を動かす:人に動いて欲しければその人の問題を扱いなさい
人を動かす:他人の長所を探しなさい2
人を動かす:他人の長所を探しなさい1
人を動かす:人の8つの欲求を満たす
人を動かす:父は忘れる
人を動かす:罰則は「前向きさ」を失わせる
戦略的不機嫌さ
傍観者の立場で物事を見る
判断に迷ったら判断基準を聞きなさい
ものの見方の10パターン08:構造
ものの見方の10パターン05:本質
ものの見方の10パターン03:主観と客観(主体と客体)
ものの見方の10パターン02:カテゴリ分けをする
ものの見方の10パターン01:ものの見方の10パターン
時間の浪費をやめる
やり直しなしで一発OKをもらう方法
報告書に必須の4要素:6.文字にして4要素を吟味する
報告書に必須の4要素:5.「反応」を引き出す
報告書に必須の4要素:4.「答え」を論理的に推敲する
報告書に必須の4要素:3.「テーマ」を文章にする
多数の雇用形態の仲間を持つときに注意するべきこと
北風と太陽―意図を隠して行動を促しなさい
相手に勝たせると味方ができる
犬が近づいてきたら道を譲りなさい
影響力をもつと仕事ができるようになる
魚はミミズで釣りなさい
長所を挙げてもらうと勝手に説得されてくれる
目標は部門目標に合わせる
関係者を巻き込む
到達基準点を最高にする
部門目標と個人目標
複数の選択肢を得る
目的を明らかにする
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