「やりたいこと」はいつもひとつだけにして必ず結果を出す





過去記事

 やりたいこと前編
 やりたいこと後編

で書いたように、「やりたいことリスト」なるものを作って、やりたいことをリスト化しています。
ときどき、ちょっと格好をつけて「ウイッシュリスト」とも呼んでますが…。

結構ちょっとした思いつきでどんどん追加するため、結構な量が溜まってます。




この記事を書こうと思って、数を数えてみたら300件…。

■やりたいことリストの粒度


タスクリストや ToDo リスト、プロジェクトリストなどは、ある程度粒度を決めてます。

 ・ToDoリスト :1〜2時間未満で追われるような作業
 ・タスクリスト:複数の ToDo を含むようなタスク
 ・プロジェクト:業務の目標など

くらいなのですが、やりたいことリストには粒度がありません。

たとえば

 ・ブログの記事××に○○リンクを追加する
 ・オフロードバイクを買う
 ・沖縄旅行にいく
 ・ドラッカー著書をプレゼン資料にする

まあ、思いついたときに書いているので、もうやる気のなくなってしまっているものや、規模が大きすぎて手がつかないようなものまで。




■やりたいことはひとつだけ


この中で日次レビューをするときに、今日やれそうなものを選んだり、やれるようにブレイクダウンしたりして、1日の作業のなかで}ひとつ}は、やりたいことリストから派生したものをいれるようにしています。

気持ち的には、「やりたいこと」なので、なるべく多く入れたいですが、そこをぐっと我慢して、ひとつだけにしてます。

ポイントは、ひとつだけというところ。

やらないといけないことを優先しないと、私の場合やらないといけないことを納期ギリギリまで伸ばしちゃう、ということもあるのですが、もうひとつの理由は、中途半端にしないため。

やりたいことというのは、あたりまえですが「自分がやりたい」ことです。

つまり、誰かに言われてやるわけではありません。

「どこまで」「どのくらいの時間をかけて」は自分で決められます。
ところがこれが危ない。

適当にやっても問題ありませんし、完璧にやり遂げても問題ありません。
やっている途中で、他に気になることができたらいまやっていることを放り出しても、だれにも責められないわけです。

私の場合、以前は、やりかけておいて、他に納期の迫っているものにちょっと気を取られると、そのまま放置するということが結構ありました。

■優先順位を下げると放置される


たとえば、何かの作業の自動化ツールを作ろうとして、プログラムを書きかけるのですが、誰かに話しかけられたり、会議の時間が来たりすると、そのままの状態で何時間も放置してしまうわけです。

で、いざ帰ろうと思ったときに、エディタでその書きかけのプログラムが開きっぱなしで、処理関数の途中まで書いて中断していることを思い出します。プログラムを修正している時点は、「ここをこうして…」というのが頭にあるので、プログラムの修正はできますが、半日も前の自分の考えていたことなんて覚えてません。

結局、書きかけのプログラムは破棄して終了。

1時間もかけてやっていた朝の作業は完全にムダだったわけです。

これはとってもコストパフォマンスが悪い
…どころか、アウトプットはゼロなので、悪いどころではないですね。
※ちなみに、時間はコスト(費用)ではないので、「タイムパフォーマンス」略して「}タイパ}」なんて呼び方もあるそうな。

■優先順位をあげて、区切りまでやりきる


つまり、必須の作業であろうが、やりたいことの作業であろうが同じなのですが、考えたことが形になるまでは途中でやめてはいけないんです。特に「やりたいこと」みたいに、他人の制約がないものは、他に「やりたいこと」や「やらなければいけないこと」ができるとつい優先順位を下げてしまいます。

これを避けるためには、「やりたいこと」ではなく「やらなければいけないこと」にして、優先順位をあげるようにしないといけないわけ。

それが、1日に「やりたいこと」を複数個やらない理由。

複数個あれば、どっちをやってもいいので、その時の気分で、途中でやめちゃいます。
今日やるかどうかは、気分で決めてもいいですが、やると決めた以上は脇目を振っちゃダメなんです。

「あれもやりたい」、「これもやりたい」はあってもいいですが、「あれもやる」「これもやる」を短い時間に同時に発生させると、どっちも完了しないという落とし穴が待ってます。



■同じテーマの記事

リスク・リワード・レシオ

リスク・リワード・レシオという言葉をごぞんじでしょうか。簡単にインターネットを調べるとリスク・リワード・レシオとは、FX(外国為替証拠金取引)や株式取引において、システムトレードを行う際の「リスク(=損失)とリワード(=利益)の割合を表わした指標」を言います。リスク・リワード・レシオは、システムトレードによる売買モデルの良し悪しを評価するために用いられますが、一般的には、リスク・リワード・レシオ値が大き..

ノートを見返す習慣を作る

ノートや手帳、あるいはメモ帳でもいいですが、自分が書いたものを見返す習慣はありますか?過去記事でも、・取ったメモはノートや日誌に整理できるまで机の上に貼っておく・出来事を振り返る日次レビュー、週次レビューなど、書いたものを見直す習慣をつけるためのルールをご紹介しています。見返す習慣をつけるには本日ご紹介する方法は、上記のような強制力のある方法ではありませんが、これこそ習慣づける最大のヒントなのかもしれません。..

夏休みの計画は卓上カレンダーに任せる

夏休みなどの長期休暇中に、いろいろな勉強をしてみたいと思っている人はは多いのではないでしょうか。「夏休みの計画」などというと小中学生時代を思い出しますね。夏休みの時間割を作って、それにしたがって勉強しようとしたけど、遊びに行ったりしてしまって、結局2学期直前に慌てて宿題だけを仕上げるとか。毎度毎度のことでした。卓上カレンダー過去記事カレンダー活用術会議室カレンダー2ヶ月カレンダーでもご紹介してますが、私は PC で実現するカレンダーも使いますが、自分が普段いる..

フェニックスチェックリスト:適切な質問は発想力を刺激する

質問というのは、課題を解決していくための重要な要素になります。「×××をしてはいけません」ではなく「どうしてそうしようと思ったのかな?」「どうして、そうする必要があると思いますか?」相手になにか考えさせ、そこから答えにたどり着いてもらおうと思うのであれば、どうしてもこういう「問いかけ」を多用することになります。質問されると、思考をその質問の方向に持っていかないと答えが出ません。「どうして」質問されれば、「なぜなら」..

非常識な成功法則

今週は、夏休みに読みたいビジネス書の紹介です。本日は、これは読まずにビジネス書を語るべからずとおもっている(以前紹介した)本。非常識な成功法則神田昌典ずいぶん古い本ですみません。神田昌典氏の出世作ですね。元ネタを使いまわしているようですが、結局たくさんのビジネス書を読んでも、本当に「これは、何度も読み返したい」という本は数えるほどしかありません。それは自分の課題認識によって人それぞれなのかもしれませんが、このブログでは、沢山の本を紹介することではなく、自分..

やりたいこと後編

昨日の続きです。やりたいことリスト昨日は、やりたいことリストを作るところまで書きました。今日はその続きについて書きます。やりたくないことリストやりたいことリストと同じ要領で、30枚程度の付箋を用意して、机の上に広げます。そして、今度はやりたくないことを書きだしていきます。最初は何も見ないで、思いつくものをどんどん書いていきます。もう思いつかなくなったら、昨日紹介したトリガリストを、ゆっくり読み上げてください。たとえば、私の例で言えば・家事・営業活動・知らな..




posted by 管理人 at 07:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知的生産術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。