他の記事でも時々書いてますが、「頑張る」「注意する」「努力する」みたいな言葉があまり好きではありません。
根っからのモノグサなので、「頑張らなくてもいい評価が貰いたい」みたいに思っちゃいます。
そのために、いろいろなコツを試してみたりしているのでしょうね。
それを「頑張る」というのであれば、そのとおりなのかもしれませんが、本人は頑張っているつもりはまったくなくて、「楽しんでいる」というのが本人の感覚。
■「次は頑張ろう」をやめる
とくに、管理職になると、部下が失敗したときに、その報告を受けることになるので、部下の反省の弁を聞くことがよくあります。「大変申し訳ありませんでした。次からはこういうことがないように注意します」
こういうのに限って、しばらくすると同じような失敗をする…。
過去にはこういう人が多かったので、私からは同じ言葉を返してました。
「いや、注意も努力もしなくていいから、失敗しないやり方を考えてちょうだい」
なので、最近は、首記のような「頑張る」「注意する」みたいな言葉を使う部下が減りました。
全くなくなったわけではありませんが。
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●「次はがんばる]的な考えを脱する
「次はがんばって成功する!」という考え方を捨てます。
人生を成功させるためには、 10 年、 20 年先までも見通す人生目標を持て、とよく言われます。
それは悪いことではありません。しかし、疲れている時には、未来に目を向けて行動するとストレスレべルが上がり、ますます疲れてしまうものです。
よく相撲の力士が「一番一番に集中するだけです」と言いますが、これが心を安定させて勝っていく秘訣です。
「ここで勝ったら、 10 年後には部屋が持てて、自分のビルに家族と住んで、年収が何千万円にもなる。負けたら年寄株がとれなくなるし、テレビ CM も打ち切りだ。よし。 上手出し投げでいこう」
などとあれこれ考えて土俵に上がったら、どうなるでしょうか?相撲に集中できなくなるはずです。
もちろん、過去に目を向けてもダメです。
「弟子入りしたばかりの時、相手はもう前頭だったんだよな。それに中学生の頃からオレはこういうソップ型の力士は苦手なんだ」
などということでは、勝てる取り組みも勝てなくなってしまいます。
「勝とう!」と変に力まず、「前は?」と過去を思うこともせず、ただ自分の理想の動きをするという現在に集中するだけです。
しかし、現実生活では、私たちは「次」「前」ばかり考えてしまいがちです。
たとえば、これからプレゼンテーションをするという時、
「失敗したら、昇進にモロに響くよなあ」
「先月は反論に答えられなかった」
などと心が分散し、目の前のプレゼンに集中することができなくなったりします。
夢を持っのはいいことです。
しかし、気疲れしている時には、目先の一点に集中することが大切なのです。
「準備万端、まずは 1 枚目のスライドをしっかり説明しよう」と、目先の現在に集中することなのです。
これが、成果を出すコツでもあり、疲れないコツでもあります。
松本幸夫(著) 『1分間回復法 「心」と「体」の疲労が一瞬で消える』
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いまやっていることに集中力がなくなっているから、ミスを犯すんですね。
その集中力というのは、他の外乱要因を取り除くことなのですが、これは過去記事モチベーションが上がるトリガに書きましたのでそちらをご参照ください。
■失敗しないプロセスを作る
ただし、単に「集中する」だけでは精神論です。それではコンスタントに結果を出すことはできません。
最も重要なのは「プロセス」だと考えてます。
つまり、プレゼンをするにしても、必要な資料をリストアップし、その資料をきちんと集めて吟味して、ストーリーを作ってから、プレゼン資料を作り、本番に備えて練習することです。プレゼン資料を作りながら、「あ、この情報がいる」「これは××さんに確認しておかないと」などと考えていては、良い資料は作れません。ぶっつけ本番でプレゼンをしても、言うべきことを忘れてしまいます。
想定問答を作っておかなければ、質問にハキハキとは答えられません。
どういうプロセスで、どういうものを作り込んでいくのか、何か抜け漏れがないことを確認するプロセスをちゃんと作り上げておかなければ、うまくいくことなんて偶然にしか過ぎません。
失敗したら、そのプロセスを直していくのであれば、もう失敗はしませんが、「次、頑張る」では同じ失敗をするだけで進歩しません。
■参考図書 『1分間回復法 「心」と「体」の疲労が一瞬で消える』
会社員、派遣社員の睡眠は、4〜5時間も珍しくない。たまに睡眠時間が確保できてもストレスで熟睡は無理だし、熟睡できても何日かでは慢性的な疲れは消えない。長時間労働で体はバリバリにこわばり、人間関係や不況、大震災のやり場のない怒りなどで心もくたびれきっている。簡単ですぐできる自分なりの回復法を持たなければ、とてももたない。
松本幸夫氏は若い頃、インドに渡ってヨガの修行をしたが、修行者でない一般人でも瞑想や体操で心身の健康を目ざす人がたくさんいた。また、その後に、旅行などで立ち寄った中国や台湾などでも、公園に行くと昼夜を問わず大勢の人が太極拳や呼吸法を実践しているのに驚かされた。
それにひきかえ日本人は朝から晩まで気ぜわしく働いてばかりで、健康になんと無頓着なのかと反省させられた。そこで、回復法について調べると、二つのことがわかった。
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●本書を引用した記事
疲れてきたら「いつもの」にする
子供の論理で気分を変える
瞬間リフレッシュ法
三段階否定法
寝転がって全身の力を抜く
朝スッキリ起きられるコツ〜気合を入れる
朝スッキリ起きられるコツ〜スヌーズで起きる
朝スッキリ起きられるコツ〜しゃべる
朝スッキリ起きられるコツ〜2台の目覚ましでスヌーズする
朝スッキリ起きられるコツ〜今日やることを考える
朝スッキリ起きられるコツ〜ジタバタする
実況中継をする
心を壊す3つの障害
「次は頑張る」は永久にできない
他人の失敗は自分の成功の元
●このテーマの関連図書
「ただしい」疲労回復術:運動、食事、睡眠、サプリメントからストレス対策まで
記憶力強化書―通勤、通学電車の中でもできる記憶術―
休みたくても休めない人の「疲労回復法」
心と体の不調を解消するアレクサンダー・テクニーク入門
頭がよくなる記憶術この脳細胞刺激法で頭が驚くほど鋭くなる!
「疲れない身体」をいっきに手に入れる本:目・耳・口・鼻の使い方を変えるだけで身体の芯から楽になる!