宮仕えをしていれば、不満に思うことは多々あります。
ただ、私は不満に思っても、それをすぐに打ち消すようにしています。
■批判しない
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●一度リーダーと決めたら、徹底的に仕えよう
「うちの社長はころころ意見を変えるから、ついていけないよー」
「課長は無理難題ばかり言うから、他の課に変わりたい … 」
よく聞く話です。まともにそのまま受け取っていたら、同情したくなりますよね。
しかし、本当にそうでしようか?
そもそもどれだけあなたは、組織のリーダーとしての苦労や大変さを理解したり、経験していますか?
その大変さがわからないから、リーダーを簡単に批判できるのです。
一度でも社長や組織のリーダーを経験した人は、そう簡単にリーダーを評論・批判はできないはずです。
やってみればみるほど、どれほど大変かが身にしみてわかります。
リーダーをしたことがない人ほど、リーダーになることの大変さが理解できず、いとも簡単に評論し批判します。
浜口直太(著) 『あたりまえだけどなかなかできない組織のルール』
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本書の通り、誰か(対象が個人であれ、組織であれ)を不満に思うというのは、その人(役職や分掌)に理想があって、それを満足するような行動を取らないからなのですが、そもそも、理想というのは実現することはありませんし、自分の理想なんてだれも理解していませんから。
その理想に対して不足を感じるのは、自分自身の勝手であって、相手の都合とは全く関係ないところにあるわけです。
「じゃぁオマエが完璧にやってみろよ」
と言われたら困りますので。
過去記事でも何度か書いてますが、「批判」「不平不満」は思うだけでも損なんです。
それがいつまでも頭のなかでぐるぐる回りますし、思うだけなら解決することはありません。そして気分は悪い方向にしか行きません。
ね。損でしょ。
そんな暇があったら、もっと楽しいことを考えたいし、建設的なことを考えるようにしています。
■建議し行動せよ
もし、どうしてもその不満が消えないのであれば、やることはひとつです。
その不満を解消するために何かをする
ことです。
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組織の批判や評論をする前に、なぜます自分でやらないのでしようか?
弊社(国際経営・べンチャーコンサルティング会社)でも、やらずして批判したり、評論したりする人を見つけたら、私は厳しく叱りつけます。
そういう人に限っていう言い訳は、
「でも、誰もしようとしないですから … 」
私はもの凄い剣幕で言います。
「じゃあ、なんであなた一人でも立ち上がらないの?一人だけでも挑戦しないの?」
「人から批判されたり、叩かれるので … 」
「そんな勇気ありませんので … 」
「だったらあなたが批判したり、評論したりする権利はないでしよ?」
あるクイズ番組で「日本人社会で、最もつらい仕打ちはなんでしよう?」との問題がありました。答えは「村ハ分になること」でした。
欧米の場合、小さい頃から個性を伸ばす教育やリーダー教育が徹底しているため、人の目を意識することなく、自分の頭で考え、まわりの人に反対されても堂々と実行する「一人立つの精神」を持った人が多いようです。
私の二十年近い海外生活で、欧米人の自己主張の強さは身にしみました。
ただ、その分、こうだと思ったら、非難されようと叩かれようと、一人目標に向かって遇進します。
浜口直太(著) 『あたりまえだけどなかなかできない組織のルール』
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さすがに、本書の著者のようには行きませんし、徹底もできませんが、少なくとも、
どうすれば良くなるのか考える
それをやってみる
ように考えてみると、自分がきもちい場所になるのかもしれません。
※まあ、たいていは「やってみる」のところで「いや、オレじゃぁ…」になって、「やっぱ、諦めたほうが身の丈かも…」と思うようになります。
結果がついてくればハッピーだし、全然変わらなくても「自分はトライした」という満足感は得られます。
どうすれば良くなるかがわからなければ、やっぱり改善する方法がないんですよ。
あなたにムリなことは他の人にはもっとムリですので。
■参考図書 『あたりまえだけどなかなかできない組織のルール』
組織とはどういうものか、意外とわかっていない・守られていない「組織のルール」を、実例を通して具体的に解説します。 |
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●本書を引用した記事
リーダーに向かない人のパターン
批判しない、建議し行動せよ、さもなくば忘れよ
腐ったミカン理論を自分の組織に適用できますか?
攻めたほうが勝つ
ルールに触れるには覚悟が必要
●このテーマの関連図書