システムシンキングのメリットについて、『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング』を引用しつつ、拙いながら、システムシンキングを学んできて感じたことをちょっと書いてみたいと思います。
本書『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング』では、システムシンキングのメリットとして、以下の6つを上げています。
1.経営上の課題を大局的に眺める習慣が身につく
2.複雑な要因間の因果関係を容易に把握できる
3.問題解決のための重要要因を見出す能力を養える
4.効果的なコミュニケーション.ツール
5.アイデアメソッド(収東技法)としての活用
6.ロジックツリーの併用による課題の体系的整理
引用が結構長くなってしまったので、複数回に分けてお送りします。
■問題発見力養成講座:システムシンキングの6つのメリット3
前回の記事でも書きましたが、因果ループ図というのは、キーワードを線で結んだだけのとてもシンプルな絵です。ですので、全体像が俯瞰しやすいので、議論するときも重要なポイントについて集中しやすくなります。
このことから、次の2つのメリットが導き出せます。
■問題解決のための重要要因を見出す能力を養える
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3.問題解決のための重要要因を見出す能力を養える
全体を把握する力は、そのまま課題発見力に影響する。
ビジネステーマについて、部分的にしか見えていない場合、見えている範囲から課題を発見しようとする。
だが、もしかしたら、課題は自分が見えていなかった範囲の中に潜んでいるかもしれないのだ。
つまり、ビジネステーマの全休が見えるということは、重要課題を発見するために必要な条件なのである。
高橋浩一(著) 『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング』
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■効果的なコミュニケーション.ツール
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4.効果的なコミュニケーション.ツール
システム・シンキングは、ロジックツリー同様、図解思考である。
図解思考のよい点は、自分ひとりでもできるが、むしろグループで活用することに向いていることだ。
つまり、組織の中での話し合いのツールとして活用することで、コミュニケーションが円滑に進むのである。
システム・シンキングは、グループメンバーが論理的に話し合い、結論に至るまでのプロセスを管理するのに、非常に効果的なッールである。
高橋浩一(著) 『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング』
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■図にはルールがある
もちろん、因果ループ図にはいろいろな書き方のルールがあります。簡単にまとめると
・2つ以上の要素をあげ、その因果関係を矢印線(「リンク」)で示す
・要素は数字で表されるものである(このため、要素を「変数」と呼びます)
・強化される因果関係には矢印線の終端(矢印のある側)に"+"記号、逆の場合は"―"を入れる
たまに「S/O」や「同/逆」なども用いられる
・全ての要素がループによってつながるように書く
・2本の短い平行線で時間的遅延があることを表す
ということです。
詳しくは、因果ループ図(いんがるーぷず)にありますのでご参照を。
たいていの因果関係は過去に書かれたものに当てはまるので、基本的なパターンを覚えてしまうのが一番簡単かもしれません。せっかく誰かがうまく書いてくれたものなのでありがたく利用させていただきましょう。
これは「システム原型」と呼ばれていて、典型的なものは以下の様なものです。
応急措置の失敗(fix that fail)
問題の転嫁(shifting the burden)
成功を呼ぶ成功(success to the successful)
エスカレーション(escalation)
成功の限界(limits to success)
漂流する目標(drafting goals)
共有地の悲劇(tragedy of the commons)
成長と投資不足(growth and underinvestment)
予期せぬ敵対者(accidental adversaries)
遅れのある平衡ループ(balanceing loop with delay)
それぞれは、この単語でググって(ヤフって)みてください。きっと簡単に見つかります。
※注記:システムシンキング
※ 普段は、「システムシンキング」ではなく、「システム思考」と呼び習わしてます。意味的に違いはありません。
※ この記事では、本書『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング』に従って、「システムシンキング」と呼ぶことにします。
■参考図書 『レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング』
「着眼大局、着手小局」という言葉がある。「勝負を大局的に眺め、効果的な次の一手を打つ」という意味であるが、まさにビジネスパーソンに必須の姿勢である。本書ではとりわけ重要な「着眼大局」の手法であるシステム・シンキングを丁寧に解説し、真の問題を発見するスキルを養成する。システムシンキングの6つのメリットは以下のものである。
1.経営上の課題を大局的に眺める習慣が身につく
2.複雑な要因間の因果関係を容易に把握できる
3.問題解決のための重要要因を見出す能力を養える
4.効果的なコミュニケーション.ツール
5.アイデアメソッド(収東技法)としての活用
6.ロジックツリーの併用による課題の体系的整理
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●本書を引用した記事
読書のアウトプットの増やし方
プレゼンの原稿は作っても読んではいけない
良い有給休暇・悪い有給休暇のとり方
リンクリストを活用する
マルチPC環境はVNCとTeamViewer
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人を動かす:人に好かれる原則2:聞き手にまわる
問題発見力養成講座:システムシンキングの6つのメリット4
問題発見力養成講座:システムシンキングの6つのメリット3
問題発見力養成講座:システムシンキングの6つのメリット2
問題発見力養成講座:システムシンキングの6つのメリット1
問題発見力養成講座:階層を意識してレバレッジポイントを見つける2
問題発見力養成講座:階層を意識してレバレッジポイントを見つける1
分割するロジカルシンキング、統合するシステムシンキング
人を動かす:人に嫌われる方法
人を動かす:笑顔で電話しなさい
「覚えられない」は本当は必要としていない
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人を動かす:相手が優位であることを探す
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人を動かす:相手の心のなかに強い欲求を起させること
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人を動かす:相手の立場から物事を見る
人を動かす:人に動いて欲しければその人の問題を扱いなさい
人を動かす:他人の長所を探しなさい2
人を動かす:他人の長所を探しなさい1
人を動かす:父は忘れる
「上司」というコンサルタントを雇う
できない理由は自分が作った限界
グレイなリソースを使う2
問題の見方こそが問題である
ものの見方の10パターン09:因果関係・システム思考
ものの見方の10パターン08:構造
ものの見方の10パターン05:本質
ものの見方の10パターン04:時間と空間
ものの見方の10パターン03:主観と客観(主体と客体)
ものの見方の10パターン02:カテゴリ分けをする
ものの見方の10パターン01:ものの見方の10パターン
一枚岩チームに所属しない
問題を報告してはいけない。行動を報告しなさい
論理的に話すコツは、話す前に紙に書くこと
相手に勝たせると味方ができる
魚はミミズで釣りなさい
言葉の力をつける
社会人の勉強方法は、学生とは異なる
次のステップを勉強しなさい
関係者を巻き込む
到達基準点を最高にする
ペーシング・ディスペーシング
チームが高い成果を出すための方法
相手の立場によって言い方を変える
昇進は性格で決まる
決定しないという決定
目的を明らかにする
意見から始める
●関連図書
最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か
システム・シンキング―問題解決と意思決定を図解で行う論理的思考技術
なぜあの人の解決策はいつもうまくいくのか?―小さな力で大きく動かす!システム思考の上手な使い方
●このテーマの関連図書
システム思考をはじめてみよう
学習する組織――システム思考で未来を創造する
やり抜く力GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける
最強組織の法則―新時代のチームワークとは何か
大前研一洞察力の原点
サービスデザインユーザーエクスペリエンスから事業戦略をデザインする