職場で、こういう話題について話をすることはあまりありませんが、実は「自分を変えたい」と思っている人は少なからずいるように思います。
自分のことなので24時間、なにをしているかは知っていますし、それに対して、ちょっとでも理想を勉強してしまうと、「理想と違う自分」に腹が立つことも少なからずあると思います。
■「意志の力」は強いか?
よくドラマなどで、「国を変えたい」とか「会社を変えたい」とかいう高邁な理想だけでなく、何かに打ち込むために、苦労をものともせず努力するとか、死を賭して立ち向かう、なんてことがよくでてきます。
「かっこいいなぁ。自分もそうありたいなあ」
と思います。思いますけど、思うだけです(苦笑)。
ある瞬間は「よし、これをやろう!」とか思いますけど、結局30分後には忘れて、ぼけーっとしてたり。
もしかしたら、自分もドラマの主人公みたいな状況に追い込まれたらやれるかも、という気はしてますが、たぶんやらないでしょうね。
上司や顧客に理不尽に怒られても「はい。ごめんなさい」だし、「ジョギングするぞ」と買い込んだシューズとウエアはタンスのなかで出番待ちをし続けてます。
ある瞬間は意志の力は強いのですが、それが長続きしないところに、凡人の凡人たるゆえんが…。
■意思は信用しないところから始まる
まあ人間を何十年もやってれば、いいかげん、学びます。
意思もモチベーションも所詮水物だと。
でも、たとえば、仕事はもう就職してからずっと続けてますし、このブログもかれこれ5年近く、ほぼ毎週つづけてます。
これは意思の産物ではなくて、設計の産物。
それを「しない」という選択肢をなくしてしまった結果、続けれれているというものです。
「ブログを続けるぞ」という意思は必要ですが、それに頼っては続かないと考えます。
なにに頼るかというと、プロセスの設計です。
やるべきことを幾つかの要素に分解して、その要素をやらないといけない状況を作り出すことによって、プロセスを回すことができるようになります。そういうプロセスを設計してそれをひとつづつやっていけば、最終的には組み立てられたものが新しい自分になっているのかと。
たとえば、「ブログを更新する」というものであれば、
・ネタを集める
・ネタについて書けそうなものを探す
・書いてみる
というプロセスがあります。書いてみたもののうち、ある程度文章としてまとまったものを膨らませて一本の記事に仕上げる、という作業をしています。
そして、その結果やプロセスを誰かと話をすることで、やらないといけない状況を作り出してます。
私の場合は、家族に「月間100万ヒットのブログを作る!」と最初に話をしました。まあ、現実はそんなに簡単なことではありませんし、家族もそんなことができるとは思ってないでしょうけど(現実ははるか遠く…)。
夕食のときに、「今月は××ヒットだった」「増えた」「減った」と話をします。
ただ、子供に宣言した以上、「お父さん……」的な状況にはしたくないわけです。ちょっとカッコつけたいですから。
それが私の強制力になってます。
そして、「会社のお昼休みは記事を書く」ことをルーチンとしました。その時間が来たら勝手に PC でネタ帳が立ち上がります。これも、やらざるを得ない状況をつくることのひとつです。
よく言われる方法としては、一緒にやる友だちを見つけることですね。たとえば、ジョギングなら近所の人とどこかに集まって一緒にだべりながらジョギングしましょう、と。
意志の力やモチベーションみたいなものは信用せずに、機械的にやれる方法や、やらざるを得ない状況を}設計する}ことができれば、目標は達成可能なものになります。
結果的に、設計した部品によって継続ができ、継続することによって習慣になり、習慣によって少しづつ自分が変わっていけるようになるのではないかと考えています。
■一気に変わるものではない
「男子三日会わざれば刮目して見よ」とはいいますが、よほどの事件でもない限り人間は急に変わるものではありません。
それよりも、過去記事で何度かご紹介してますが、『仕事は楽しいかね?』という本に書いてあることが、楽に自分を変える方法な気がします。
★P39〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
「たいていの人は、マン不リ化した生活から抜け出すために目標を設定する。
だけど、いいかい、今日の目標は明日のマンネリなんだよ」。それから得意げに、同じ言葉をさらに大きな声で繰り返した。
今日の目標は明日のマンネリ。
そして尋ねた。「僕がいままでに掲げた目標が一つだけある。聞きたいかね?」
ぜひ、と私は答える。
明日は}今日とは違う自分}になる
だよ。
デイル・ドーテン(著) 『仕事は楽しいかね?』
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■参考図書 『仕事は楽しいかね?』
![]() ![]() ![]() | 出張の帰りに、大雪のため一昼夜空港のロビーに足止めされた「私」。そこで出会った話し好きの老人。その含蓄ある言葉に「私」はしだいに仕事観を揺さぶられていく。 本書は、将来への希望もなく日々仕事に追われる主人公が、老人のアドバイスに自己変革のアイデアを見いだしていく物語である。それは、唐突に繰り出される老人の言葉とそれを問いただす「私」の会話で展開していく。 老人は「目標を立てるな」「遊び感覚でいろいろやって、成り行きを見守る」「明日は今日と違う自分になる」などのアドバイスをおくり、「私」はビジネスマンとして大きな自己変革を遂げていく。 連作として 仕事は楽しいかね? 2 仕事は楽しいかね?《最終講義》 仕事にちょっとつまずいたあなたへ―上司や部下がマヌケに見えたときに頼るメール がある。 |
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●本書を引用した記事
数値の利用して自分の評価を上げる
神様フェイント
今日学んだことを3つ上げなさい
準備8割
7つの仕事力_前編
事実と真実
目標の立て方(基本編)
やってみることには苦痛がともなうと意識する
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生産的であるために1:マインド編
●このテーマの関連図書
仕事は楽しいかね?2
仕事は楽しいかね?《最終講義》
チーズはどこへ消えた?
自分の小さな「箱」から脱出する方法
まんがで変わる仕事は楽しいかね?
ずっとやりたかったことを、やりなさい。