巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。
本日の巨人 : ドロシア・ブランド
本日のお言葉: かつての成功の感触を取り戻す
お言葉の出典: 『目覚めよ!生きよ!』
★P101〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●かつての成功の感触を取り戻す
まず、自分自身の中にある手本となるモデルに当たってみることだ。
おそらくだれだって、ごく些細なことであっても、なんらかの成功を経験したことがあるはずだ。
どんなに子どもじみたものでもいいから、成功したときのことを思い出してみるとよい。
学生時代のことでもよい。大人になってからの仕事の成功談でなくてもよい。
ここで呼び覚ましたいのは、かつて成功したときの精神状態である。
ただし、度を超さないように注意して授しい。成功後の有頂天な気持ちに一足飛びに飛びついてもらっては困る。自分に要求されていることがわかり、自分がやる必要のあることがやれるとわかり、自分のやろうとすることが持てる力の範囲内で十分できるとわかったときの確固たる自信に満ちた気持ちに目覚めてほしいのだ。
さらに、そのときの周囲の状況を可能な限り明確な形で思い起こしてみてほしい。
そうしたら、頭の中で、そのときに成功していく様を当面の仕事に当てはめて考えてみるのである。
もし現在取りかかっている仕事が、過去にうまくいったときとまったく同じように順調に進んでいる絶対的な確信を持ったら、どういう気持ちになるだろうか。
また、自分が取り組もうと思っている仕事が、スタート時から最終的に受理されるまで間違いなくうまくいくとわかっていたら、いったいどう感じるだろうか。どう行動するだろうか。
その仕事に取りかかるときはどんな精神状態だろうか。
これらの点に注目することはとても大切だ。
なぜなら、こうしたことこそが仕事をするときの心構えになるからだ。
この心構えができていないうちは、仕事を始めてはならない。
だが、できるだけ早く心構えができるように自分に言い聞かせよう。
心構えができたら、まるで命令でも待っように、しばらくその状態を保持しよう。
やがて突然、エネルギーが身体全体に満ちてくるのを感じるはずだ。
自分自身から業務命令を受け取ったら、仕事を開始しよう。もはや自らを無理に仕事へ駆り立てる必要もなく、自分の全エネルギーが勝手に一人で仕事を進めるような状態になっているはずだ。
以前、邪魔されてスタートできなかったり、まったくの五里霧中で手探り状態だったり、あるいは蚊の大群のように周りでぶんぶん鳴る疑問や心配や失敗の記憶を払いのけるために始終立ち止まったりしていたのは、自分の中の怠惰を取り除くという余分で不必要な労苦があったためである。
仕事を始める前には、失敗することなど一切考えないようにして、こうした雑念をすべて取り払っておくことが大切だ。
ドロシア・ブランド(著) 『目覚めよ!生きよ!』
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ここ1年くらい、瞑想のトレーニングをしています。
瞑想中はいろんなことが頭の中をよぎるのですが、その思い出している事自体をぼんやり見ているような感触になることがあります(ちょっと説明がヘタですが)。
その中で、過去にうまく行ったことが思い出されたときには、なんだかそのことでエネルギーが湧いてくるような感覚を感じることがあります。本書で言うところの「心構え」というのがこれなのかもしれません。
本書『目覚めよ!生きよ!』の同じ章で、成功体験の効用について、著者はこのように述べています。
★P105〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
●自信は過去の成功の記憶にある
ドロシー・キャンフィールド・フイシャー女史は、親や教師のために書かれた珠玉の著作 『自信』 の中でこう述ペている。
「大人になって成功するか否かは、夢を実現しようとしてぶつかっていくときに、どれだけのェネルギーと勇気と自信を持って格闘するかにもっばらかかっている。どんな仕事においても自信は、たいてい過去に成功したという記憶から生まれてくる」
また、ホッキングの著書 『人間の性格とその再形成』 によれば、
「教育とは、仕事のやり方と、いくつかの成功例を、停滞してしまった精神の中に送り込んでやることである。
絶望している子どもをささやかな成功へ導くことができれば、それはちょっとした奇跡である。
そうなれば、成功が簡単かつわかりやすい単純な形で具体化するのを阻んでいた障害も問題ではなくなる。
したがって子どもは、段階ごとに少しずっ障害を増やすことによって、繰り返し繰り返し成功の感激を味わうことで、あるとき、当初成功を阻んでいた障害をとっくに克服していることに気がつくのである」
ドロシア・ブランド(著) 『目覚めよ!生きよ!』
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いきなり達成不可能だと思えるようなことに挑戦しなさいと言われれば、失敗したときの恐怖で足がすくみます。
小さな成功体験を持つことによって、困難に挑戦する勇気が得られる、ということですね。
ある程度の歳になれば、小さな成功体験など数多くあるでしょう。
それがより困難なことへの挑戦するエネルギーになってくれるかもしれません。
■参考図書 『目覚めよ!生きよ!』
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女流作家ドロシア・ブランドにより1936年に出版されるや瞬く間に全米ミリオンセラーとなり、今も世界中で読み継がれている成功哲学の古典『Wake up and Live!』の初の日本語訳版。この本で語られている最も重要なコンセプトは、人間の心の奥底にひそむ「失敗しようとする意志=破滅願望」の存在である。
「成功の公式」として紹介される内容はシンプルですが、明快な行動基準として示され、実に80年近く前に書かれた内容なので、事例などは少し古さを感じさせるが、根本的にはいまなお通用する原理原則である。また「as if の法則」など近年再び話題となっている考え方も平易に紹介され、多くの方の人生にとって、示唆が多い一冊となるだろう。
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