感情は抑えない、整理する





腹が立つこともあります。だって凡人だもの。

嫌な気がすることもあります。しょせんサラリーマンだもの。

というわけで、本日は『ストレスをためない技術』から、負の感情とのつきあい方について引用します。

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ストレスと上手につき合うというのも、突き詰めれば「いかに感情を整えるか」にかかっています。

ただし大前提として、感情は抑え込んではダメ。

一時的には有効でも、抑え込まれた感情はあなたの心に蓄積され、いつか、どこかで爆発します。

先述したように、私は何度もその経験をしました。

大事なのは、感情を整理すること。抑え込むのではなく、整理する

この意識を持ってほしいと思います。
では、「抑え込む」と「整理する」はどこが違うのか b 順を追って説明していきましょう。

たとえば、あなたは営業マンで、なかなか契約が取れずにいるとします。

これはものすごいストレス。

仕事で成果が上げられず、その責任がすべて自分に降りかかってくる。明快な数字まで出てしまうので、このプレッシャーたるや相当なものです。

そんなときポジティブ・シンキングで、感情を抑え込むとどうなるのか。

私が実際にやっていたのは「気にしない、気にしない」と口に出して繰り返し言ってみたり、「自分はできる」「できるはずだ!」と大声で宣言したりすることでした。

いわゆる自己暗示です。

その他「まだまだ自分には努力が足りないんだ。でも、活動量を倍にすれば、絶対、結果はついてくる!」と強く自分に言い聞かせたりもしていました。

ネガティブな感情をハンマーで叩き壊し、その上に「ポジティブ・マインド」をどっかり乗せるよ、つなイメージです。

私の経験上そうやって自分を奮い立たせることで、一時的に効果が出たことは何度もあります。

しかしすでに述べた通り、その後、私は完全に燃え尽き症候群になってしまいました。

これはまさに感情を抑えつけていたからです。

結果が出ずに辛い、苦しい、腹立たしいという感情を「自分はできるんだ!」というポジティブ・マインドで強引に押しつぶしていたのです。

では、感情を整理するとはどういうことか。

そもそもストレスとは、物事に対する自分の抵抗です。

「契約が取りたい」という自分の願望に対して「契約が取れない」という現実が降りかかり、そこに抵抗して抵抗がストレスとなり、自分にのしかかってくるのです。

まずはこの関係・構造をバラバラに分解するところから、感情の整理はスタートします。

「契約が取れない」という事実に対して、私は「腹立たしい」という抵抗・反応をしている。

そこで「どういう点で、そんなに腹立たしいのか」を考えてみます。

すると、「いつも以上に時間をかけて準備をして、万全の状態でプレゼンに臨んだのに、まったく結果が出なかったことに腹を立てている」ということに気づきます。あるいは「同僚の A に比べて、自分のほうが活動量が多いのに結果が出ない。その状況に腹を立てている」などです。

簡単に言えば「一生懸命がんばっているのに、「どうして結果が出ないんだ!」と怒っているわけです。

もう少し分解すると「がんばっているのに結果が出ない」という事実に対して、「腹立たしい」という自分の反応、抵抗が出てきている状態です。

ここまで分解して考えると、私たちの思考はだんだんと客観的になり、冷静になってきます。

すると「とりあえず、結果のことはいったん考えないようにして、精一杯がんばってみるか」という気持ちになったり、「自分がどんなに努力をしたか、同僚の A に比べてどうかなんて、お客さんには関係ないもんなと感じられるようになってきます。これが感情の整理です。

松島直也(著) 『ストレスをためない技術
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以前の記事で、

 なぜ腹が立つ?

という記事を書きました。他にも、「この感情はなぜおきるのか」を調べてみたり、今の感情に適切な単語をハメてみようとしたりしています。

これは何をしているかというと、もちろん、知識的な欲求もありますが、本書に書いてあるような「【感情の整理」も目的にしています。

つまり、その環状の発生メカニズムを考えるというのは、感情に身を任せるのではなく、感情を理論的に紐解いてみるという作業をすることになり、冷静に自分の感覚や思考プロセスを見つめなおす機会になります。

ちょっと、自分に腹が立ったり、イライラしたら、

 「このイライラはどうして起きるんだろう?」

と考えてみると、多少はストレスが軽くなるかもしれません。





■参考図書 『ストレスをためない技術



ストレスは決してなくならない。大事なのは「ストレスをなくすこと」ではなく、「どうつき合うか」。「よける」「ひねる」「受けとめる」という3つのコツを知れば、不快な気持ちが整理できる。NLPの専門家による、ストレスに適切に対処し心を強くする技術。


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著者 :松島直也

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