巨人たちのお言葉シリーズをお送りします。
本日の巨人 : デール・カーネギー
本日のお言葉: 幸福は外的条件付けではなく、自分の気持ちで決まる
お言葉の出典: 『人を動かす』
「幸福かどうか」というのは、哲学書や心理学でもよく語られます。
同じくビジネス書でもテーマとして取り上げられることも少なくありません。
ビジネス書・自己啓発書の名著『人を動かす』でも、幸福に関して論じています。
★P97〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
世のなかの人はみな幸福を求めているが、その幸福をかならず見つける方法がひとつある。
それは、自分の気の持ち方をくふうすることだ。
幸福は外的な条件によって得られるものではなく、自分の気の持ち方ひとつで、どうにでもなる。
幸不幸は、財産、地位、職業などで決まるものではない。
何を幸福と考え、また不幸と考えるか―その考え方が、幸不幸の分かれ目なのである。
たとえば、同じ場所で同じ仕事をしている人がいるとする。ふたりは、だいたい同じ財産と地位を持っているにもかかわらず、一方は不幸で他方は幸福だということがよくある。
なぜか?
気の持ち方がちがうからだ。
わたしはニューヨーク、シカゴ、ロサンゼルスなどアメリカの大都会で、空調設備のある快適なオフィスに働く人たちの楽しそうな顔を目にしてきたが、それにおとらぬ楽しげな顔を、熱帯の酷暑のなかで原始的な道具を使って働く貧しい農夫のあいだでも見たことがある。
「物ごとには、本来、善悪はない。ただわれわれの考え方いかんで善と悪とが分かれる」
これは、シェークスピアのことばである。
「およそ、人は、幸福になろうとする決心の強さに応じて幸福になれるものだ」
これは、リンカーンのいったことだが、けだし名言である。
デール・カーネギー(著) 『人を動かす』
―――――――――――――――――――――★
実例として本書『人を動かす』にはこんな話が載っています。
★P98〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓
先日わたしはこのことばを裏づける生きた実例を目撃した。
ニューヨークのロング・アイランドの駅の階段をのぼっているとき、わたしのすぐまえを三、四十人の足の不自由な少年たちが、松葉杖をたよりに悪戦苦闘しながら階段をのぽっていた。
つきそいの人にかついでもらっている少年もいた。
わたしは、その少年たちが嬉々としたようすを見せていることにびっくりした。
つきそいのひとりに聞いてみると、こう答えた
「そうです、一生からだが不自由になったとわかると、子供たちは、最初ひどいショックを受けますが、そのうちに、ショックがうすれて、たいていは自分の運命をあきらめ、ついには、ふつうの子供たちよりもかえって快活になります」。
わたしはこの少年たちに頭のさがる思いがした。彼らは、わたしに一生忘れえぬ教訓を与えてくれたのだ。
デール・カーネギー(著) 『人を動かす』
―――――――――――――――――――――★
つまり、幸福になりたいと願うことではなく、幸福になったかのように振る舞うことが自分を幸福にするコツだということですね。
以前の記事
名言コレクション
で、「気分が落ち込んでいる時には、鼻歌を歌いながらスキップする」という方法を書いたことがあります。
結局そういうことですね。
自分の気持ちを作るには、「オレは幸福だ」と言い聞かせるのではなく、幸福であるように振る舞うことなのかもしれません。
まあ、毎日鏡に向かって、「オマエは幸せなやつだ!」というというのも、ひとつの手ではあると思いますが。
「不幸だ…」と言い続ける人には少なくとも幸福は寄ってこないのかも。
■参考図書 『人を動かす』
これを読まざるしてヒューマンコミュニケーションを語るなかれ!
デール・力ーネギーによる自己啓発の源流とでもいうべき不滅の名著。原版(How to Wln Friends and Inffuence Peaple)は、世界各国で 1500 万部以上、日本語版も 400 万部を超える大口ングセラー。
この脅威の部数は、本書が「人間心理の本質」を正面から扱った最初の一冊であることを示している。多くのヒューマンコミュニケーションに関する本は本書の焼き直しと行っても過言ではない。これらの本を読む前に、まずは本書を読んでから語ってほしいもの。
●関連 Web
悪用厳禁!心理学で人を動かす7つの秘法 - ライフハックブログ
人を動かす-Wikipedia
人ひとを動うごかす―デール・参考カーネギーによる人間関係の古典―:日本語文学ガイド
転職を繰り返したD.カーネギー――世界最大の自己啓発本「人を動かす」を作った男
説得コミュニケーションの原則―Diamond Online
悪用厳禁!心理学で人を動かす7つの秘法 - ライフハックブログ
●関連記事
海外出張に行くときは、その国の言葉で挨拶をしなさい
事前に上司に電話をしてもらう
人を理解するなら修飾語に注目する
相手の評価を上げる
部下力のみがき方3:キーメッセージ
会議の予定は多めに入れる
たたき台を作ると成長できる
ミーティングチェックリスト
面接の質問:「記憶に残っている失敗を教えて下さい」
面接で「年上の部下・担当者への接し方」を聞かれたら2
面接で「年上の部下・担当者への接し方」を聞かれたら1
残念な人の仕事の中身
残念な人の仕事の中身
実践!反論×反撃法
ザ・プレゼンテーション
人を動かす:笑顔で電話しなさい
7つの習慣:率先力を発揮する
意識をして廃棄をしなさい
人を動かす:あなたの応援がしたい
7つの習慣:人生の責任を引き受けなさい
人望が集まる人の考え方:相手に注意を与えて成果を上げるための7つのルール
人を動かす:相手が優位であることを探す
ポイントカードテクニックで仕事を頼む方法
7つの習慣:人間は刺激と反応の間に選択の自由を持っている
人と動かす:他人のことに関心を持たない人は、苦難の人生を歩まねばならない
7つの習慣:社会通念という歪んだ鏡
人を動かす:相手の心のなかに強い欲求を起させること
7つの習慣:MASTERチェックリスト
人を動かす:心のなかに欲求をおこさせる
7つの習慣:本は教えるために読みなさい
人を動かす:相手の立場から物事を見る
ドラッカー365の金言:組織の精神はトップから生まれる
7つの習慣:人は自分自身を客観的にみることができる
人を動かす:人に動いて欲しければその人の問題を扱いなさい
人を動かす:他人の長所を探しなさい2
人を動かす:他人の長所を探しなさい1
人を動かす:チャールズ・シュワップの給料を決めたたったひとつの技術
人を動かす:人の8つの欲求を満たす
人を動かす:父は忘れる
人を動かす:罰則は「前向きさ」を失わせる
面接質問の真意(リーダーシップ)7:伝える
北風と太陽―意図を隠して行動を促しなさい
モチベーションには3段階ある
モチベーション3.0
相手に勝たせると味方ができる
犬が近づいてきたら道を譲りなさい
影響力をもつと仕事ができるようになる
人を動かすことは褒めること
魚はミミズで釣りなさい
長所を挙げてもらうと勝手に説得されてくれる
人を動かす
上司を使えない部下は後輩も使えない
正面の理、側面の情、背面の恐怖
戦略おべっか
ビジネス書名著目録(必須図書)
会社で生きることを決めた君へ
◆アマゾンで見る◆ | ◆楽天で見る◆ | ◆DMMで見る◆ |
---|---|---|
人を動かす 著者 :デール・カーネギー | 人を動かす 検索 :最安値検索 | 人を動かす 検索 :商品検索する |
●このテーマのおすすめ図書
道は開ける新装版
話し方入門新装版
プロフェッショナルの条件―いか…
思考は現実化する―アクション・…
カーネギー名言集新装版
完訳7つの習慣人格主義の回復