同じ話をしても、相手が受け入れてくれる場合と、そうでない場合があります。
これには、
・話をした時の(相手や環境)の状況・雰囲気
・話をした人の影響力
・話をした人の話し方
の三つの要素があって、話の内容が同じであっても、これらが違えば結果は変わってきます。
本日は、交渉、説得で考慮すべき、話し方の要素について、本『話し方のルール』からご紹介。
■話し方の要素
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●好印象な話し方とはどんな話し方?
二つの要素から説明します
1.心の要素
相手に対して好意的な感情を持っているか。
つまり、思いやって話をしているかということです。
考えが先走っていないか、ついて来てもらっているか、疑問は持っていないだろうか、自分の行為は一方的ではないだろうか、しっかり理解をしてもらっているだろうか、など心のなかで自問自答しながら会話を進めていくこと。
2.声を中心とする「物理的要素」
声の大きさ、話す速さ、声の質、もう少し広げると、声に対する感情移入、抑揚、好感を呼ぶ表情。
もっと広げると、自然な身振り・手振り、正しい姿勢、清潔で受け入れられる身だしなみと服装などがあります。
高津和彦(著) 『話し方のルール』
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相手を説得する話し方というのは、簡単に言ってしまえば、
相手に対する思いやり
バーバル、ノンバーバルの使い方
で決まってくるということです。
※当然、話す内容やストーリー構成は別の話で。
過去のサラヒン〜サラリーマンの仕事のヒントの記事でも、「物理的要素」については
・小さな声で言う
・抑揚をつける
・低い声で話す
などのいろいろなテクニックをご紹介しましたので、そちらを読んでください。
■「心の要素」とは
「思いやり」などというと、抽象的すぎてさっぱりわからないですが、単純に行ってしまえば、相手に聞く準備ができているか、乗ってきているか、理解できているかをさり気なく確認しながら、進めるということです。
実は殆どの人にはこの能力は生まれながらに備わっていて、それを子供の頃から磨いてます。
ただ違いは、それを大事な場面で、自分の話したいことによりも優先的に使えるかどうか、の違いに過ぎません。
殆どの人は、事前に準備したカンペやそのとき「自分が話したいこと」を優先してしまいます。
なにか話そうと思ったら、相手に聞く準備ができているかどうかを、相手の様子をよく観察してから、話を始めましょう。
■参考図書 『話し方のルール』
![]() ![]() | 人前で話すと緊張し、声が震えてしまう・・・。 恥ずかしくて人の顔を見て話せない・・・。 異性に話しかけても、会話が広がらない・・・。 話し下手だなぁと自認している人は、話すことに関しての恐怖感を抱いている。その恐怖感を取り除くには、「話し上手になるための考え方」を学ぶことをお勧めする。この考え方を軸に、コミュニケーションのとり方やトレーニング方法を解説する。 |
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![]() 話し方のルール 著者 :高津和彦 | ![]() 話し方のルール 検索 :最安値検索 | ![]() 話し方のルール 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
会話のトレーニングをする
人を動かす:相手の話を聞くときには手を止めなさい
会話の技術:話が盛り下がっても頓着しない
話し上手より聞き上手
人を動かす:人を説得する原則6:しゃべらせる
命をかけるに値するかを考えて議論に持ち込む
人を動かす:人を説得する原則3:自分の誤りをただちにこころよく認める
人を動かす:人を説得する原則3:相手が即座に「イエス」と答える問題を選ぶ
人を動かす:「イエス」と答えられる問題を選ぶ
人を動かす:1ガロンの苦汁よりも1滴のはちみつのほうが多くの蝿が取れる
●このテーマの関連図書
あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできない雑談のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできない教え方のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできない敬語のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできないプレゼンのルール(アスカビジネス)