あなたは人と話をするのが好きな方ですか?
私は個人的にはとっても不得意だと思ってます。
■管理職の仕事は「話をすること」
管理職になると、徐々に実務がすくなくなり、部内・部外の方針や活動調整や課題解決の方策決めみたいな仕事が多くなります。
営業をやっている人は、もともと他の人と話すのが仕事なのですが、私のように技術屋だと、主な仕事はコンピュータに向かって何かをすることが主な仕事です。つまり、人間に向かって何かするよりコンピュータに向かって何かしている時間のほうが圧倒的に長いです。
それが管理職になると逆転、それも意見が異なる人との調整というものが成果を左右するようになります。
話をすること、説得をすることが管理職の仕事になるわけです。
もちろん、これは管理職に限ったことではありません。年齢を重ねれば、実務から徐々に離れていくことになります。
「生涯現役」という選択肢もありますが、それは自分が選択したいと思っても、会社が選択させてくれるかは別問題。どちらに転んでもいいように考えておいた方がいい問題です。
今もし「話をする」ということがイヤだと感じていたら、何年か先のことかもしれませんが、それが自分のスキルとして必要だった、勉強しておくべきだったと過去形で感じないよう、いまから勉強しておくと後悔しないで済みます。
■話すのが面倒な理由
「面倒」というのは、「できるけどやらない」というニュアンスなので、自分をごまかして使う分には便利な言葉なのですが、現実問題、話をするのが上手な人というのは、「面倒」みたいな言葉は使いませんね。
つまり、「面倒」というのは「できない」とほぼイコール。
「できない」理由というのは、おそらく訓練不足なのですが、訓練不足に陥ったのは、過去に「話す」ことについて何かの失敗をした経験が臆病にさせているのかもしれません(本人が認識していないかもしれませんが)。
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どうして「話すのがめんどう」になってしまうのでしよう?
それは、これまでのいろんな状況の中で、話をしてよかったためしがないという負の経験の積み重ねではないでしようか。
そんなだったら何も話さないほうがいいという自分がしだいに形成されてきたのです。
誰でも人からの、否定攻撃(反撃)無視(スルー)などの経験があるし、また他人がそうなるのを見て自分が何もできなかったりすることがあります。
すると気持ちが守りに入る、しゃべらない方が安全、という意識になる。早くその場からいなくなろうとも思ってしまう。苦痛にもなってくるでしょう。
わかります。でも嫌だからといって黙っていてもよいことは何ひとつないのです。
何も言わすにいて「あいつはすこいヤツだ!」と人から思われることは絶対ありません。
そして、いつか、あなたが全力でもって、自分、家族、仲間のためにしっかりと言わなきやいけない時が絶対来る。
その時、どうしますか?
これを乗り超えるには、ます逃げるのをやめること。これしかないのです。
高津和彦(著) 『話し方のルール』
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私も、「余計な一言を言ったばかりに…」みたいな経験がたくさんあります。
というか、思い出すのはそういう失敗経験ばかり。
でも、日誌を見ると、「××さんと話して○○の合意ができた」とかいうものが結構出てきます。
つまり、記憶に残っているものは失敗したものばかりだけど、実際には失敗したことより、より良くなった事のほうが多いわけです。
「話をすることを、それほど恐れる必要はない」というのは事実みたいです。
確かに、
話をする=自分を相手に見せる
というのは緊張します。私みたいな小心者にはものすごくプレッシャー・アンド・ストレス。
※いまだに、「人見知りする」とも認識していますので。
なので、初めて合う人でもすぐに旧知のように付き合えるようになる人を見ると、「羨ましいな〜」と思います。
でもその人も、かつては多くの失敗をしてきたはずで、その失敗にメゲずに、人と話すことを続けてきたから今があると思うと、ちょっとだけ、「自分ももうちょっとやってみよう」と思えたりしません?
私は、1か月で最低一人は、今まで知らなかった人と話をすることをノルマにしてます。
そのくらい強制力がないと、腰が引けちゃうので。
もし、「話をするのが面倒」だと思っていたら、1年に1回は、業界の交流会に行って、知らない人と飲む機会を作る、なんて目標を立ててみてはいかがでしょうか。
■参考図書 『話し方のルール』
立ち読み可 | 人前で話すと緊張し、声が震えてしまう・・・。 恥ずかしくて人の顔を見て話せない・・・。 異性に話しかけても、会話が広がらない・・・。 話し下手だなぁと自認している人は、話すことに関しての恐怖感を抱いている。その恐怖感を取り除くには、「話し上手になるための考え方」を学ぶことをお勧めする。この考え方を軸に、コミュニケーションのとり方やトレーニング方法を解説する。 |
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話し方のルール 著者 :高津和彦 | 話し方のルール 検索 :最安値検索 | 話し方のルール 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
会話のトレーニングをする
会話の技術:話が盛り下がっても頓着しない
話し上手より聞き上手
人を動かす:人を説得する原則3:自分の誤りをただちにこころよく認める
人を動かす:「イエス」と答えられる問題を選ぶ
人を動かす:1ガロンの苦汁よりも1滴のはちみつのほうが多くの蝿が取れる
人を動かす:人を説得する原則2:相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない
人を動かす:人を説得する原則1:議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける
人を動かす:名前を覚える努力をする
人を動かす:人に好かれる原則2:聞き手にまわる
●このテーマの関連図書
あたりまえだけどなかなかできない聞き方のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできない雑談のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできない教え方のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできない仕事のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできないほめ方のルール(アスカビジネス)
あたりまえだけどなかなかできない敬語のルール(アスカビジネス)