ドラッカー365の金言:組織の精神はトップから生まれる




本日の巨人 : P.F.ドラッカー
本日のお言葉: 組織の精神はトップから生まれる
お言葉の出典: 『ドラッカー365の金言

ドラッカーの『マネジメント』から、「リーダーの真摯さ」のお言葉。
この文章は、『ドラッカー365の金言』から引用しました。




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組織の精神はトップから生まれる。

真摯さを絶対視して、はじめてマネジメントの真剣さが示される。

それはまず人事に表れる。リーダーシップが発揮されるのは真撃さによってである。

範となるのも真摯さによってである。

真摯さはごまかせない。

ともに働く者とくに部下には、上司が真摯であるかどうかは数週でわかる。

無能、無知、頼りなさ、態度の悪さには寛大かもしれない。だが、真撃さの欠如は許さない。

そのような者を選ぶ者を許さない。

このことは、とくにトップについていえる。

組織の精神はトップから生まれるからである。

組織が偉大たりうるのは、トップが偉大だからである。

組織が腐るのはトップが腐るからである。

「木は梢から枯れる」との言葉どおりである。

範とすることのできない者を高い地位につけてはならない。

ピーター・ファーディナンド・ドラッカー(著) 『マネジメント
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■リーダーに最も必要なことは「真摯さ」


もちろん、企業のトップと言われる人たちにも求めたいですが、小さなプロジェクトのリーダー、果ては宴会リーダーに至るまで、いかに真剣に取り組んだかについては、すべてそのリーダーの責任です。

能無しはそのリーダーを選んだものの責任ですが、真摯さに欠けることはリーダーその人が責任を取るべき問題です。

プロジェクトのメンバーだからといって、真摯に取り組まなくてもいいというわけではありませんが、リーダーの影響はメンバーの比ではないことは肝に銘じて、リーダーを引き受けるべきでしょう。

■真摯さは人事に現れる


サラリーマンは、何かのプロジェクトのリーダーをするときに、メンバーを選ぶ権限がない事が多いです。
しかし、プロジェクトのオーナーともなればメンバーを選任する権限があります。

その時にどういうメンバーを選ぶかによって、そのオーナーになった人がどれだけそのプロジェクトに対して真剣かがわかります。

組織のTOPクラスの、もっとも信頼している部下を選ぶか、いま手のあいている部下を選ぶか見てみれば、オーナーがそのプロジェクトに対して、どのように考えているのか、その重要度をどう捉えているのかが分かります。

逆に、部下はそれを見て、「このプロジェクトはこういう位置づけだ」と判断することができます。
部下はそういうものをしっかり見ています。

「長」のつく立場になった時、これを意識して言行に気をつけないと、思わぬところで失敗をさせられるハメになります。




■参考図書 『ドラッカー365の金言





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ドラッカーのすごさは、簡潔な文章をもって複雑な世界をずばりと切り裂き、真理を明らかにするところにある。禅師のごとく普通の真理を数言をもって示す。読むたびにこちらの理解が深まっていく。本書『ドラッカー365の金言』は、それら至言のいわば宝石箱である。読者は一万ページを読むことなく真髄を得ることができる。





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■参考図書 『マネジメント





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もはや説明するまでもない、今世紀の金字塔。
ピーター・ファーディナンド・ドラッカーは、オーストリア・ウィーン生まれのユダヤ系オーストリア人経営学者。「現代経営学」あるいは「マネジメント」 の発明者、またマネジメントのグルの中のグルと呼ばれる。 他人からは未来学者と呼ばれたこともあったが、自分では「社会生態学者」を名乗った。
「分権化」「目標管理」「民営化」「ベンチマーキング」「コアコンピタンス」など、マネジメントの主な概念と手法を生み発展させたマネジメントの父。

彼の著作のなかでも最も引用されることが多いのが、本書と『経営者の条件』。
ビジネスマンなら必携の本。解説本も数えきれないほど。





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