発想法:マインドマップ発想法




発想法のご紹介シリーズ。今回は「マインドマップ」です。

これは発想のフレームワークというよりも、発想を助けてくれるツールになってしまっていますが、『発想フレームワーク55』に書いてあったので、この本に準拠して発想法の一部としてご紹介します。




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筆者も、本書のコンセプトや目次を作るまでの過程では、マインドマップを利用しています。

マインドマップは、テーマとなるキーワードを全体図の中央に置いて、そこから放射状にキーワードやイメージをつなげていくことで、アイデアや発想を発展させていく発想技法です。

マインドマップは脳の意味ネットワークを模した放射性アイデアツールと言われています。

トニー・ブザン氏が提唱し、幅広い分野で利用されるようになりました。

最近では、マインドマップで作った提案書を見る機会も増えています。

マインドマップを使えば、複雑な構造を持つ情報も端的に表現でき、なおかつ早く理解できるとされています。これは人間の脳の意味ネットワークと呼ばれる記憶の構造に似ているからだ、と言われています。

あのビル・ゲイツも、次世代の発想ツールとして注目していたそうです。
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マインドマップと既存のフレームワークの組み合わせも効果的です。

たとえば、SWOT 分析であれば、センタートピックから最初に出る枝を「強み」「弱み」「外部環境」「内部環境」というマトリックスの縦軸、横軸の項目に設定する方法です。

これであれば、各項目について数を気にせず、どんどんアイデアを出していけます。出てきたアイデアに関しては、後からグルーピングしたり、関連づけたり自由にできるのもマインドマップならではです。

永田豊志(著) 『発想フレームワーク55
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マインドマップの書き方については、過去にサラヒン〜サラリーマンの仕事のヒントで何度も取り上げてますので、省略しました。それにブログごときでは紹介しきれるものでもありませんので。

詳しく知りたい方は、本を読んで、セミナーに行って勉強してください。
個人的な経験として、「絶対に役立つ」スキルになります。おすすめ!




■発想を助けるツール


これは、過去に紹介してきた、ブレーンストーミングや四則演算法などのように、強制的に発想を出させるツールではなく、「自分の頭のなかにある」ものを紙や PC のドキュメントに落とすためのツールです。

人間は考えるときに、一定の制約を受けます。
単純に言えば、ある瞬間には一つのことしか考えれないこと。

あることを思いついたとしても、ちょっと思考の軸が変わってしまうと、その思いつきをどっかにしまいこんでしまって、別のことを考え始めます。この至高の軸にそって幾つもの思考を展開・記録できるのがこのマインドマップというツールです。

なので、考えたことを漏らさず、「文字」「単語」と言った制約を受けずに、イメージとしてまとめることができるようになるというのは、ものすごく強力な思考ツールになります。

論理建てて考えるのではなく、どんどん発想を広げる、広げた発想を集約するということに役立ちます。

■発想を広げる→まとめる


おすすめの方法は、最初は手書きをして発想を広げ、これをPC上のツールで整理するという方法。

最初はイメージをどんどん出していく場面なので、「文字」にこだわってしまう PC 上での作業は向きません。カラフルに自由にできるのは、やっぱり手書き。

ここで出したものを整理するときには、PC を使うと綺麗にまとまります。
ノートなどに書いたものは、移動させるためには、「消す→書き直す」という面倒なプロセスが発生しますが、PC ならマウスのドラッグで完成。簡単に移動できるので、「書く」という不要な作業から開放されます。

もう一つ PC 化には、「言葉にする」という作業(ハードル)を設けることができるというメリットがあります。

結局、自分の考えたこと(イメージ)を他人に説明できなければ、単に自己満足です。説明するためには、言葉にしないとできないので、イメージ→言語という変換作業がどこかで必要になります。
この要素を出すためにも、PC にするという作業があると便利なんですね。

もしまだマインドマップを使えない方は、ぜひ勉強してみてください。
Webの記事を探して読むのも一つの手ですが、散発的になってしまうので、オススメしません。

一度マインドマップの本をじっくり読み、その後にマインドマップのセミナーに行って、実際に講師から教わってください。
1〜2ヶ月で、それなりに使えるようになります。





■参考図書 『発想フレームワーク55





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本書は、ビジネスパーソンにとって、これからの時代のもっとも重要な知的ウェポンとなるクリエイティビティを磨くための発想力、アイデアを生み出すためのフレームークを提供するものである。
ロジカルシンキングや地頭力はもちろん重要だ。しかしそうした「左脳型発想術」だけでは、改善はできても大きな成果は望めない。八方ふさがり状態であってもブレイクスルーを起こし、大成功を引き寄せるには、前例や従来の固定観念をくつがえす「右脳型発想術=第六感発想術」が必要だ。
従来のアイデア生成の本は広告関連など元々クリエイティブな仕事をしている人向けが多数だった。そのため、アイデアづくりが日常業務となる専門職以外の読者にとっては、もっと短時間で実務に使えるアイデア発想方法が切望されてきた。
本書は、一般のビジネスマンやOL、経営者や勉強に熱心な読者に対して、フレームワークを駆使した「短時間」で「最大の成果」を生むためのアイデア作成方法を解説する。






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発想フレームワーク55
著者 :永田豊志

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■参考図書 『ザ・マインドマップ





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著者 :トニー・ブザン

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posted by 管理人 at 05:00 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知的生産術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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