おそらくどの会社でも「残業時間を減らしましょう」活動はあるのではないかと思います。
そして、こんなブログを気にされているということは、多分あなた自身も、仕事を効率化して残業時間を減らしたり、もっと成果が上がるようにしたいと考えているでしょう。
じゃあ、上司から見て、残業する人としない人はどちらが評価が高くするのかというと…、一概には言えません。
製造業の作業員などは
仕事の成果 = 労働時間 × n(定数)
みたいに割と単純な比例関係があります。
一方で、いわゆる知識労働者と言われる人は、仕事の成果は労働時間に単純には比例しません。
また、仕事の成果自体が測定しにくいです。
■上司の評価
あなたの仕事の成果を評価する上司はどうやって考えるかというと、一般的には
・期初に目標を決めて、それに達したかどうか
・仕事ぶりが自分の感覚にあっているか
という評価をします。前者「目標を決めて到達したかどうか」はある程度目標を数値化しようとするので、評価もある程度は客観的になりますが、後者「自分の感覚」は上司の主観です。
主観なので、あなたがどれほど頑張ろうと、上司が「アイツは頑張り・努力が足らん」と思えばそれで評価は下がります。
■残業時間の及ぼす影響
頑張っていることを示す方法として、一番わかりやすいのが
残業時間
です。それだけ自分の私的時間を犠牲にして会社(直接的には上司)のために仕事をしているのですから、上司としては憎かろうはずもない。
「残業時間を減らしなさい。でも成果は減らさないで!」と言われたら、仕事を効率化して、本当に残業ゼロを実現してしまっても、仕事の成果が変わらなければ、上司の評価が上がるとは限りません。たとえ、それを実現するために血の滲むような努力をした結果だとしても、それは上司から見えなければ、「なんだ、いままでちんたらやっていただけなのか」と思われるケースもありうると。
自分に置き換えてみると感覚はわかるかもしれません。
あなたの後輩があなたより早く帰ってばかりいるとして、「言われたことは、ちゃんと完了させてます」などと言われたら、素直に「お前はできるやつだなあ」と思えるか、ですね。
上司もあなたと同じような感覚を持っていると思ったほうが、上司を超人やロボットかのように考えるよりはいいでしょう。
もちろん、上司はあなたとは違う人間ですし、これは上司の考え方(感じ方)次第です。
したがって、上司が残業時間に対してどのような評価をしているのかを注意深く観察すると、より良い評価をもらえる可能性があります。
傾向として、夜遅くまで会社に残っている上司は、「長時間頑張ること」に対して、抵抗感は無いのでしょう。そうやって今の地位を築いて来たのでしょうし。自分がうまく行ったやり方というのは、同じやり方を部下にもさせたくなるものです(いわゆる、成功体験ってやつですね)。
それでも、会社からの命令として「残業を減らせ」は言われてますので、部下には積極的に「オレより先に帰るな」とは言えません。
しかし、やっぱり価値観として、「会社や仕事を優先しろ」があったりするので、毎日定時出社・定時退社の部下は、「アイツはもうちょっとやる気を出すと…」とか思ったりしてるかもしれません。
■残業時間の目標
あなたの会社にもし、残業制限(「1ヶ月の残業時間は××時間以内」)があるようなら、余裕を持ってその時間を守るより、ちょっとだけオーバーくらいが上司の評価が良くなるかもです。
パフォーマンスをして見せるなら、後半くらいまではちょっと多めにオーバーさせておいて、月末ギリギリになって、「すみません。残業時間がオーバーしてますので、今日は早めに帰ります」と上司に報告すると、前半の頑張っているイメージ、後半の指示を守ろうという態度という2つが満足させられるかもしれません。
もちろん、月末の駆け込み仕事を遅らせてはいけませんが。