私はいつも2系統作るということを意識してます。必ずやれるとは限りませんが。
■だれかに連絡を取る方法
いま、私の手元には携帯電話(いわゆるガラケーです)とスマホ(電話契約なし)があります。
携帯電話の充電を忘れても、スマホの Line や WeChat があれば、連絡が可能です。
さらにタブレットにも Google+ が入れてあって、スマホも使えなくてもタブレットが使えます。当然、契約しているプロバイダーも違います。
自宅だと、固定電話を持っていない人が最近増えましたが、相変わらず電話専用機を使ってます。これは停電があっても電話ができるようになってます。
もちろん、FAX もつながってますが、「パラ接」という方法です。
■システムの基本は冗長化
私の仕事上の専門のネットワークシステムの設計思想のひとつに、冗長化がというものがあります。
「冗長化」とは上記のように、同じ機能を別のハードウエアで2つ持つことです。
例えば、サーバーが1台必要なところを2台買って、1台はそのサーバが障害が起きた時に切替ができるようにしておきます。
IPアドレスやサーバ名を同じにしておいて、常にメインのサーバとデータの同期をさせておくと、メインのサーバが故障してしまったら、すぐに予備側のIPやサーバ名をメイン側のものにに切り替えてしまえば、ユーザは故障に気がつくことなく業務を続けることができるようになります(IPが同じであれば、クライアントはハードが同じかどうかは気にしません)。
ネットワークケーブルを引くときも、必ず2本引きます。
同じように一本は予備です。
こういった予備システムは普段は単なるムダなコストです。
しかし、メインに使っているシステムに問題があった時には絶大な威力を発揮します。
携帯電話の充電が切れた、プロバイダーでシステムトラブルがあったからといって、連絡がつかなくなるということが無いわけです。
■大事なものは2重化しておく
同じような考え方で、
・メモ帳、ノート、ペン
・AndroidとiPhone
・インターネットプロバイダー
・携帯電話会社
・クラウドストレージ
はそれぞれ2系統、常に準備しています。
ノートやスマホ、PC、インターネット。
これらは、私にとっては使える状態にあって当然のものなので、使えない状態にならないことを目指して環境整備をしました。
これは、私の稼ぎを生み出してくれる「基本のキ」の道具だからです。使えない状態になってもらっては困るわけです。
システムの冗長化と違うのは、ちょっとづつ違う役割を持たせて、常に使っていることです(ノートとペンは冗長―つまり片方は普段使わないです)。常に使っていると、アプリケーションや設定などの環境を整備しますし、データのミラーリングもこまめにやりますので。
ようは、自分にとって重要なもの(普段使うかどうかは別)はかならず2重化しておくことです。
こうしておけば、「いざ」というときに、業務自体が止まるということがありません。
どこぞの役人のように「想定外」なんて言わなくて済むわけですね。
たとえ、想定外の事態であっても、それで仕事ができなかったら、できなかった責任を取らされます。あたりまえですが。
「今日中にレポートを出す」という事を先週に言われていたら、「PCが壊れたので提出できません」は同情はしてもらえますが、「期限を守らなかった」という事実はきっちり残ります。
■同系統のシステムは同時に落ちる
ひとつ気をつけているのは、2重化でも、「同じ系統のものは使わない」ということです。なので、冒頭に書いたように「冗長化」でも「2重化」でもなく、意識しているのは2系統作るということ。
たとえば、スマホの2台持ちであっても、Androiod 2台ではなく、Android と iPhone のように異なる系統で同じ目的を果たせるようにすることで、障害の回避能力が高くなります。
同様に、電話回線契約も、AU と DOCOMO と契約してます(固定電話はNTTですね)。
PCも Windows を一斉に Windows10 で使うのではなく、Windows7 や Linux と混在させておくと、障害に対して強くなります。
OS やアプリのアップデートも同時には行いません。数日様子を見て更新します。
こうなっていれば、おそらくあなたの仕事のシステムは「想定外」に陥ることはありません。
まあ、それなりにコストはかかります。どこまでが「ムダなコスト」でどこまでが「必要なコスト」なのかはその人の(痛い目にあった)経験と置かれた立場次第かと。
なので、「PCが壊れたのでレポートを出せません」と上司に報告したときに、「じゃぁ君の評価はB評価ね」は不運と自業自得の半々かな?