私が子供の頃、よく言われた記憶があるのが
「男が弱音を吐くんじゃあない!」
ということば。記憶に残っているというのは多分やたら弱音を吐いていたんでしょう。
以前の記事でもいくつかの忌み言葉をご紹介しましたが、今回は「弱み」という忌み言葉のご紹介。
■才能がある人は弱音を吐かない
多くの著名人、歴史上の偉人の記録で、「よく弱音を吐く」人は私が知るかぎりほとんどいません。
「時々弱みを見せる」人はいましたが。
ビジネスの現場は弱肉強食とか言われますが、平凡なサラリーマンにとっては、「相手を食ってやろう」まで冷酷にはなれませんが、「人間は平等であり、公平に扱われなければならない」とか、「強さと弱さが共存してこそ人間味がある」などというお題目を信じるほど、私は若くもありません。
弱みを見せるというのは、親近感を得られるという効果はあっても、尊重されるとか重く見られるという効果に対しては逆効果である場合が多いです。
超強力なリーダーが側近の本の一部のひとにだけ、時々ぽつんと弱みを見せるからその人達に対しては絶大な忠誠心を起こす効果があるのであって、適当に会社からリーダーを任されている程度の凡人がそんなことをすれば、リーダーとしての権威に傷をつけるだけのことです。
とある心理実験で、
「よし、やれそうだ」
「これでダメなら、次は○○してみよう」
と発言する人と
「難しすぎる…」
「ダメだ」
「ムリだ」
と発言する人を評価してもらった所、周囲にいい影響をあたえるのは前者だったそうです。
そりゃそうですよね。後者のような発言ばかりをする人と積極的には一緒に仕事をしたくはないですよね。
■忌み言葉
以前の記事でもいくつかの忌み言葉をご紹介しましたが、今回は「弱み」という忌み言葉です。
「どうせ 〜 だから〜」
「仕方がない」
「疲れ(まし)た」
「もうダメ」
こういった言葉を使わないように注意してます。
思わず使っているかもしれませんが。
■相手を見て弱音を吐く
とはいえ、スーパーマンでもなければ、弱気になったり、弱音がでることもあります。
溜めておいては、それこそストレスで病院に行くことになりかねません。
ですので、そういうのを聞いても問題のない人には積極的に弱音を吐きだしてバランスと取らないといけません。
出典は失念してしまいましたが、豊臣秀吉は何事にも自信満々で、「それならサルめがやってご覧に入れましょう」とか余裕たっぷりにことをなしていたそうですが、家に帰ると妻の"ねね"の前では、もうダメ人間の典型のような弱虫ぶりを発揮したそうです。それが愛情表現にもなっていたのでしょうし、精神的なバランスを取ることができるようになっていたのではないでしょうか。
弱音を吐くときには、相手を選んで。
会社では、自信・余裕たっぷりに難しい課題に取り組みたいものですね。
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