私がプレゼン資料やレポートを作成するときにいつもん参考にしている、「文章を書く上でのルール」というのをご紹介します。
これは、以下の本に書いてあったことを私が勝手にアレンジして使っているものです。
★――――――――――――――――――――――――――
●語→文→段落→文章の構造を作る
単語が文を作り、文が段落を形成し、段落の塊が文章になる。それぞれの役割と主題を明確にすること
●文の構造を整える
「しかし」「一方」などの接続詞は文章をあいまいにするだけ。
ピラミッド構造、逆ピラミッド構造などの文章の構造を意識して選ぶこと
●1段落1主題。段落を構成の基本単位にする
●段落は主題文から始め、主題に即して終える
文章を書いていると、つい、あれも、これもと書きたくなるが、主題を強化するための役に立たない部分は削るのが最善
●能動態・肯定文を使う
受動態は文章をわかりにくくするだけ。
どうしても受動態が必要な場合は、目的語が文の主題である場合だけ
否定文は極力避ける。二重否定は厳禁
●限定的、特定的、具体的な言葉にする
「あまりいい天気ではなかった」→「1週間ずっと雨だった」
●不必要な言葉を省き、簡潔に
「〜という事実にかかわらず」 → 「しかし」
その他、「場合」「特徴」「自然」「仕組み」などの言葉はもっと端的に言い換えられる場合がおおい
●同じ重要度の事柄には、同じ文形を使う
同じことを言うのに、別の公文を使ってはいけない。
対比が必要なところは、直感的に対比できるように。
●関係する言葉は近くに置く
「○○さんは、この結論にもとづいて、△△に行った」
「この結論にもとづいて、○○さんは△△に行った」
●要約・概説で時制を変えない
●強調したい語、詞は文の終わりに置く
読み手の印象に残るのは文章の最後。
William Strunk Jr.(著) 『英語文章ルールブック』
――――――――――――――――――――――――――★
他にも細かいルールや、語感を整えるためのルールもありますが、主なものはこのくらい。
![](http://images-jp.amazon.com/images/P/4870430126.09.MZZZZZZZ.jpg) |
コ−ネル大学の教授であったストランク教授が教室で教えていた英語の文章を書くためのル−ルを本にまとめたもの。 一言で言えば、文章は簡潔・明快に書くこと。そのためには気をつけるポイントがいくつかある。
ここに書かれていることは他の文章術の著作のほぼすべてが網羅されており、これを読んでおけば他のものは「補足」としての意味しか持たなくなるほどの名著。
本書の表題は、「英語文章」となっているが、日本語であっても何語であっても押さえるべきポイントは同じ。 多くの文筆家が参考にしている本。
|
●本書を引用した記事
説得力のある文章を書くための11のコツ
英語文章ルールブック
●このテーマの関連図書
■関連する記事
自己PR文をどのように書くかを解説した本をご紹介します。関連書籍は何冊か読んだのですが、本書が一番まとまっていて、具体例も身近なものが多かったので、本書をご紹介することにします。ただし、本書は「学生が企業にエントリーシートを提出する際に書く」という講義をまとめたものなので、場面が「未経験者」という物が多いですが、中途や昇進昇格に十分応用できる内容ですし、これが「基本形」なんだと理解しやすい構成になってます。自己プレゼン..
転職時に自己紹介文を書いたり、入社試験で小論文のある会社もあるみたいです。私は部下のレポートを読んでいて、本書にあるような点が時々気になることがあります。「思う」が多すぎる学生の作文によく出てくる語の一つは「思う」である。これを安易に使って、文章の底を浅くしてしまっている作文は少なくない。客観的事実や当然の帰結に「思う」をつける必要はないし、意見・考え・趣味が分かれ..
面接官をしていて、「この人なんだか積極性がないなあ」と思うことがあります。最近その理由に1つ気が付きました。主体性・自発性を疑われる受け身表現われわれ日本人は、会話にも文章にも受動態(受け身)表現をよく使う。周囲に対して受け身の姿勢をとるのが好きなのかも知れない。気にする人は少ないが、自分のことを言う際の受動態表現は、発言や文章にネガティブな雰囲気をもたらす。:欧..
私がプレゼン資料やレポートを作成するときにいつもん参考にしている、「文章を書く上でのルール」というのをご紹介します。これは、以下の本に書いてあったことを私が勝手にアレンジして使っているものです。語→文→段落→文章の構造を作る単語が文を作り、文が段落を形成し、段落の塊が文章になる。それぞれの役割と主題を明確にすること文の構造を整える「しかし」「一方」などの接続詞は文章を..
参考図書『英語文章ルールブック』書名:英語文章ルールブック著者:William Strunk Jr.出版社:荒竹出版コ−ネル大学の教授であったストランク教授が教室で教えていた英語の文章を書くためのル−ルを本にまとめたもの。一言で言えば、文章は簡潔・明快に書くこと。そのためには気をつけるポイントがいくつかある。ここに書かれていることは他の文章術の著作のほぼすべてが網羅されており、これを読んでおけば他のものは「補足」としての意味しか持たなく..
■同じテーマの記事
上司や同僚とのコミュニケーションであなたの印象を悪くする最大の要因は「催促される」ことだと思ってます。「××までにやっておきます」と言っておきながら、「××になっても報告がない」。報告しないのは仕事をしてない私の場合この時点で、相当腹に据えかねてます。それでも、ちょっと抑えて「ってどうなっている?」と聞くのですが、「あ、忘れてました」等と言われようものなら、「お前、仕事をなんだと思っている!!」と。さらにひどいのになると「やってありますが…..