説得力のある文章を書くための11のコツ




私がプレゼン資料やレポートを作成するときにいつもん参考にしている、「文章を書く上でのルール」というのをご紹介します。

これは、以下の本に書いてあったことを私が勝手にアレンジして使っているものです。




★――――――――――――――――――――――――――

●語→文→段落→文章の構造を作る
 単語が文を作り、文が段落を形成し、段落の塊が文章になる。それぞれの役割と主題を明確にすること
●文の構造を整える
 「しかし」「一方」などの接続詞は文章をあいまいにするだけ。
 ピラミッド構造、逆ピラミッド構造などの文章の構造を意識して選ぶこと
●1段落1主題。段落を構成の基本単位にする
●段落は主題文から始め、主題に即して終える
 文章を書いていると、つい、あれも、これもと書きたくなるが、主題を強化するための役に立たない部分は削るのが最善
●能動態・肯定文を使う
 受動態は文章をわかりにくくするだけ。
 どうしても受動態が必要な場合は、目的語が文の主題である場合だけ
 否定文は極力避ける。二重否定は厳禁
●限定的、特定的、具体的な言葉にする
 「あまりいい天気ではなかった」→「1週間ずっと雨だった」
●不必要な言葉を省き、簡潔に
 「〜という事実にかかわらず」 → 「しかし」
 その他、「場合」「特徴」「自然」「仕組み」などの言葉はもっと端的に言い換えられる場合がおおい
●同じ重要度の事柄には、同じ文形を使う
 同じことを言うのに、別の公文を使ってはいけない。
 対比が必要なところは、直感的に対比できるように。
●関係する言葉は近くに置く
 「○○さんは、この結論にもとづいて、△△に行った」
 「この結論にもとづいて、○○さんは△△に行った」
●要約・概説で時制を変えない
●強調したい語、詞は文の終わりに置く
 読み手の印象に残るのは文章の最後。

William Strunk Jr.(著) 『英語文章ルールブック
――――――――――――――――――――――――――★


他にも細かいルールや、語感を整えるためのルールもありますが、主なものはこのくらい。











■参考図書 『英語文章ルールブック




コ−ネル大学の教授であったストランク教授が教室で教えていた英語の文章を書くためのル−ルを本にまとめたもの。
一言で言えば、文章は簡潔・明快に書くこと。そのためには気をつけるポイントがいくつかある。

ここに書かれていることは他の文章術の著作のほぼすべてが網羅されており、これを読んでおけば他のものは「補足」としての意味しか持たなくなるほどの名著。

本書の表題は、「英語文章」となっているが、日本語であっても何語であっても押さえるべきポイントは同じ。
多くの文筆家が参考にしている本。





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英語文章ルールブック
著者 :William Strunk Jr.
楽天では見つかりませんでしたDMMでは見つかりませんでした



●本書を引用した記事
 説得力のある文章を書くための11のコツ
 英語文章ルールブック

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