前回、「考える」のは、「メモを書くことだ」という『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』という書籍をご紹介しました。
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●メモの持ち味は「ぼんやり」を「はっきり」させること
※前半省略
メモというのはこのプロセス、すなわち、
1.ぽんやり
2.おぼろげ
3.見通しが効く
4.鮮明
5.明確
という工程を辿るにはうってつけの道具なのである。もし、いままでまったくやったことのない仕事を依頼されたり、挑戦することになったら、ぜひ、このメモの特長を活かすといいだろう。
中島孝志(著) 『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』
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■フォーカスを切り替える
私は主に、付箋とマインドマップを使って考えをまとめるようにしています。
マインドマップは大体は会社にあるコピー用紙を一束手元に持ってきておいて、思いつくことをマインドマップの方法(垂直思考と水平思考)を使って、キーワードを出していきます。
それをさらに付箋に書き写して、それを順序や上下関係を検討するというような使い方をしています。
※付箋に書き写すのは2度手間ですが、これがまたイメージぴったりの言葉に書き換えたり、人に読めるようにキチンと書くという機能を持っています。私のマインドマップはほとんどが殴り書きと記号なので、他人はほぼ読めません。
私は蟻の行列を見ながら、街の様子を見ることができません(できる人がいるんだろうか?)。
街の様子を見るときには、高いところに登って自分の視野を確保しないとできませんし、蟻の行列を見るときにはしゃがまないと見られません。
何かを考える時も、ディテール(細かいこと)を考えながら、そのディテールが全体に及ぼす影響具合は考えることができません。ディテールは一旦パッケージにして、それをひとつの粒として扱わないとそれ以上のレベルは考えられないのです。小規模なものなら可能かもしれませんが、大規模なものになれば不可能です。
そのためのツールが、マインドマップや付箋に書かれたメモなわけ。
ディテールや全体を行き来するのに、戻ってきた時に、さっきと同じ状態になるためには、その状態をフリーズドライしておくと、素早く元に戻ります。頭のなかにおいておくと、同じことを何度も考えないと同じレベルにまで戻ってこれません。
考えるときは、紙に書きだして考えると、最短距離で思考がまとまります。
さらに、何日にもわたって考えるのに、一旦考えるのを止めることができるようになります。
手元に、コピー用紙の束をおいておきましょう。
■「考える」ことの生産性
あまり気にしない人は気にならないのかもしれませんが、いわゆる「知識労働者」は、「考える」ことが仕事の半分。残りは考えたことを実現することですが、これは将来はコンピュータでも肉体労働者でも可能です。最も求められる機能はやっぱり「考える」ことでしょう。
つまり、生産性を高めるなら、経費精算が素早くできるようになるよりも、「素早く考えがまとまって人に説明できる状態になる」ことがもっとも生産性に寄与するのだと考えています。
そのためには、考える事の生産性を高めないといけませんが、単純なものならいまどきコンピュータでもできる。将棋だって囲碁だって、もはや人間では太刀打ち出来ない(プロレベルは別ですよ)。しかし、複雑な事象を取捨選択して、それにある意味付けと方向付けをして整理することはやっぱり人間にしかできないのでは。
それを素早くやるための簡単な方法が紙に書くという、これまた原始的な方法。
でも、それで生産性はそれこそ何十倍にもなりますよ。頭のなかで1時間考えたことは、紙にかけば5分でほぼ同じ結果が出ます。
やってみれば、わかりますが。あとはちょっとしたスキルやテクニックの問題。
■参考図書 『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』
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