情報には3種類の方向性があります。これにベクトルを加えると合計6種類。
このことは、以下の本で学びました。
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●情報には 3 庫類ある。
・タテ情報
タテの関係、すなわち、上司と部下との間で流れる情報のことだ。レポートライン、つまり上意下達、下意上達は比較的、スムーズに流れる。「○○社への食い込みが 7 割くらい進んでいる」という仕事のことから、「夫婦の仲があまりよくない」というきわめてプライべートのことまで伝わりやすいのである。もし、これすらできていないというのでは、とてもチームとしての体をなしていないはずだ。
・ヨコ情報
同僚同士、上司同士、女性同士のコミュニケーションのことだ。部長会、同期会、お茶の会など、オフイシャル、プライべートにかかわらず、顔を合わせる機会が多い。ところが、これが次の関係だといきなりべルリンの壁か、チャイナウォールかと思うほど情報が遮断されてしまうのである。
・ナナメ情報
タテでもヨコでもないという関係、すなわち、1 年目と 2 年目の社員、他部門の部課長間というような関係である。そこでトラブルが発生したりする。
わたしの経験では、営業マン時代、同じ得意先に午前、午後で違う営業マンが訪れることがあり、「おたく、あまり風通しがよくないようだね」と皮肉を言われたことがある。隣のチームどころか、同じチーム。たった 5 人しかいないのにこの有様だ。
中島孝志(著) 『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』
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管理職になってみて、意外と重要だということに気が付かされるのが、本書にあるナナメの情報。意識してみると、多くの仕事はこのナナメの情報をいかに活用するかが生産性に大きく貢献していることがわかります。
■ナナメの情報
本書では、先輩―後輩、他部門同士という事例で紹介されていますが、私はこれを人脈の情報という形で理解してます。つまり、他部門で「来年度○○の活動をしようとしている」「同じような課題が○○部にもあって、○○部では▲▲のやり方で解決しようとしている」などという情報です。人脈が薄い人はこういう情報が入ってきません。結果、自分の課題を解決するのに、アイディア出しにしろ、活動を実際にするにしろ、自力解決を強いられるわけです。
人間ひとりの力なんて実際大したことはありません。だから会社や部門のように人を集めて行動したほうが効率的により強大な力が使えるようになるわけです。それを、組織という形にだけ縛られて、「上司しか相談する人がいない」状態の人と「同期の人にアドバイスや助力をもらう」人では、どちらが結果を出せるのかは明白。
「ナナメの情報」の対象になる人は、あなたの仕事の結果に責任をもっていません。
それでも、自分の時間を裂いて自分に情報をくれる、アドバイスをくれるというのは、すごい力になるわけですね。
■ナナメの情報源をもつ
どうしたらナナメの情報がえられるようになるかというと、ベクトルを意識することです。他の2つの情報同様、情報にはベクトルがあります。出す側と受け取る側。
縦の情報で言えば
上司 → 部下
部下 → 上司
の双方向があるわけです。これが一方通行だと、いわゆる「コミュニケーションが成立していない」状態ですね。
ナナメの情報についても、「情報をください」では成立しません。
「情報を出す」ことを意識することで、相手とのコミュニケーションの時間を確保できるようになり、返報性の原則が働くとともに、キャッチボールをしているうちに、自分の課題や自部門の課題の解決策の提供がしてもらえるようになります。
このまえ、打ち合わせの席で一緒になった人に、「先日はありがとうございました」ってメールしてみませんか。
その場で、その人が発言してしていたことに関して、ちょっと情報を提供してあげることからスタートすると、人脈が広がりますよ。
それが、会社におけるあなたの存在意義を高めます。
■参考図書 『すごい!メモ術 「ビジネス力」をアップさせる達人たちの手の内を盗め!』
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ナナメの情報
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