「記憶力を鍛える」みたいなセミナーやWebサイトがあります。
たしかに、物事はきちんと記憶しておいたほうがビジネスには有利なのかもしれませんが、人間の記憶は過去記事でも何度も紹介したように色がついてます。つまり、起きた事実だけでなく、その時の感情です。
嬉しいことなら別ですが、嫌なこと、悲しいことなどはあまり思い出したくないものです。
第一、どんなに記憶力が良くても、ビデオや書物のように正確性は期待できません。
だったら、記憶は記録にまかせ、とっとと忘れてしまうのが「吉」なのかもしれません。
■成功した人の鍵は健忘力?
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実業家で成功した人たちを見てみましょう。
成功した人というのは、すべて、つまくいった人のように見えますが、実はその半生を振り返れば、多くの失敗を経験した人たちなのです。しかし、彼らはその失敗にくじけなかった人たちといえます。
精神的な強さもあるでしょうが、私は「健忘力」の強さもあるのではないかと考えています。
健忘力とは、いやなことは忘れる、思い出さないようにする力といってもいいでしょう。これがあるからこそ、失敗しても明るく生きていけるのです。成功者とは、失敗をすぐに忘れ、次の戦略を前向きに立てることができる人というわけです。
たとえばある事業を興し、それが失敗したとすれば、なぜ失敗したか、どういう売り方がだめだったのかを反省し、その経験を次に生かします。そうすれば、失敗は学習となり、自分に有利な形で残っていきます。
米山公啓(著) 『脳がよろこぶ「新」習慣術』
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私は以前から日誌(当初は「起きたことリスト」レベル)をつけてましたが、日誌のおかげで、その当時何をしていいて、どのような課題があったかは1日の業務単位で記録に残ってます。記憶に頼る必要もないし、曖昧さもありません。起きた事実が淡々と記録されているだけです。
記録はそういうものでいいのではないでしょうか。
そして、そこに書きつけてしまったものは、あとで参照すればいいだけなので、覚えておく必要もありません。
ただし、本書『脳がよろこぶ「新」習慣術』にあるように「失敗を活かす」ということは必要ですね。このために、そこから何を学んで次にどのように活かすのかは、記録することではなく、行動することです。行動した結果がまた記録になればそれでオッケー。
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この情報化社会では、覚えなければならないことは増える一方です。しかし、人生は記憶力がいいことだけがすべてではありません。より楽しく、充実した人生を送るためにも、ぜひ健忘力を身につけたいものです。
米山公啓(著) 『脳がよろこぶ「新」習慣術』
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ということで、私は終わってしまったことはとっととパソコンに預けてしまって、次のことに集中するようにしています。
特に嫌なことがあった時には記憶しないことにしてます。すぐに忘れるように。
ただし、記録は無くさないように「あった事実だけを淡々と記録する」ことだけはします。
嫌なことがあった時にはすぐに日誌に記録して、それが済んだらすぐに気分転換のなにかをします。もし思い出しそうになったら、ちょっと興味のあることをむりやり初めたりして、その記憶に深く入り込まないように工夫してます。
※このブログの記事を書くのが、私のいい気分転換になってます。
どうしても必要になれば、記録をみれば事実が残ってますので、もう頭のなかに入れておく必要はなく、頭のなかに無ければ思い出すこともありません。
※本当になくなるわけではないですし、どうかするとフラッシュバックすることもありますがね。
■参考図書 『脳がよろこぶ「新」習慣術』
「余計なこと」は、すすんでしよう。脳の大敵は「慣れ」や「ルーチンワーク」。いつも刺激を与えるためには「余計なこと」ほどいい。 |
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脳がよろこぶ「新」習慣術 著者 :米山公啓 | 脳がよろこぶ「新」習慣術 検索 :最安値検索 | 脳がよろこぶ「新」習慣術 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
仕事をやり残して帰ると脳が活性化する
健忘力を鍛える