考える力は、他人が出した結論を見るだけでは絶対に付きません。
自分の頭で考え、それを整理し、行動してそれをさらに最初の考えにフィードバックするというループによってのみ強化されます。
本カテゴリでは、さまざまなテーマを設問としてご紹介していきます。
そのテーマについて、ノートに自分の考えを書き出して、それから導き出される結論に基づくアクションを決定して行動してみてください。その結果自分の考えがどのように変わったのか、一度このノートをを見なおしてください。
Practice Makes Pefect!!
■本日のテーマ「自分の業務を経営理念で説明する」
あなたの会社の「経営理念」や「経営方針」は知っているでしょうか?
それをあなたの業務に置き換えて説明ができますか?
■経営理念を説明する
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私は、大企業から中小零細企業まで多くの産業に勤務してきましたし、また現在は経営コンサル夕ントとして 500 社以上の企業をみていますが、組織内への経営理念の浸透ほど、その組織に一体感を与え、社員全員の持つべクトルをーつの同じ方向に向かわせるものはないという事実を確信しています。
あなたの部下に経営理念の必要性を説明するときには、日常業務の中で起こる、マニュアルには出ていないような業務上の判断や、いつ当事者になるかもしれないトラブルまたはコンプライアンス上の問題などが発生した際に、「自分の行動判断基準」として、自分自身を助けることになるのだ、と部下に教えてあげてください。
会社のミッションに耳を傾けない部下も得てして自分の将来には関心が高いものですから。
吉江勝(著) 『課長のルール』
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本書『課長のルール』は「課長」としてやらなければならないこととして書かれていますが、平サラリーマンでも「経営理念」や「経営方針」を知っておくことは、2つの意味ですごく役に立ちます。
ひとつは「他人に対する説得力が上がる」ということです。
もう一つは、「上司や役員のウケがよくなる」ということです。
■説得力の源泉になる
論理学で、3段論法っていうのがありますよね。
何かを提案するときの状況を、ここに当てはめてみると
「我が社では○○をすることは会社の経営理念に叶うものである」
と言えば、真っ向から否定されることはなくなります。
つまり、前提となる条件に経営理念や経営方針を持ってきてしまえば、社長であっても否定できません。あとは、この経営理念を実現するために、提案したい「○○をすること」が叶うことを証明しさえすれば、あなたは自分のやりたい放題できるということです。
また、後輩や部下に「○○ってなぜやるんですか?」とか反論された時にも、同様に「これは我が社の方針だ!」と言い切ってしまえば、それ以上反論はできない可能性が高くなります。だって、「会社の方針を私にやらせないでください」とはいえないですよね。会社を辞める覚悟がなければ。
つまり、「何かをしたい=会社の方針にあっている」という説明ができさえすれば、あなたの発言は「正しいこと」として受け入れられるわけ。
■役員のウケを良くする
役員の仕事というのは、部下が持ってきた案件を判断することと、社長が決めた方針を部下に徹底することの2つです(荒っぽく言ってしまえば)。
したがって、「先日、方針として○○と言われましたが〜」と発言すれば、「こいつ、ちゃんと聴いてるじゃん」と思ってもらえます。
これを、「○○することは正しいことですから」とか言えば、「なに俺に説教たれてんだ?」になっちゃうので、「あなたが言ったことに従ってますよ」という姿勢を見せれば、ウケは良くなります。
もちろん、結果が伴わないといけませんが。
■本日のお題
●自分の業務目標やミッションを経営理念で説明する
ノートに、会社の経営理念や今年度の経営方針を書き出してください。わからなければ上司に聞いてください。
●自分の業務の目的をその経営理念(や経営方針)を使って説明する
自分の業務の目的やミッションを経営理念(や経営方針)を使って説明するようにノートにまとめてください。
●パワーポイントに書き出す
文章ではなく、図解を交えながら、自分の業務紹介をパワーポイントに書き出してください。
■参考図書 『課長のルール』
立ち読み可 | 課長になる、または課長になったあなたはそんな不安でいっぱいかもしれません。 しかし! 課長という仕事は大変なことだけではありません。本書では上司・部下との付き合い方はもちろんこれからますます重要となるコンプライアンス問題、クレームや社内トラブルまでこれからの課長に求められる心得や対処法が満載です! これまでに3回の課長経験を持つ著者のとびきり使えるエッセンスであなたも課長職をイキイキと楽しくこなしてください! |
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課長のルール 著者 :吉江勝 | 課長のルール 検索 :最安値検索 | 課長のルール 検索 :商品検索する |
●本書を引用した記事
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●このテーマの関連図書
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