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知識に係るものは高度の倫理基準を求められる
P.F.ドラッカー(著) 『断絶の時代』
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ドラッカーは別の記事で「知りながら害をなすな」ということを書いています。
頭脳労働をするものは、工場での作業者とは異なっていて、その行動が本人によってコントロールされるものなので、その行動による結果(行動をしなかった結果も含む)に対して、背筋を持ちなさい、ということではないかと考えてます。
「何事も、世のため人のため」とまではいいませんが、少なくとも、「知人に悪いことが起きる」というのがわかっていながら、なにもしないのはいけないということでしょう。
「倫理」というのは、すごく曖昧なものですが、私の認識は
「それを知らない人を欺かない」
という基準。でも、そのプロジェクトに巻き込まれないために(自己保全)、知らないふりをするのはあり。「悪いことが起きる可能性を指摘しない」ところにあります。
■知識を活用するか否かは本人次第
身体的な運動であれば、それができるかどうかは、あまり難しい判断は必要ありません。つまり、やれるかどうかは第三者から見てもわかりやすいのですが、頭のなかは第三者からはわかりません。
つまり、自分の知識を発揮するかどうかは、本人に任されていて、上司や社長が決めれることではないということですね。
だからこそ「倫理観を持って行動しなさい」という方針になるわけですね。
ドラッカーは倫理観を高める方法として、「ミラーテスト」というシンプル(?)な方法を提示しています。
【毎朝、洗面台の前に立った時に、鏡の中に「見たい自分がそこにいるか」を問う
ということを推奨しています。
■参考図書 『断絶の時代』
立ち読み可 | 今からちょうど30年前、ピーター・ドラッカー教授は、社会と文明において根源的な変化、すなわち断絶が起こりつつあることを指摘した。それまでの継続の時代を断ち切り、20世紀の後半を形づくる可能性が大きい新しい現実が生まれつつあることを明らかにした。その断絶が、いよいよクライマックスを迎える。 今日われわれが呆然とさせられている政治・経済・社会の大変動の意味合いも、本書を一読することによって、判然としてくる。むしろ今日のほうが、断絶の意味合いがよくわかる。なにごとも、ことの渦中にあっては見えにくい。今日のような毎日が閉塞下の乱気流状態にあるときほど、ことの始まりとその本質を知ることが大切なときはない。 |
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●関連 Web
Drucker/断絶の時代?いま起こっていることの本質 - ドラッカー
断絶の時代:キーワード|ダイヤモンド・オンライン
断絶の時代 | ビジュアルシンキングh
●本書を引用した記事
意思決定をする
すぐにやる(ドラッガー 経営者の条件)
ドラッカー:人は、自らがもつものでしか仕事はできない
勉強好きはどのように昇進・昇格に影響する
意思決定をする
自分を律すること
傍観者の立場で物事を見る
継続的学習の方法を身につける
自分でしか成長できない
継続的学習の重要性
断絶の時代
働く動機を満たす行動をする
意思決定回避のリスク
知識と情報、知識の血肉化
到達点は目標で決まる
●このテーマの関連図書
ドラッカー名著集8ポスト資本主義社会
ドラッカー名著集12傍観者の時代(ドラッカー名著集12)
創造する経営者(ドラッカー名著集6)
ドラッカー名著集11企業とは何か
ドラッカー名著集10産業人の未来(ドラッカー名著集―ドラッカー・エター…
ドラッカー名著集9「経済人」の終わり