「ツァイガルニク効果」は身体に悪い?





よく、お酒の場で、過去の失敗について盛り上がることがあります。

 「あの時は大変だったよな〜」

などと、同じ場面を経験した人と盛り上がったりして。




■ツァイガルニク効果


いつものように、Wikipedia より。
★――――――――――――――――――――――――――
●ツァイガルニク効果
ツァイガルニク効果(ツァイガルニクこうか、Zeigarnik effect)とは、人は達成できなかった事柄や中断している事柄のほうを、達成できた事柄よりもよく覚えているという現象。
ドイツのゲシュタルト心理学者クルト・レヴィンの「人は欲求によって目標指向的に行動するとき 緊張感 が生じ持続するが、目標が達成されると緊張感は解消する」という考えに基づき、リトアニア出身で旧ソビエト連邦の心理学者ブルーマ・ツァイガルニク(1901年11月9日 - 1988年2月24日)が「目標が達成されない未完了課題についての記憶は、完了課題についての記憶に比べて想起されやすい」との事実を実験的に示した。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%84%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%8B%E3%82%AF%E5%8A%B9%E6%9E%9C
――――――――――――――――――――――――――★


仕事が終わった時に、「失敗した!」と認識すると、あるいは仕事の過程で、「失敗した!」と思ったりすると、その場面が強く印象に残り、それが後々までの行動基準になっていくというものです。




■「ツァイガルニク効果」は体に悪い


精神科などを受診したり、ウツ系のセミナーなどに出ると「済んだことは忘れましょう」的なことを言われます。失敗すると強く印象に残りますので、フラッシュバックしたりし始めると結構やばいかもしれません。

ひどくなると「トラウマ」みたいに…

私の経験でも、会社に出勤できなくなった時には、いろいろな失敗を思い出してしまって、相当悩まされました。もう「ミジンコになりたい」気分だったり。

これは人類が生き延びるためには、「失敗しない」ことが必須だった時代の名残なのかもしれませんね。

■自分の人生、失敗ばかり?


失敗ばかり覚えていると、なんだか今まで生きてきて、失敗しかなかったような気がしてきます。(多分)同量の成功もあったはずなのでしょうけど。

もし、「失敗した記憶しかない」と思えるなら、この「ツァイガルニク効果」という言葉を思い出すといいかもしれません。

そして、うまく行ったことリストを作ってニヤニヤしてみると、ちょっと気休めにいいと、勝手に思ってます。

 アクションレビュー

こんな事をすると、「オレってちゃんとやれてるじゃん」みたいな気になりますよ。



■同じテーマの記事

成行(なりゆき)メモ

以前の記事でAARという方法を書きました。ちょっと引用すると改善/AARは、それをどうやったら改善できるかのアイディアを検討するところです。AARというのは「アフター・アクション・レビュー」という言葉の略で、米国陸軍が開発したやり方です。ビジネス書などを読んでいるとよく出てきます。知りたい方は

フェニックスチェックリスト:適切な質問は発想力を刺激する

質問というのは、課題を解決していくための重要な要素になります。「×××をしてはいけません」ではなく「どうしてそうしようと思ったのかな?」「どうして、そうする必要があると思いますか?」相手になにか考えさせ、そこから答えにたどり着いてもらおうと思うのであれば、どうしてもこういう「問いかけ」を多用することになります。質問されると、思考をその質問の方向に持っていかないと答えが出ません。「どうして」質問されれば、「なぜなら」..

Winodwsショートカット

Winodwsのファイルへのショートカットのプロパティを開くと、「ショートカットキー」という項目があるのにお気づきのかたも多いと思います。これ、活用するとすごく便利なんですよ。よく使うファイルにはショートカットキーを割り当てるほぼ毎日開くファイルやフォルダってありますよね。私の場合はJOB.xlsに仕事関係の必要な情報を書き込んで、何かあるとこのファイルを更新します。たとえば、・××プロジェクトの議事録ファイルのありか・ちょっとやる気になる格言..

5項日誌(2)

今日は5項日誌の各項目の説明です。実際にそれぞれの項目は過去記事などで説明してますが、ひとつづつ意味や由来がああります。ただ、それを詳しく書くと1ヶ月も記事を引っ張ることになりますので、簡単に説明してます。全体像とりあえず、昨日の復習ですが、定型書式の全体像はこんな内容でした。行動チェックリスト5項日誌読書記録発見/企発/課問/決断豆論文/お題総括行動チェックリストここは、朝会..

5項日誌(1)

過去の記事で、日誌を書くという効果について何度か触れたことがあります。今日は私の日誌の書き方を紹介します。5行日記私の日誌の書き方の基礎になったのはこの本『あなたを天才にするスマートノート』。ここに出てくるのが、この「5行日記」という考え方です。ノートの1日1見開きページをつかって、今日の出来事を5つあげる。ただそれだけの日記の書き方です。ちょっとだけ、書くルールがあります。・名詞と動詞をつかって完全な文にする・5つ書く・ノートの右のページ..

アクションレビュー

前フリ本を読んだり、誰かと話していたりした時に、「あ、これをやるといいな」と思えるものに出会う時があります。たとえば、本に「毎日業務時間の記録をつけるといいよ」と書いてあり、これに納得したら、そうだ、業務時間記録をつけようと思うわけですが、往々にして数日で忘れてしまう。あるいは、だんだん面倒になって、やらなくなってしまう、というのがしょっちゅうでした。これでは、読書をしても自分の行動に結局変化が無いことになり、読書の効果はなかったということになります。これでは読書..




posted by 管理人 at 22:53 | Comment(0) | TrackBack(0) | 知的生産術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。