非常に面白い視点だったのでご紹介
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・「注意深さ」を促す。スピーディーに物事を進めると先々問題が発生するので賢明な判断をすべき、と「道理をわきまえた人」の振りをする。
・可能な限り案件は委員会で検討。委員会はなるべく大きくすることとする。最低でも5人以上。
・何事も指揮命令系統を厳格に守る。意思決定を早めるための「抜け道」を決して許さない。
・会社内での組織的位置付けにこだわる。これからしようとすることが、本当にその組織の権限内なのか、より上層部の決断を仰がなくてよいのか、といった疑問点を常に指摘する。
・前回の会議で決まったことを蒸し返して再討議を促す。
・文書は細かな言葉尻にこだわる。
・重要でないものの完璧な仕上がりにこだわる。
・重要な業務があっても会議を実施する。
・なるべくペーパーワークを増やす。
・業務の承認手続きをなるべく複雑にする。1人で承認できる事項でも3人の承認を必須にする。
・全ての規則を厳格に適用する。
※出典:日刊SPA!CIAの「組織をダメにするマニュアル」が話題。内容が日本企業の体制そのもの!?
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一つづつの言葉を注意深く読んでいると、どれも「●●です!」と言い切られると、「一理あるかも」と思ってしまうような内容です。
まあ、CIA のスパイがウチみたいな会社にいるとは思いませんが。
■物事には2つの側面がある
もし、こういうことを部下が提案してきた場合にはどうすればいいでしょうか。
あるいは、あなたがこういうことを提案したくなったら、どのように進めればいいでしょうか。
あらゆる提案には2つの側面があります。
・それによって良くなること
・それによって悪くなること
です。
短期的に見ると改善されるようなことでも、長期的に見ると組織を悪くすることもあります。
なので、私はいつも、こういうことを心がけてます。
適当に使い分ける
ある原理・原則だけを使って組織を運用しようとすれば、組織は硬直し、柔軟に活動する(発想する)ことができなくなります。
一方で、その場での行き当たりばったりに進めば、ゴールに行き着かないか、恐ろしく紆余曲折をすることになります。
なので、「適当に使い分ける」ことが重要かと思っています。
今の判断が「適当」なのか「行き当たりばったり」なのか、というのの区別は、組織の長の経験とカンに委ねられるしかないのですけどね。
組織の運営は、ビジネス書などでもいろいろ書かれてますが、「こうすればうまくいく」という絶対的な法則はありません。むしろ、人間が泥臭く、ウンウン唸りながらやっていくことが、人間の集合体としての組織の理想的な姿なのかもしれません。