よく「ウチは少数精鋭だから」とか言っている経営者のコメントを雑誌で見かけます。
あれ、本当でしょうか?
ちょっと調べてみると、2014年度の企業倒産は約1万件(9180件)だったそうですが、上場企業ではゼロです。
※上場か否かが会社の従業員規模を表すものではありませんが、まぁほぼ当たらずとも遠からず
別の角度で見てみると、
東洋経済オンライン
http://toyokeizai.net/articles/-/64182?page=2
に従業員一人あたりの利益額の大きな企業が書かれてます。
まぁ、ここにリストアップされていない大規模企業も多いので、法則とまでは言い切れませんが、下に行くほど従業員数が減ってます。
「少数精鋭」なら、儲けも多いのでは?
なんで、少数精鋭な企業が倒産するの?
「一騎当千」という言葉がありますが、一人で千人分の働きができる豪傑であっても、千人に取り囲まれたら、多分勝つのは後者ではないでしょうか(ちなみにルフィはひと睨みで5万人の記録が…)。
■部下を持ったら部下を増やすことを考える
結局長々と前置きしてしまいましたが、言いたいことは「少数精鋭」というのは、単に人を集められない言い訳
です。
もしあなたが今年の人事考課でめでたく部下を持つことができたら、あるいはすでに部下お持ちなら、
規模を大きくすることを考えなさい
とアドバイスさせてください。
方法は問いません。
とにかく、あっちこっちで、困り事のある部門などから話を聞いてきて、「こうすれば解決できる。ウチの部門でやらせてください」と言ってきましょう。部門長には「こんなことで困っている部門があります。我々の部門の業務分掌のひとつです。仕事を増やします。人をください!」といいましょう。
先に仕事が増えるので、部下にはあまり好かれることはないかもしれませんが、仕事が増えれば部下増員の要求が出せます。
そうして、やることを増やしていくと、あなたの見られる範囲は広くなっていきます。それがさらなる昇進につながります。仕事がなければ創りだしてしまえばいいんです。
部下が増えると、部下同士で教え合うようになります。
その結果として組織力が上がります。
※自然に上がるわけではありませんが、その機会は増えることは確かですね。
私の場合は、最初部下1名でスタートしましたが、技術者を育てるためには、同質の技術を持つ同僚が最低10人は必要、と運動しました。もちろん、仕事は拾えるものなら全部拾うつもりでやりました。
結果としてこんなことを書いているわけです。つまり経験知。
ただし、人が増えればツーカーでは通じなくなったり、扱いにくい人が出てくる可能性も高くなります。
そこには覚悟が必要です。
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