キャッチフレーズをつくる




 ・あなたの特徴は何ですか?
 ・この製品は何ですか?

こんなストレートな質問をされた経験というのは少ないかもしれませんが、だれかに何かを覚えてもらうために、いつも私が結構苦労しているのが、キャッチフレーズです。

いろいろなシステムの開発、リリースをしてますが、ここが一番苦労するところだったりします。




■長い説明は覚えられない


そのシステムの担当者なら、そのシステムの機能を言いなさい、といえば、5つや10は言えるでしょう。
それは何をするものなのかも、立て板に水とは行かないかもしれないですが、そこそこの時間語れるでしょう。

でも、役員はどうでしょうか?
そのシステムをこれから使わされる人は?

実際、それを担当していない人にとっては、他人が作るものや他人の意見などというものは理解できません。
私のように気が短いと、「で、要するに何が言いたいの?」「要点と要求を10秒以内に話して」とか無理難題をふっかけたりします。

ここで参考になるのは、商業広告です。

 ・100人乗っても大丈夫!
 ・24時間働けますか
 ・象が踏んでも壊れない
 ・あたり前田のクラッカー
 ・タイヤは命を乗せている
 ・ピッカピカの1年生
 ・インテル 入ってる
 ・Drive Your Dream

結構記憶に残っているものが多いのではないでしょうか。

対人技術や昇進の技術として、「名前を覚えてもらう」という方法を過去にご紹介しましたが、名前は変えられないので、自分のアイディアや実績となるものにはキャッチーな名前をつけると、その実績以上に評価されやすくなります。




■記憶に残りやすいルール


記憶に残りやすいのは、一番は名前です。

私の例で言えば、首記のように開発するシステムには、結構悩んで名前をつけます。
もう一つは、キャッチフレーズ。

よく「○○コンサルタント」と妙なコンサルタントを名乗る人がいますが、これもこうして覚えてもらうためのテクニックのひとつです。法的に規制されているようなものでなければ、「ウルトラ問題解決人」と名乗ろうが「ワンピースひねくれ評論家」と名乗ろうが自由なのですから。覚えてもらえれば、第1段階突破です。

★P173〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

1960年代のイギリスで放映された同社のテレビコマーシャルに、次のようなものがあります。

映し出されるのは、母親が夕食の用意をしていると、突然1人の子どもがお腹をすかせた友達を何人も連れて帰ってくるという場面で、子どもたちはこんなふうにねだります。

 「ママ、サリーもロビンもジェフリーもデビーも一緒におやつを食べちゃため?」

母親はあきれたような顔をしてから、子どもたちをもてなすために、棚からハインツのべイクドビーンズの缶詰をたくさん取り出します。

そこでコマーシャルソングに乗って流れるフレーズは、「大勢の主婦が毎日この缶詰を手に取っています。ビーンズといえばハインツ(ビーンズ ミーンズ ハインツ)」。

このコマーシャルの反響は非常に大きかったため、以後 30 年以上にわたって流され続けました。

さらにいえば、このコマーシャルがイギリスで放映されていた当時、道行く人を手当たり次第に呼び止めて

 「大勢の主婦が毎日この缶詰を手に取っています。の続きは?」

と尋れたらほとんどの人肘が迷わず「ビーンズといえばハインツ」と答えたでしょう。

ロバート・B・チャルディーニ(著) 『影響力の武器実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
――――――――――――――――――――――――――――★


ポイントは、

 ・一言で言い切れること
 ・語呂がいいこと
 ・韻を踏んでいること
 ・印象に残りやすいこと
 ・言いやすいこと

です。

本書『影響力の武器実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣』には悪い例も載ってました。

★P170〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

 「当社はあらゆるアセットを活用し戦略的な協調関係を築いて、強カな知識の中核を創造する。そのフえで、顧客主体のビジネスストラクチャーを組み立て、業界最先端のテクノロジーを駆使して、ヒューマンシステムの最大限の能カ発揮を目指す」

これは一体……?
どうやら書き手は「自分たちはコンサルタントである」と言いたかったようです。

ロバート・B・チャルディーニ(著) 『影響力の武器実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
――――――――――――――――――――――――――――★


思い返してみると、意外とこの手の発言をしているものですよ。




■参考図書 『影響力の武器実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣




人が「イエス」という仕組みを心理学を使って科学的に分析し、実際に応用可能なレベルにまで高めた本。
社会心理学者の口バート・ B ・チャルディーニ氏は、宗教や悪質なセールス、募金の勧誘、広告主などありとあらゆる「承諾誘導」の専門家の手口を研究し、彼らの手口は基本的に 6 つの力テゴリーに分類できることをつきとめた。心理学の専門書であるが、ビジネスからプライべートまでその応用範囲は極めて広い。
現在の心理学を応用した仕事術、交渉術、会話術などの本のほとんどすべてがこの本に書かれている。





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影響力の武器実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
著者 :ロバート・B・チャルディーニ
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影響力の武器実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣
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●関連 Web
 影響力の武器:なぜ、人は動かされるのか』の[第三版] - マインドマップ的読書感想文
 影響力の使い方講座 - ダイレクト出版
 影響力の武器とは?説得するときにはこれ - DCC用語集
 影響力の法則 影響力の武器 - YouTube
 影響力の武器:マネジャーとしての影響力は、どうすれば発揮できるのか?-Bizトレンド

●本書を引用した記事
 仕事で使える心理学4:ポイント抜粋―ストレスに対応する
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●このテーマの関連図書


影響力の武器戦略編:小さな工夫が生み出す大きな効果

影響力の武器[第三版]:なぜ、人は動かされるのか

予想どおりに不合理行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」増補版

影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか

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posted by 管理人 at 05:04 | Comment(0) | TrackBack(0) | 交渉・会議・面接 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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