「人を呪わば穴二つ」という言葉は、個人的には「地獄少女」というアニメですごく印象に残ってます。
まぁ、別にこの「地獄少女」が作ったものではありませんが。
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●悪口を言わない
戦国時代末期に妬歳で来日し、明の朝廷にも派(追されていたボルトガル人イエズス会士のジョアン・ロドリーゲスという人が日本人を評してこんなことを述べています。
「彼ら(日本人)は侮辱や悪口を人の面前でいわない。したがって争いは稀である。
というのは、争いをする者は死を決意するからである」
悪口はいわない。悪口はいってはいけない。もしいうときは、必す相手に伝わるものだ。そう覚悟しておいたほうがいいでしよう。
私も悪口はいわないことにしています。なぜなら、悪口をいった瞬間、自分がその人よりも劣っていることを宣言したに等しいと思っているからです。
悪口をいうということは、その相手を内心、高く買っている証拠なのです。ですから、逆に私は、自分に対する悪日や批判、非難を聞くと、そこまで自分を高く買ってくれているのかと、内心、ほくそ笑みます。
「イヤよイヤよも好きのうち」という言葉がありますが、好きの反刻語は「嫌い」ではなく、「無関心」です。わざわざ悪口をいうのは、「関心」があることの証拠です。
本当に嫌いならば、口にするのも嫌ですし、そのうち視野にも入れなくなります。結果として無関心になります。
もし、あなたか誰かの悪口をしたら、きっとその人をライバル視しているのだと思います。
しかも、どちらかというと、相手の実力は自分よりも劣っていると思っていて、それにもかかわらず、相手に勢いや若さやエ不ルギーや周囲の人気などがあって自分のほうが劣勢であるーというパターンが多いのではないでしょうか。
中島孝志(著) 『仕事ができる人の「しないこと」リスト』
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他の動物はどうなのかわかりませんが、人間には好悪の感情があります。
嫌いな人がとった行動は、論理的にはどうでも、感情的に受け入れられない。そうするとどうしてもほかの人にも同調を求めたくて、ふとその人への感情が悪口や批判となって口から出てしまうことがあります。たとえその人の行動が自分に影響するようなものでなくとも。
ましてや、自分に直接影響をおよぼすようなことだと、自分を守るためにも何らかの否定的な行動にでてしまうのは、やむをえないと思ってます。
これが全くない人は、よほど精神力が強いのですね。
ただし、冒頭の『人を呪わば穴二つ』は昔から言われていることで、そこそこ当てはまることだから言い継がれてきたのだと考えます。
つまり、悪口が言いたくなったり、反撃したくなったりした時に、自分に跳ね返ってくることを前提に、「それでもいいの?」と自問します。
「それでもいい」と思えれば、おおいにやればよろしい。
所詮、そこまでの大人物ではないので。
ただし、穴二つの覚悟は必要ですが。私は少なくとも、それほどの覚悟があって何かしていることはないので、「なるべく他人の落とす穴は掘らない」ようにしています。あくまでも「なるべく」ですが。
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●本書を引用した記事
わかりやすく書くコツ
遊びの時間を作る
予定を決めたら簡単には動かしてはいけない
嫌いな人がいる職場
言うべきことは言うべきタイミングまで待つ
後輩を優秀にする
不平不満は聞く耳持たぬ
同僚の成功をよろこぶ
しないことリストがあなたの生きる武器となる
人を呪わば穴二つ
●このテーマの関連図書
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