「それはルールだからダメだよ」
あなたがなにか新しいことをやろうとして、こういうセリフで抵抗を受けた経験はあるでしょうか?
私は結構あります。
■ルールを疑う
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●ルールを疑う
新しく目標を立てて進みだしても、できない理由が次々に出てくることがあります。
組織の中にそれを規制するルールがあったり、複雑な稟議があったり、これがあるとプロジェクトは時間切れを起こしたり、骨抜きになってしまいます。大きな組織、歴史のある組織は、こういうことがあるものです。
これは、大失敗を防ぐ、組織の「防衛本能」です
どこかで誰かがミスや不正をすると、またひとつ事前チェックプロセスが加わります。組織の大きさや歴史の長さがその数を増やすわけです。
しかしこれにかまってばかりいたのでは物事が前に進みません。そこで、ここでは工夫が必要です。私は次のようにしています。
・(ルールがあるなら)それが本当にルールなのかを調べる
ルールは単なる思いつきや習慣、ローカルルールであることが多いものです。
・ルールには例外があると考える
「申請資格は主任以上」であれば、「主任」の人の名前を借りる、あるいはそのときだけ「主任相当」にしてもらうなどの例外対策が取れないか考える。
・ゴールに向けた最短距離を描いて走る
例えば「最終合意者」に最初に合意してもらうなど、ルールにはしたがいつつも、最短ルートを考える。
ただ今後もし、あなたが組織のルールを作ったり運営したりする立場になったら「事前チェツクブロセス」を増やすのではなく、まずは物事を進めてみて間題があれば責任を取るという「結果責任プ口セス」に変えられると、組織の目標達成は早まります。
来るべきその日のためにプランを温めてみてください。
河野英太郎(著) 『たった1%の仕事のコツ』
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本書『たった1%の仕事のコツ』のように、ルールは過去にしでかした失敗の反省として作られたものが少なくありません。特に細則のようなもの。
何かをしようとした時に、こういうものにぶつかると結構大変です。本書のように
「それはダメなルールがあるよ」
と言ってくれた人に、「じゃあ、それが明文化されているものを見せてください」とか「それは必要なルールですか?」などと聞いても、ダメを言った人には理解できてませんし、単なる反撃にしか聞こえませんので、心証を悪くするだけな危険もあります。
だからといって、自分で調べるにしても限界があります(例えば管理職しか閲覧権限がないとか)し、組織には、「暗黙のルール」という厄介なものもあります。
■回避方法を考える
私は以前、開発をしていた関係で、「特許に対抗するコツ」みたいなものが身につきました。要は何か新しいことをやろうとすると、大抵は他社が特許をとっているので、その特許を調べて、それに抵触しないようなやり方で製品を開発する方法です。
これと同じで、人間が考えたルールにはほぼ必ず穴があるのです。
本書にも書いてあるような、
・ルールには例外があると考える
というやつに近いですね。
ルールの穴をさがす事自体が、結構労力を使うのですが、やれないよりはマシです。
■ルールを変えようとしない
自分のやりたいことをやるために、ルールを変えようとする人がいます。
これはたいてい失敗するパターン。
とくに、「このルールはおかしい!」と上司に噛みつくのは、ほぼ無駄というか評価が落ちるだけの結果になります。上司に直訴したからといってルールが変わることはありませんし、自分ができないことを問題として持ち込んでくる部下も煙たいだけ。
ルールを変えようとするのではなく、ルールを避ける方法を考えるのが得策みたいです。
経験的に。
■参考図書 『たった1%の仕事のコツ』
立ち読み可 | こんなことがありませんか? とにかく仕事がたまる/上司によく無視される/命がけでつくった書類を見てもらえない/「言ってることがわからない」と言われる/会議で反対ばかりされる/自分にだけ、メールの返信がこない(遅い)/いつもあら探しされる/いつもあとまわしにされる/いい仕事は全部他人にもっていかれる/やり直しばかりさせられる/まじめにやっているのになぜか報われない…… そんな人は、その「やり方」を見直す必要があるかもしれません。まじめさとパフォーマンスは決して正比例ではありません。悪い意味で「まじめ」すぎると、パフォーマンスは逆に下がるのです。 デキる人とは、このまじめの「力のかけかた」を知っています。 そこにはちょっとしたコツがあります。このコツを知っているか知らないかは、あなたのパフォーマンスをとても大きく左右します。 実は99%の人がしていない、ちょっとした、でも効果絶大な仕事のコツを、本書では紹介していきます。 |
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